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診療科目
2022.09.08
#対象疾患

ゼビアックス

ゼビアックスとは

ゼビアックスとは、とびひを含む皮膚感染症やにきびの治療に使う抗菌薬です。ブドウ球菌属、アクネ菌などへの殺菌作用が期待できるとされています。

薬にはゼビアックスローション2%と、ゼビアックス油性クリーム2%の2種類があります。

ゼビアックスが処方される病気とは?

ゼビアックスが処方されるのは、主に以下のような病気のときです。

  • とびひを含む表在性皮膚感染症
  • 化膿性炎症を伴うざ瘡(にきび)

とびひとにきび の特徴

とびひ(伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん))とは、黄色ブドウ球菌などの細菌が皮膚に感染し、水ぶくれやただれが生じるものです。かきむしった手を介して全身に症状が“飛び火”し、他人にうつる可能性があることも特徴です。治療には原因菌を退治する抗菌薬が必要となり、症状に応じてかゆみを抑える薬なども使います。また、症状が悪化する前に治療を始めることで、より早い治癒が期待できます。

一方、にきび(ざ瘡)は皮脂が活発に分泌されることで毛穴が詰まり、炎症を生じるものです。病気と認識されづらいものですが、悪化するとにきび跡が残ることもあるため、皮膚科で適切な治療を受ける必要があるとされています。

ゼビアックスの使用方法とは?

ローション、油性クリームともに適量を1日1回、患部に塗ります。にきびに対しては洗顔後に塗ることがポイントです。

なお、目には使用できません。もし目に入った場合は、すぐに水で十分に洗い流す必要があります。

使用期間

表在性皮膚感染症に対しては、1週間使用した時点で効果が現れていない場合は使用を中止する必要があります。また、化膿を伴う炎症が起こっているにきびは、4週間で効果が現れない場合は使用を中止します。また、4週間経っていなくても炎症を伴う発疹(ほっしん)が消えた場合は、使用を続けないことが一般的です。

ゼビアックスの使用に注意が必要な人とは?

以下に当てはまる場合は、ゼビアックスの使用ができない、または使用に注意が必要です。該当する場合は医師に相談するとよいでしょう。

ゼビアックスの使用に注意が必要な人

  • 妊婦または妊娠している可能性がある女性
  • 授乳中の女性
  • 小児等

ゼビアックスの使用ができない人

  • ゼビアックスの成分に対して過敏症の既往歴がある人

ゼビアックスと飲み合わせの悪い薬や食品はある?

添付文書に記載はありませんが、ほかに薬などを使っている場合はお互いに作用が強くなりすぎたり、弱まってしまったり、体に悪影響が及んだりすることがあるため、医師に相談してください。また、サプリメントや食品でも薬の作用に影響が出ることがあるため、医師から注意事項の説明があった場合は指示を守りましょう。

ゼビアックスの使用中に注意したい症状

ゼビアックスの使用中に、以下のような症状が現れることがあります。場合によっては薬の使用を中止しなければならないこともあるため、注意しましょう。

比較的よく起こる症状

1%以上の頻度で皮膚の乾燥が生じることがあります。ゼビアックスの使用を中止するなど、適切な対応が必要となるため早めに受診を検討するとよいでしょう。

まれな症状

1%未満の頻度ではありますが、刺激感、鱗屑(りんせつ)(かさぶたのようなもの)、落屑(鱗屑がフケのようにはがれ落ちるもの)、紅斑(赤い斑点)、かゆみ、ほてり、乾皮症(乾燥が進んだ状態)などが生じることがあります。

そのほか頻度は不明ですが、違和感を覚えることもあるといわれています。これらの症状が生じた場合は、ゼビアックスの使用を中止するなど適切な対応が必要となるため早めに受診を検討するとよいでしょう。

以上の症状は全てではありません。詳細な効果や副作用については、医師や薬剤師のほか、薬の添付文書を確認するようにしましょう。