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診療科目
2022.04.26
#性感染症 #対象疾患

淋菌感染症

淋菌感染症とは

淋菌感染症(りんきんかんせんしょう)とは、尿道や子宮頸部(しきゅうけいぶ)、直腸、喉などに“淋菌”という細菌が感染して発症する性感染症のことです。また性感染症は、性行為によって感染する病気の総称のことで、淋菌感染症も主に性交渉やそれに類似する行為によって感染するといわれています。

原因となる淋菌は弱い菌で、ヒトの粘膜を離れると数時間ほどで感染性がなくなり、日光や乾燥、温度変化、消毒剤などで容易に死滅するといわれています。そのため、通常は性交渉以外で感染することはまれであると考えられています。

日本での発症は20歳代にもっとも多く、中でも男性に多いことが知られています。この理由の1つとして、女性は感染しても自覚症状に乏しく、受診に至っていないことがあると考えられています。しかし、進行すると別の臓器に感染が広がり、男女ともに不妊を招く可能性もあるため注意が必要です。

淋菌感染症の症状

淋菌感染症は、男性や女性、感染した場所などによって症状が異なります。また男性は、はっきりとした症状が現れるといわれていますが、女性は症状が現れにくいことが特徴です。

男性にみられる主な症状

男性は尿道に感染して尿道炎を起こすことが多く、以下のような症状がみられることがあります。

  • 排尿時に強い痛みがある
  • 尿道から膿のような分泌物が出る
  • 亀頭部が腫れて赤くなっている など

女性にみられる主な症状

女性は子宮頸管に感染して子宮頸管炎を起こすことが多く、以下のような症状がみられることがあります。

  • 普段と異なるおりものがある(黄緑色の膿状など)
  • 月経以外の性器出血がある
  • 性交後の性器出血がある
  • 性交時や排尿時の痛みがある
  • 腟周辺に赤みがあり刺激を感じる など

受診の目安

前述のとおり、女性は症状に気が付かないことも多いですが、放置すると男女ともに不妊などにつながる可能性もあるといわれています。さらに、淋菌感染症は性交渉によって感染を広げることがあるため、パートナーへの感染を防ぐためにも気になる症状がある場合は早めに泌尿器科などを受診し、パートナーと同時に治療を受けることを検討しましょう。

淋菌感染症の治療のポイント

抗菌薬の処方

淋菌感染症の治療では、細菌を殺す抗菌薬を使うことが一般的です。しかし、淋菌感染症でみられる症状はほかの性感染症でもみられることがあり、使用する抗菌薬は原因菌の種類によって異なります。そのため、検査を受けて淋菌感染症であるかを調べる必要がありますが、診断までには数日かかるため、通常は問診などで原因菌を推測して薬が選択されます。なお、淋菌の場合は経口抗菌薬が効きにくいことが増えているため、淋菌に対して強い殺菌力を持つ薬を1度だけ注射する方法がすすめられています。

また、治療後に淋菌が消えているかを確認する検査を受けることも必要です。もし最初に処方した抗菌薬で効果が出にくい場合は、ほかの抗菌薬を使うこともあります。

淋菌感染症にかかったときに気を付けたいポイント

淋菌感染症は性交渉などで感染することが一般的です。そのため、自分が感染したことが分かった場合や気になる症状がある場合は、以下の点に気を付けることがポイントです。

性交渉を避ける

淋菌感染症の感染拡大を防ぐために性的交渉は避けましょう。また、日ごろからコンドームを使用したり、感染が疑われる相手との性交渉を避けたりすることが予防につながるとされています。

パートナーに伝える

パートナーがすでに感染している可能性があるため、感染が分かったり、気になる症状があったりする場合は早めにパートナーに伝えましょう。パートナー間でお互いに感染させることもあるため、同時に治療を行うことが大切だといわれています。そのため、もしパートナーに症状が出ていなくても、一緒に受診することを検討するとよいでしょう。