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2026.05.24
#性感染症 #対象疾患

尿検査で性病はわかる?検査でわかる感染症の種類と注意点

性病がうつった可能性を感じた場合、受診や検査などに対して迷いを感じる方は少なくありません。症状が軽かったり、痛みがなかったりすると病院受診を見送る方もいます。性病検査には尿検査が導入されており、痛みが無く、手軽に受けられます。ただし、尿検査だけでは性病を診断するには限界があるため注意が必要です。

この記事では、尿検査で判明する性病・判明しない性病の違いを解説します。尿検査で適切な検査結果を得るためには、タイミングや正しい採り方を把握する必要があります。尿検査の正しい知識を知り、性病診断のための受診に活かしましょう。

イーヘルスクリニック新宿院では、尿検査を含む各種性病検査に対応し、症状や感染リスクに応じた適切な検査をご提案します。プライバシーに配慮した診療体制で、検査から治療、パートナーへの対応まで丁寧にサポートします。気になる症状のある方は、まずは一度ご相談ください。

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記事監修:天野方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
経歴:埼玉医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院足利赤十字病院などで勤務。2016年、帝京大学大学院公衆衛生学研究科へ入学。2018年、ハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)へ留学。予防医療特化のメディカルクリニックで勤務後、2022年「イーヘルスクリニック新宿院」開院。
専門分野:腎臓内科、抗加齢医学(アンチエイジング)、産業医学
資格:日本腎臓学会専門医・指導医抗加齢医学会専門医日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士・博士

尿検査でわかる性病とわからない性病

尿検査で確認できる性病には限りがあります。尿検査でわかる性病と判定できない性病について、以下を解説します。

  • 尿検査でわかる性病:クラミジア・淋菌など
  • 尿検査では判定できない性病:梅毒・HIV・ヘルペス

尿検査でわかる性病:クラミジア・淋菌など

尿検査でわかる性病は、主に尿道に感染する性病です。尿検査で判断できる性病と症状について、以下の表にまとめました。

病原体は尿道内に存在するため、尿と一緒に排出されます。現在の尿検査は、微量な病原体の遺伝子を検出できる高精度な検査方法で、感染を見つけやすくなっています。

排尿時の痛みは膀胱炎など他の病気が原因でも起こることが報告されており、症状だけで原因を見分けるのは難しいとされています。尿路感染症に見えても、実は性病が原因だったケースも少なくありません。自己判断せず、気になる症状があれば早めに医療機関へ相談しましょう。

尿検査では判定できない性病:梅毒・HIV・ヘルペス

尿検査では調べることができない性病も存在します。尿検査の結果が陰性であっても注意が必要です。尿検査ではわかりにくい主な性病は、以下のとおりです。

  • 梅毒
  • HIV(エイズウイルス)
  • 性器ヘルペス
  • B型肝炎、C型肝炎

病原体は、主に血液の中や神経に潜んでいます。尿検査による検出が難しいため、他の検査も併用する必要があります。診断には、それぞれ検査方法が異なるため、以下の表を参考にしてください。

尿検査だけでなく、血液検査なども含めて総合的に調べることで、感染の早期発見と適切な治療につながります。

梅毒は、初期には痛みの少ないしこりや皮疹などの軽い症状で始まることがあり、気づかないまま進行するケースもあります。進行すると全身に症状が広がる可能性があるため、早期の検査と治療が大切です。以下の記事では、梅毒の初期症状の特徴から診断、治療、完治までの流れについて解説しています。
>>梅毒の初期症状から完治するまで!見逃せない兆候と治療の流れを解説

性病の尿検査を受ける前に知っておきたい5つのポイント

事前に検査の流れや注意点を知っておくことで、安心して検査に臨みやすくなります。検査を受ける前に知っておきたいポイントを5つに分けて解説します。

  • 検査を受ける適切なタイミング
  • 正しい尿の採り方
  • 検査にかかる費用目安
  • 保険適用の可否
  • 病院での検査の流れ

検査を受ける適切なタイミング

性病の検査は、受けるタイミングによって正しい結果が出ないことがあります。検査に適した時期は、感染の可能性がある行為からの経過時間によって変化します。尿検査でクラミジアや淋菌を調べる場合は、感染の機会から24時間以上経ってから受けることが推奨されています。

感染直後は尿中の病原体が少なく、陰性と判定される偽陰性が検出される可能性があります。正確な診断のためには、適切なタイミングでの検査が大切です。すでに以下の症状を認めている場合は、早期の医療機関の受診を検討してください。

  • 排尿時に痛みがある
  • 尿道のあたりにかゆみ・ムズムズする不快感がある
  • 尿道から膿(うみ)のような黄色や白色の液体が出る

症状を認める場合は、体内で感染が進行している可能性があります。放置すると炎症が広がったり、周囲の人へ感染させたりするリスクがあるため、早めの対処が必要です。

以下の記事では、性病を放置することで起こり得るリスクや早期発見、早期治療の重要性について解説しています。
>>性病の放置は重症化の危険性を高める!早期発見・治療のポイントを解説

正しい尿の採り方

性病の尿検査では、一般的な尿検査と採り方が異なるため、検査結果に影響する可能性があります。尿の薄まりや病原体の洗い流しを防ぐために、検査の1〜2時間前からは排尿をしないようにしましょう。採尿カップは清潔な手で持ち、内側に指が触れないように注意します。

性病の尿検査では、クラミジアや淋菌などの病原体が尿道の壁に付着している可能性があるため、出始めの尿(初尿)を採ります。排尿を始めた直後の尿には、病原体が多く含まれているため正確な検査結果につながります。不明な点があれば、遠慮せず医師や看護師に確認しましょう。

検査にかかる費用目安

性病検査の費用は、調べる病気の種類や数、受診する医療機関などによって変動します。費用の内訳は、初診料または再診料・検査料となることが多いです。一般的に、クラミジアと淋菌を尿検査で調べる場合、数千円〜1万円程度が目安です。

医療機関によっては複数の性病を一度に調べられる検査もあり、1〜3万円程度になることもあります。クリニックに電話で問い合わせたり、Webサイトを見たりして、料金を事前に確認しておくと安心です。費用について不安な点があれば、病院に問い合わせをしましょう。

保険適用の可否

性病の検査への保険適用の可否については、検査を受ける目的や症状の有無によって異なります。病気の治療を目的としない場合は自由診療となり、費用は全額自己負担になります。特に症状がなく、感染症の不安やパートナーの性病診断による不安、婚前・妊娠前検査などの場合には自由診療が適用されます。

排尿時の痛みや違和感など、自覚症状がある場合は病気の診断と治療目的のために、保険適用となります。保険適用する場合の自己負担は1〜3割程度です。気になる症状があれば、費用を心配しすぎず、まずは医療機関を受診しましょう。

病院での検査の流れ

尿検査は、一般的に以下の流れで行います。

  1. 受付・問診票の記入
  2. 診察
  3. 採尿(自己採取)
  4. 会計・次回予約

受付で保険証などを提示し、問診票を記入します。現在の症状、感染の心当たり、アレルギーの有無など、詳しく書きましょう。診断のために、正直に伝えることが大切です。問診票をもとに、診療を行います。不安なことや疑問に思うことがあれば、診療時に質問しましょう。診察の結果で、行う検査を相談して決めます。

採尿カップと採り方の説明を受け、院内のトイレで出始めの尿(初尿)を採ります。採尿が終わったらカップを提出し、会計と結果を聞くための次回の来院日を予約して終了です。数日〜1週間程度で検査結果が出ます。

検査を受けられる場所

性病の検査を受けられる場所は、主に以下の3つです。それぞれの特徴を解説します。

  • クリニック
  • 保健所
  • 郵送検査キット

クリニック

クリニックでは、専門の医師に直接相談し、適切な検査を受けられます。陽性の場合もその場で治療について相談できるため、改めて病院を探す必要がありません。男性は泌尿器科や性感染症内科、女性は婦人科・産婦人科・性感染症内科が主な受診先です。のどに違和感がある場合は耳鼻咽喉科を受診しましょう。

多くのクリニックでは、プライバシーへの配慮も徹底されます。費用については、症状がある場合は健康保険が適用され、自己負担は1〜3割で済みます。症状が無く不安で検査を受けたい場合は、自費診療となるのが一般的です。対面診療に抵抗を感じる人もいますが、検査精度の高さと丁寧な説明を重視する方には適しています。

保健所

病院受診が怖かったり、受診する姿を懸念される場合は、保健所での検査を検討しましょう。全国の保健所では、特定の性病検査が原則無料と匿名検査で受けられます。費用やプライバシー面で不安がある方でも利用しやすい点が特徴です。

HIV(エイズ)や梅毒の検査を中心に行っており、地域によってはクラミジアや淋菌の検査に対応している場所もあります。検査できる性病の種類は限られているため、一度にすべてを調べることは難しい場合があります。

保健所は検査を行えますが治療は実施していません。陽性の場合は医療機関が紹介されます。保健所での検査日は曜日や時間が決まっており、多くは事前予約が必要です。結果が出るまでに1〜2週間かかることもあります。まずはお住まいの地域の保健所のWebサイトや電話で確認してみましょう。

郵送検査キット

近年、病院や保健所に行かず、自宅で検査できる「郵送検査キット」の利用が増えています。尿などを自分で採取する自己採取方式で、忙しい方や誰にも会わずに検査したい方に便利です。インターネットで注文し、検体を郵送すれば、結果は後日ウェブやメールで確認できます。

ただし、検体は自分で正しく採取する必要があり、量や手順を誤ると感染していても陰性と判定される可能性があります。医師に直接相談できず、陽性時は改めて医療機関の受診が必要です。説明書を守り、陽性時は医師の診断と治療につなげることが大切です。

まとめ

尿検査はクラミジアや淋菌など特定の性病の発見に有効ですが、梅毒やHIVのように血液検査が必要な病気もあります。正しい結果を得るためには、適切なタイミングでの検査や「初尿」を採るなどのポイントを守ることが大切です。

病院受診に不安や抵抗がある場合は、保健所や郵送検査キットでも検査を受けられます。症状が無い方は、保健所や自宅での自己採取の利用も検討しましょう。性病感染への不安を抱えたときは、一人で悩まず専門家に相談しましょう。ご自身に適した検査方法で、早期発見・早期治療につなげることが、あなた自身とパートナーを守るための大事な一歩になります。

イーヘルスクリニック新宿院では、プライバシーに配慮した環境で安心して相談いただけます。不安な場合は一人で抱えず、まずはご相談ください。

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参考文献

Hoffman A, Drezal CA, Powell R. Dysuria: Evaluation and Differential Diagnosis in Adults. American Family Physician, 2025, 111, 1, p.37-46

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