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2022.09.16

アレルギー性鼻炎の検査とは?〜鼻の中の腫れや血液中の抗体の変化などから総合的に判断する〜

花粉やハウスダスト、ペットの毛など、アレルギー性鼻炎の原因を確定することは、いま困っているくしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状を改善する手段につながります。また、その後の治療方針の決定や生活習慣の改善などに重要な情報となります。そのためには、さまざまな検査を実施する必要があります。アレルギー性鼻炎の検査と聞くと、鼻の穴の中を観察するイメージがありますが、医療機関で行われる検査はそれだけでなく、必要に応じて何種類も実施されます。

ここでは、アレルギー性鼻炎で行われる検査の種類や治療法について解説します。

アレルギー性鼻炎の検査

検査には次のような種類があります。

  • 鼻鏡検査:鼻鏡という器具で穴の中の腫れの程度、粘膜の色などを観察してアレルギー性鼻炎の状態を調べます。
  • 血液検査:免疫に関係している物質であるIgE抗体の量を測定します。特定のアレルゲン(花粉やダニなど)に対してだけ反応する“特異的IgE抗体”が血中で増加していると、どれがアレルゲンなのかを特定することができます。
  • 鼻汁好酸球検査:鼻水を綿棒で採取して、鼻水の中に含まれる好酸球の量を調べます。アレルギー性鼻炎であれば、アレルギーの際に増加する好酸球が多く含まれています。
  • 皮膚テスト:アレルゲンを皮膚に触れさせたり注射したりしてアレルギー反応を調べる検査で、プリックテスト、スクラッチテスト、皮内テスト、パッチテストなどの種類があります。

皮膚テストは、アレルギー反応を素早く的確に特定できる可能性が高いといわれています。どの検査も、アレルゲンに触れた部位の肌が赤く腫れていた場合は陽性と判断されます。

問診などで推測されたアレルギーのタイプによって、実施する皮膚テストは異なります。

  • その他:アレルギー性鼻炎以外の病気の可能性を排除するために、鼻のX線検査やCT検査などで鼻の構造を調べるケースもあります。

アレルギー性鼻炎の診断には問診も重要

アレルギー性鼻炎の診断の際には、検査の前に問診が行われます。

医師は、具体的な症状や発生時期・時間・場所のほか、生活環境や体質、これまでにかかった病気、家族の病歴なども細かく聴き取り、検査結果とともに診断を行うための重要な情報とします。問診の際には、医師が治療薬を選択するうえで飲み合わせなどを考慮するために、現在服用中の薬剤なども正確に答えられるように、メモでまとめておくとよいでしょう。

アレルギー性鼻炎の治療

アレルギー性鼻炎の治療法には、主に薬の処方とアレルゲン免疫療法、手術があります。加えて、症状の原因となるアレルゲンに触れないようにする対策が必要となります。薬には症状を抑える抗ヒスタミン薬や点鼻ステロイド薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬などが使用されることが一般的です

また、薬では効果が出ないような患者さんの場合は、アレルゲンを少しずつ投与して、体を徐々にアレルゲンに慣らしていくアレルゲン免疫療法が行われることもあります。

正確な情報提供がその後の快適な生活につながる

症状の改善に適した治療方針を医師が立てられるように、検査の前の問診では聞かれたことに正確に回答することが大切です。

正しい検査結果を得るためには、検査の内容や方法、結果などに疑問があれば医師や医療従事者に確認するようにしましょう。検査結果や症状などに応じて治療薬の選択も異なり、その後の快適な生活に影響する可能性があります。