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アガリクス関連情報
2025.05.04

アガリクスと肝炎の関係性!注意すべきポイントと最新研究

アガリクスは、健康食品として免疫力向上や抗酸化作用など、さまざまな効果が期待されていますが、肝炎との関係性については注意が必要です。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、異変に気づきにくいとされています。アガリクスは、健康に良いとされる一方で、肝障害との関連性を示す報告があり、劇症肝炎との関連性が指摘されています。

この記事では、アガリクスと肝炎の関係性と摂取する際の注意点について、詳しく解説します。

当院では、免疫力向上や抗酸化作用、腸内環境の改善が期待できるアガリクスを使用した自費のサプリメントも取り扱っております。健康維持を目的としたサポートをご希望の方は、ぜひご相談ください。詳しくは以下の記事をご確認ください。
>>ブラジル産アガリクスKA21株:免疫力向上、抗酸化作用、腸内環境改善効果

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記事監修:天野方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
経歴:埼玉医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院足利赤十字病院などで勤務。2016年、帝京大学大学院公衆衛生学研究科へ入学。2018年、ハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)へ留学。予防医療特化のメディカルクリニックで勤務後、2022年「イーヘルスクリニック新宿院」開院。
専門分野:腎臓内科、抗加齢医学(アンチエイジング)、産業医学
資格:日本腎臓学会専門医・指導医抗加齢医学会専門医日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士・博士

アガリクスと肝炎の関係性

アガリクスと肝炎の関係性について以下の項目に絞り詳しく解説します。

  • 肝炎におけるアガリクスの有用性
  • アガリクス摂取による肝障害リスク
  • 肝炎患者はアガリクスを摂取すべきか?
  • 最新の研究動向(アガリクスの肝炎への影響)

肝炎におけるアガリクスの有用性

アガリクスに含まれるβ-D-グルカン(ベータディーグルカン)という成分は、免疫力を高める可能性があります。NK(ナチュラルキラー)細胞が活性化し、体の抵抗力を強化する効果が期待できますが、肝炎への効果については研究段階です。現時点で、アガリクスが肝炎に良い影響を与えるという医学的根拠はありません。

アガリクスを肝炎の治療薬として使用することは、推奨されていません。肝炎の治療には、原因や症状に応じた適切な医療介入が必要です。

実はアガリクスは、肝炎だけでなくがん領域でも研究が進められており、免疫調整作用を活かした補助的な活用が注目されています。以下の記事では、アガリクスとがんの関係についての研究結果や、実際の活用方法について詳しく解説しています。健康維持の一助として活用する際の参考にしてください。
>>アガリクスとがんの関係!研究結果と適切な活用法を紹介

アガリクス摂取による肝障害リスク

アガリクスは、肝臓に負担をかける可能性があります。厚生労働省「アガリクス(カワリハラタケ)を含む製品について」には、アガリクスの摂取によって、肝機能障害や劇症肝炎といった肝臓の病気を引き起こしたと報告されています。

肝機能が低下している人がアガリクスを摂取した場合、肝臓への負担が増加し、症状の悪化や新たな肝障害が発生するリスクがあります。アガリクスが処方薬と相互作用を起こし、薬の効果を減弱させたり、副作用を増強させたりする可能性があります。

すでに肝炎を患っている人や他の病気で治療を受けている人は、アガリクスを摂取する前に、必ず医師に相談してください。健康食品だからといって、安易に自己判断で摂取するのは控えましょう。

肝炎患者はアガリクスを摂取すべきか?

肝炎を患っている方のアガリクスの摂取は、慎重に考慮する必要があります。肝臓は、初期段階では自覚症状が現れにくい特徴があります。肝炎に気づかずにアガリクスを摂取し続け、病状を悪化させてしまう可能性も否定できません。

肝炎の治療中は、肝臓への負担を最小限に抑えることが重要です。自己判断での摂取は控え、医師と相談し、摂取量や摂取方法など慎重に検討する必要があります。治療方針に沿った適切な対応を心がけましょう。

最新の研究動向(アガリクスの肝炎への影響)

アガリクスの肝炎に対する効果は、現時点で確立されていません。肝炎の治療には、エビデンスにもとづいた標準的な治療法を選択することをおすすめします。

アガリクスと肝炎の関係性については、現在も研究が続けられています。基礎研究レベルでは、アガリクスに含まれる成分が免疫機能に影響を与える可能性が示唆されています。肝炎患者に対する効果については、まだ十分に解明されておらず、アガリクスを肝炎の治療や予防に用いることは推奨できません。

今後の研究で、新たな知見が得られる可能性はあります。健康に関する新しい情報が得られた際は、必ず医師に相談し、適切な対応を検討しましょう。

アガリクスの主要成分(β-グルカン、エルゴチオネインなど)

アガリクスは健康食品として知られていますが、摂取には注意が必要です。β-グルカンやエルゴチオネインなどの成分が注目されていますが、効果や安全性については十分な科学的根拠がありません。アガリクスの特徴は、以下のとおりです。

  • キノコの一種で、さまざまな栄養素を含む
  • 乾燥重量の約40%がタンパク質
  • β-グルカンを豊富に含む
  • エルゴチオネイン(抗酸化作用のある成分)を含む

アガリクスの摂取には、以下のリスクがあります。

  • 肝障害の可能性がある
  • 劇症肝炎発症の報告例がある
  • 既存の肝疾患を悪化させる可能性がある

健康食品やサプリメントの摂取は、自己判断せず、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。健康被害を防ぐためにも、専門家の助言を受けることが大切です。

以下の記事では、アガリクスに多く含まれる成分「β-グルカン」について、免疫力向上のメカニズムや含有量などを詳しく解説しています。成分の働きを正しく理解し、安全に活用するための参考にしてください。
>>β-グルカンで期待できる効果とアガリクスでの含有量!免疫力増強の仕組みを解説

アガリクスの期待される効果

アガリクスの効果について、以下の内容を詳しく解説します。

  • 免疫力向上
  • 抗酸化作用と肝機能保護
  • 血糖値調整作用

免疫力向上

アガリクスに含まれている、β-グルカンという多糖類には、体の免疫細胞を活性化させる働きがあると考えられています。免疫細胞が活発になると、ウイルスや細菌などから体を守る防御システムの強化が期待できます。

風邪の症状である発熱や鼻水は、免疫細胞がウイルスと戦っている証拠です。β-グルカンは、免疫細胞の働きを活性化させ、ウイルスに対する抵抗力を高め、体を病気から守る役割を果たしていると考えられています。β-グルカンには、以下の効果が期待されています。

  • マクロファージによるウイルスの捕食
  • ヘルパーT細胞による情報伝達
  • B細胞による抗体の生成

ただし、アガリクスの免疫力向上作用については、研究段階であり、人に対する効果は明確に証明されていません。

抗酸化作用と肝機能保護

アガリクスには、抗酸化作用を持つ成分が含まれています。体内で発生する活性酸素の働きを抑え、細胞へのダメージを軽減する効果が期待できます。

肝臓の細胞を守り、肝機能の維持に役立つ可能性が示唆されています。一方で、アガリクスの摂取による肝障害の報告も存在します。肝機能が低下している方がアガリクスを摂取すると、肝臓への負担が増加する可能性があります。

肝臓に疾患を抱えている方は、摂取によって病状が悪化する可能性があります。以下の点に注意しましょう。

  • 専門家への相談なしに摂取しない
  • 肝機能に問題がある場合は注意する
  • 摂取後、体調に変化があれば、すぐに医療機関を受診する

健康食品の利用は、個々の健康状態を考慮し、慎重に判断することが重要です。

血糖値調整作用

アガリクスは、血糖値の調整に役立つ可能性があります。血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度を指します。血糖値が高い状態が続くと、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。

基礎研究では、アガリクスに含まれる成分が血糖値に影響を与える可能性が示されていますが、人における有効性は十分に確立されていません。血糖値を下げる薬を服用している方は、アガリクスとの相互作用で血糖値が下がりすぎる場合があります。

アガリクスを摂取する際は、必ず医師や薬剤師に相談し、指示に従ってください。アガリクスだけで血糖値を管理することは避け、バランスの良い食事や適度な運動など、健康的な生活習慣を取り入れることが重要です。

アガリクスを選ぶ際の注意点

アガリクスを選ぶ際の注意点について以下の2点を解説します。

  • 信頼できるアガリクス製品の選び方
  • 肝炎治療中のサプリメント摂取の注意点

信頼できるアガリクス製品の選び方

アガリクス製品を選ぶ際は、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。信頼できるアガリクス製品を選ぶためのポイントは、以下のとおりです。

  • 原産地や栽培方法の明確な表示
  • 成分表示
    β-グルカンなどの有効成分の含有量や添加物の有無
  • 有機JASマークやGMP認証の有無
    認証がある製品は、安全性が高い
  • 信頼できる第三者機関による検査の実施
    検査結果が公開されている場合は、内容を確認

製品の品質や安全性はメーカーによって異なるため、慎重に見極める必要があります。

肝炎治療中のサプリメント摂取の注意点

肝炎で治療中の方は、サプリメントを摂取する前に、必ず医師に相談しましょう。肝炎の治療中は、肝機能が低下しているため、サプリメントが体に負担をかける可能性があります。

サプリメントと薬の相互作用により、薬の効果が弱まったり、副作用が出やすくなったりする可能性があります。摂取の際は、以下の点に注意しましょう。

  • 自己判断で摂取しない
  • 成分表示を確認する
  • 摂取量を守る
  • 薬との相互作用に注意する
  • 定期的な検査を受ける

肝炎の治療中は、医師の指導のもとでサプリメントを摂取する必要があります。肝機能の数値が悪化している場合は、サプリメントの摂取を中止する必要があります。

以下の記事では、アガリクスに関する副作用のリスクや安全な摂取方法について詳しく解説しています。健康を守るためにも、リスクと向き合いながら正しく活用することが大切です。
>>アガリクスの副作用と安全な摂取方法!リスクと注意点を徹底解説

肝炎患者向けの摂取ポイント

肝炎の食事療法は肝臓への負担を軽減し、肝機能の回復を目指すために重要です。肝炎患者向けの食事のポイントは、以下のとおりです。

  • 正しい食事管理を実践する
  • 肝機能を維持する栄養バランスを整える

正しい食事管理を実践する

肝炎の食事療法で大切なのは、肝臓への負担を軽減することです。肝炎と診断された場合、肝臓の状態を意識し、日々の食事管理に気を配ることが重要です。食事管理の注意点は、以下のとおりです。

  • 暴飲暴食を避ける
  • 禁酒を徹底する
  • バランスの良い食事を心がける
  • 適切なエネルギー量を摂取する

肝臓は、栄養素の代謝や貯蔵を行う重要な臓器です。タンパク質や炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランス良く摂取する必要があります。必要なエネルギー量は、肝炎の種類や症状、年齢、活動量などによって異なります。適切なエネルギー量の摂取については、医師や栄養士に相談することをおすすめします。

米国消化器病学会(ACG)の2017年の臨床ガイドラインによると、肝機能検査値の異常、特にALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)の上昇は、肝関連死亡率の増加と関連しています。健康な成人のALT基準値は、男性で29〜33IU/l、女性で19〜25IU/lとされています。検査値が基準値を超えている場合は、食事管理に注意が必要です。

肝機能を維持する栄養バランスを整える

適切な栄養バランスを維持することで、肝機能の改善が期待できます。肝炎では、タンパク質の代謝がうまくいかなくなり、体に必要なタンパク質が不足しやすくなります。タンパク質は、体のあらゆる組織を構成する重要な栄養素です。

タンパク質が不足すると、体力や免疫力の低下につながり、肝炎の症状が進行する可能性があります。良質なタンパク質を十分に摂取することが大切です。良質なタンパク質が多く含まれる食品は以下のとおりです。

  • 大豆製品
  • 乳製品

過剰なタンパク質摂取は、肝臓に負担をかける場合があるため、適量を心がけましょう。ビタミンやミネラルも肝機能の維持に重要な役割を果たします。ビタミンやミネラルは、新鮮な野菜や果物に豊富に含まれています。

肝臓は、エネルギーを作り出す役割も担っています。エネルギー源となる炭水化物を適度にとることも必要です。炭水化物が多く含まれる食品は以下のとおりです

  • ご飯
  • パン
  • 麺類

肝臓の状態や症状に合わせて、食事の内容を調整することが大切です。必要に応じて、医師や栄養士に相談しながら、適切な食事療法を行い、肝臓の健康を守りましょう。

まとめ

受付

アガリクスは免疫力向上などの効果が期待される一方で、肝障害のリスクも報告されています。肝炎の方は、安易な摂取を避け、必ず医師に相談することが重要です。自己判断での摂取は控えましょう。

効果と潜在的なリスクを十分に理解したうえで、慎重に摂取を検討しましょう。信頼できる製品を選び、正しい情報にもとづいて摂取することが、健康への第一歩です。ご自身の体と相談しながら、健康管理に役立てましょう。

以下の記事では、実際にアガリクスを使用した方々の口コミや体感された効果、継続するための活用術について詳しく紹介しています。
>>アガリクスの口コミからわかる実感効果!利用者の声と活用術

参考文献

 

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