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2024.07.20
#内科

新型コロナ後遺症の治療法:幹細胞培養上清液「点鼻薬」療法の効果と可能性

新型コロナウイルス感染症の急激な感染拡大により、罹患された方も少なくありません。熱が下がり検査で陰性となった後も、何らかの不調、いわゆる「新型コロナ後遺症」と呼ばれる症状が残る事例があります。

新型コロナ後遺症の治療ポイント

現在までにわかっていることから、新型コロナ後遺症の治療には、以下の3つのポイントがあります:

  1. 慢性炎症の抑制
  2. 酸化ストレスの抑制
  3. 免疫の過剰な応答の抑制

これらのポイントを抑え、症状を改善するためには、ビタミンDやビタミンCなどのビタミンやミネラルなどの栄養素を正しく取り入れることが大切です。また、漢方薬も新型コロナ後遺症の症状改善に役立つ可能性があります。

当院の治療法

当院では、サプリメント療法や漢方に加えて、幹細胞培養上清液点鼻療法を用いた治療法を提供しています。この治療法の効果と可能性について、予防医療の視点から詳しく解説します。

幹細胞培養上清液治療(点鼻療法)とは

幹細胞培養上清液は、幹細胞が培養された際に生成される培養液の上澄み部分で、成長因子やサイトカイン、エクソソーム、抗酸化物質などが豊富に含まれています。これらの成分は、細胞の修復や再生、炎症の抑制、免疫調節などに効果があることが様々な研究で認められています。

幹細胞培養上清液の点鼻療法は、この上清液を鼻腔内の粘膜に直接噴霧または滴下する施術で、体内に有効成分をダイレクトに届ける治療法です。

点鼻療法と点滴療法の違い

幹細胞培養上清液の治療法には、点滴投与と点鼻投与があります。

  • 点滴療法:血中に投与することで、身体全体の体細胞分化促進、免疫調整、神経細胞修復・再生といった効果が期待できます。コロナウイルスによる各種症状(発熱、疲労感、倦怠感、息苦しさなど)の治療に適しています。
  • 点鼻療法:鼻腔内に投与することで、有効成分を「血液脳関門」を通過させ、脳内へ浸透させることができます。これにより、脳機能改善や中枢神経系疾患の改善に効果があり、精神的な症状(頭がぼーっとする、憂うつな気分、やる気が起きないなど)の改善に適しています。

コロナ後遺症への幹細胞培養上清液点鼻療法の効果

点鼻療法による幹細胞培養上清液治療には、以下の効果が期待されています:

  • 炎症の抑制:上清液中の抗炎症成分が炎症を抑える効果があります。
  • 細胞修復・再生:成長因子やサイトカインが損傷した細胞の修復や組織の再生を促進します。
  • 免疫調節:免疫システムを調整し、過剰な免疫反応を抑制する効果があります。

幹細胞培養上清液点鼻薬の仕組み

幹細胞培養上清液に含まれる成分は、患部の細胞の増殖や再生を促進し、炎症や酸化ストレスを抑えます。点鼻投与することで、成分が脳や鼻粘膜などの患部に直接届き、効果を発揮します。

副作用

臨床研究では重篤な副作用は報告されておらず、一部の患者に軽度な副作用(鼻腔内刺激感、鼻水、くしゃみなど)が報告されています。副作用が現れた場合は、医師に相談してください。

費用

幹細胞培養上清液点鼻薬の費用は、医療機関や使用する上清液の種類によって異なりますが、一般的には1回あたり数万円程度です。健康保険の対象外となるため、全額自己負担となります。

注意点

幹細胞培養上清液点鼻薬はすべての医療機関で提供されているわけではありません。治療を受ける前に、医師に相談し、十分な説明を受けてください。妊娠中・授乳中の方や持病のある方も、必ず医師に相談してください。

イーヘルスクリニック新宿院における幹細胞培養上清液・点鼻薬

  • 乳歯歯髄由来 採取してから24時間以内に培養を開始しますので、フレッシュな幹細胞を使用しております。
  • フリーズドライ加工することによって、安定性を保つことができます。(高度なフリーズドライ加工技術)
  • エクソソーム量が1バイアルあたり141億個計測(日本カンタムデザイン社の計測器「ナノサイト」にて計測)
  • サイトカイン含有量を毎ロット計測し、どのロットも主要なサイトカイン含有量は安定しております。
  • 特に下記β-NGF(神経成長因子)およびVEGF(血管内皮細胞増殖因子)が多く含有
    【β-NGF(神経成長因子)】
    神経伝達物質の合成促進作用、神経細胞の維持作用、細胞損傷時の修復作用、脳神経の機能回復を促し老化を防止する
    アルツハイマー病や痴呆症の予防・治療に有効
    【VEGF(血管内皮細胞増殖因子)】
    EGFが毛根へ栄養を運ぶことにより、発毛を促進する
    肌にエネルギーを与え、肌つやを改善する
    新しい細胞を生産することで、シワを防止、改善する

イーヘルスクリニック新宿院における幹細胞培養上清液治療

イーヘルスクリニック新宿院では、2種類の幹細胞培養上清液をご用意しています。

1. 歯髄(乳歯)幹細胞培養上清液

2. 脂肪幹細胞培養上清液

投与方法

  • 点滴
  • 点鼻薬
  • クリーム

安全性

  • 大阪再生医療センターのCPC(細胞培養加工施設)で厳格に管理された施設内で製造されています。
  • 生成された上清液は、日本薬局方準拠の試験(GMP準拠)で安全性検査を実施しています。

イーヘルスクリニック新宿院の幹細胞培養上清液は、高濃度のサイトカインを含むため、効果が期待できます。また、大阪再生医療センターのCPC(細胞培養加工施設)で厳格に管理された施設内で製造されているため、安全性も高いです。

イーヘルスクリニック新宿院の新型コロナ後遺症の治療

イーヘルスクリニック新宿院では、新型コロナウイルス後遺症(Long Covid)でお悩みの方へ、多角的な治療アプローチを提供しています。

具体的には、

  • サプリメント療法: ビタミンD、C、亜鉛など、抗酸化作用や免疫機能改善が期待される栄養素を補給することで、炎症を抑え、体の回復を促します。
  • 漢方療法: 古くから伝わる漢方の知恵を活かし、体全体のバランスを整え、症状の緩和を目指します。
  • 幹細胞培養上清液「点鼻薬」療法: 幹細胞培養上清液には、組織修復や再生を促進する効果が期待されており、嗅覚・味覚障害などの症状改善に役立つ可能性があります。

これらの治療法は、患者様の症状や体質に合わせて、最適な組み合わせを提案します。

新型コロナ後遺症は、個人差が大きく、様々な症状が現れます。当院では、患者様一人ひとりと丁寧に向き合い、早期回復に向けたサポートをさせていただきます。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

 

記事監修:天野 方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2016年より帝京大学大学院公衆衛生学研究科に入学し、2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2022年4月東京都新宿区に「イーヘルスクリニック新宿院」を開院。複数企業の嘱託産業医としても勤務中。
日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。

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