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2023.01.20

糖尿病による腎不全とは?~予防のためには定期的な尿検査や血液検査が大切~

糖尿病は血糖値が高くなる病気です。発症しても早い段階では自覚症状はほとんどありません。しかし、放っておくと全身にさまざまな不調をきたすようになります。腎不全もその1つで、悪化すると日常生活にも大きな支障が出るようになります。

本記事では、糖尿病から腎不全を発症した場合に現れる症状や、腎不全になる原因、予防法について詳しく解説します。

糖尿病による腎不全とは

糖尿病が進行すると、時に腎不全を発症することがあります。腎不全とは、腎臓機能が通常の30%以下になった状態のことをいいます。このような腎臓機能の低下は糖尿病の“三大合併症”の1つとされており、糖尿病の方が注意しなければならないものの1つです。

ただし、腎臓機能の低下には第1期(腎症前期)、第2期(早期腎症期)、第3期(顕性腎症期)、第4期(腎不全期)、第5期(透析療法期)というように段階があり、腎不全は第4期以降です。具体的に腎臓機能の低下がみられるようになるのは糖尿病になってから大体10~20年後で、まずタンパク尿などから始まり、徐々に腎不全に至るといわれています。

腎不全の症状

糖尿病自体には症状はほとんどありませんが、腎不全になると以下のような症状がみられるようになります。

  • 顔色が悪くなる
  • 通常より疲れやすくなる
  • 嘔気あるいは嘔吐などがみられる
  • 筋肉が強直する
  • つりやすくなる
  • 筋肉や骨に痛みを感じる
  • 手にしびれや痛みを感じる
  • 腹痛や発熱がある

など

前述のとおり腎臓機能の低下は徐々に進行するため、すぐに上記のような腎不全の症状が現れるわけではありません。

腎臓機能の低下が軽度な段階(第1~2期)では、微量のタンパク尿が出てくることがありますが、これは尿検査をしないと分かりません。尿検査によってこの段階で発見できれば、適切な治療受けることで改善するといわれています。しかし、放置すると、多量のタンパク尿がみられるようになります。ここまでくると血圧も高くなるため、血管が傷つけられ、腎臓機能が低下していきます。すると、体の中に余分な水分がたまりやすくなり、その結果、むくみ、息切れ、息苦しさなどの症状が現れることがあります。さらに進行すると、上記のような腎不全の症状がみられるようになるのです。

糖尿病による腎不全の予防のためにできること

糖尿病による腎臓機能の低下は進行しなければ症状が現れないため、糖尿病と診断された方は定期的に尿検査でタンパク尿が出ていないかを確認したり、血液検査で血糖値をチェックし、血糖値をコントロール・管理したりすることが早期発見・腎不全の予防につながります。また、これに加えて糖尿病は食事や運動などの生活習慣が原因となって発症することから、これらを見直すことも治療の一環となります。さらに、高血圧や肥満の方の場合は、それに対する治療を行うこともあります。詳しくは医師に確認するようにしましょう。

eHealth clinicでは管理栄養士による栄養相談を実施しています。管理栄養士は患者さんの普段の食事や生活スタイルを丁寧にヒアリングし、無理なく続けられる食事方法をご提案いたします。患者さんが健康的な生活を送れるよう、全力でサポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。

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気になる症状があるときはeHealth clinicにご相談を

糖尿病は進行すると腎不全を発症させることがあります。腎不全になると人工透析や腎移植が必要になることもあり、日常生活に大きな支障をきたすケースも少なくありません。糖尿病からの腎不全を予防するには、定期的な検査を受けること、生活習慣を見直すこと、糖尿病治療を継続していくことが大切です。不安なことがあれば医師に確認するようにしましょう。

eHealth clinicの糖尿病内科では糖尿病の診療を行っています。糖尿病などの生活習慣病は生活習慣が治療に大きく影響するため、食事や運動などの管理が必要となります。eHealth clinicでは医師だけではなく、看護師や管理栄養士、検査技師なども一丸となって患者さんをサポートしています。ご不安なことがあればお気軽にご相談ください。

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