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2022.09.27

血液を使ったピロリ菌の検査方法とは? ~抗体測定の特徴や実施条件、費用についてご紹介~

ピロリ菌とは正式名称を“ヘリコバクター・ピロリ”といい、胃炎や胃・十二指腸潰瘍(胃炎や胃・十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)の原因となる細菌のことです。時に胃胃炎や胃・十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)の原因となる細菌のことです。時に胃じゅうにしちょうかいよう)の原因となる細菌のことです。時に胃がんにつながることもあります。の原因になる細菌のことです。時に胃がんにつながることもあります。

ピロリ菌は幼少期に感染したものがそのまま胃に定着し、感染状態が一生涯続いて体に影響を及ぼすとされています。感染者は、特に衛生環境がよくなかった時代に生まれ育った年代に多く、現在の感染者数は減少傾向にあるといわれていますが、現在でも感染者の唾液を介して感染することがあります。ピロリ菌の感染を予防することは難しいですが、ピロリ菌が原因となる病気を発症したときなどに早期に検査や治療をすることで、胃がんなどの予防につながると考えられています。

この記事では、血液を使ったピロリ菌の検査方法について詳しく解説します。

血液検査によるピロリ菌の検査方法【抗体測定について】

ピロリ菌検査は、主に内視鏡(胃カメラ)を使わない検査(抗体測定や尿素呼気試験法、糞便中抗原測定)と内視鏡を使う検査(培養法や迅速ウレアーゼ試験、組織鏡検法)があります。中でも内視鏡を使わない検査の1つであり、血液を使う“抗体測定”は感染の有無を確認するスクリーニング検査として使用されています。また、胃がんのリスクを判定する“ABC検診”でも血液を使うピロリ菌検査を行います。

検査の仕組み

ピロリ菌に感染すると、体内でピロリ菌に対する抗体がつくられます。抗体は血液中などに存在するため、血液中の抗体を測定することで、ピロリ菌の感染の有無を調べることができます。また、抗体は尿中にも含まれるため、尿でも同様の検査が可能です。

ただし、プロトンポンプ阻害薬という種類の薬を使っている場合は、偽陰性(陽性なのに陰性の結果が出ること)になることがあるため、検査は休薬後2週間経ってから行う必要があります。

血液検査(抗体測定)の特徴

血液検査は感度(病気がある場合の陽性率)、特異度(病気がない場合の陰性率)ともに高い検査だとされています。

ピロリ菌は感染していても胃の粘膜全体に存在するわけではありません。そのため、胃の粘膜や組織の一部を採取して診断する内視鏡を使う検査では、ピロリ菌が存在しない箇所を採取してしまうと陰性の結果が出てしまいます。

対して、抗体測定を含む内視鏡を使わない検査は、胃の全体を診断できるため、ピロリ菌がどこに存在しても精度の高い検査結果が得られるとされています。

一方で、内視鏡を使わない検査では、小児や感染直後には陽性にならないことがあったり、治療によってピロリ菌が除去されてもすぐには陰性にならず、陽性の状態が長く続くことがあったりします。

抗体測定を行う条件と費用

ピロリ菌の検査を行うのは、胃炎や胃MALTリンパ腫、免疫性(特発性)血小板減少性紫斑病を発症している場合、胃・十二指腸潰瘍の経験がある場合や再発を繰り返している場合、早期胃がんの内視鏡的治療を受けた後などのタイミングです。この場合は、保険適用で検査を受けることができます。

また、これらの条件に当てはまらなくても、任意で人間ドックや検診などを受けることができます。ただし、その場合の検査費用は自費(全額自己負担)となることが一般的です。

eHealth clinicでは、健診オプションとして血液を使うピロリ菌検査を2,750円(税込)で、ABC検診を4,400円で受け付けています。「ピロリ菌検査の保険適用・費用」について詳しく見る

抗体測定の結果の見方

検査結果が3U/ml未満だった場合は陰性です。一方、3U/ml以上の場合はピロリ菌感染の可能性がありますが、3~10U/mlは陰性高値として扱われ、感染していないケースもあります。また、血液検査では過去の感染を陽性とみなしてしまうこともあるため、抗体測定の結果によって感染の疑いが判明した場合は、ほかの方法で精密検査を行うことがあります。そのため、必要に応じて内科などの受診を検討するとよいでしょう。

ABC検診の結果

前述のとおり、ABC検診は胃がんになるリスクを判断する検診のことです。検診では血液検査によってピロリ菌抗体(ヘリコバクター・ピロリ抗体検査)とペプシノゲン濃度を測定します。その結果から胃がんのリスクがA〜D群で分類されます。

「ABC検診の結果」について詳しくはこちらをご確認ください。

感染していたらピロリ菌の除菌治療を

ピロリ菌感染が明らかとなった場合は、薬による除菌治療が必要です。抗生物質を2種類、胃酸の分泌を抑える薬を1週間服用し、服用終了から4~12週間後に除菌判定(除菌が成功したかどうかの検査)を行います。

除菌治療の成功率は90%程度とされ、除菌判定の結果、ピロリ菌が除菌できていないことが判明したら2次除菌、3次除菌と、ピロリ菌の駆除が完了するまで除菌治療を繰り返します。

注意したいのが、ピロリ菌を除菌したからといって、胃がんリスクがゼロになるわけではないことです。ピロリ菌除菌後も年1回は胃がん検診を受け、胃がんの早期発見・治療に努めましょう。

eHealth clinicでは人間ドックや検診オプションにてピロリ菌の血液検査を実施しています。費用についてはこちらをご確認ください。

「ピロリ菌検査後の治療」について詳しく見る

ピロリ菌感染が気になる方は検査の検討を

ピロリ菌の検査にはさまざまな種類があり、血液を使う方法としては抗体測定があります。

ピロリ菌の検査が保険適用となるのは胃炎や胃MALTリンパ腫、免疫性(特発性)血小板減少性紫斑病を発症している場合、胃・十二指腸潰瘍の経験がある場合や再発を繰り返している場合、早期胃がんの内視鏡的治療を受けた後などですが、これらに当てはまらなくても、希望する方は人間ドックや検診において自費で検査を受けることができます。ピロリ菌の早期検査・早期治療によって胃がんの発症リスクを下げられるとされているため、気になる方は検査を受けるとよいでしょう。

eHealth clinicでは、血液検査によるピロリ菌検査を行っています。ピロリ菌検査に関する不安や疑問はいつでもスタッフまでお問い合わせください。

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「ピロリ菌検査と治療の必要性」について詳しく見る

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