ウゴービを安い価格で処方してもらう方法!費用を抑えるポイント

肥満症治療薬として「ウゴービ」は期待される新薬です。効果に注目が集まる一方で、保険適用の条件を満たさない場合は自由診療となり、費用負担で多くの方が悩まれています。2025年現在、自由診療でのウゴービの費用相場は月3~5万円程度です。一定の条件を満たせば保険適用が可能で、自己負担は原則3割負担です。
同じ有効成分を含む薬剤(オゼンピック)は糖尿病治療で保険適用されるケースもあり、価格差に疑問を持たれる方も少なくありません。本記事では、ウゴービの保険適用条件の現状や、費用を抑えるための具体的な方法、さらにウゴービ以外の肥満治療の選択肢まで、医師の視点も交えながら解説します。
イーヘルスクリニック新宿院では、医療ダイエット外来(肥満外来)を実施しています。健康的な体重管理を目指す方のために栄養カウンセリングや合併症の精査などさまざまな治療オプションをご提案いたします。ウゴービの自由診療にも対応しており、医師の診察にもとづいて適切な治療をご提案しています。
単に体重減量を目指すだけでなく、肥満によって引き起こされる健康問題の早期発見や治療にも重点を置いているのが特徴です。忙しい方でも受診しやすい環境を整えていますので、お気軽にご相談ください。
ウゴービは2023年3月に日本で承認された新しい肥満症治療薬です。有効成分はセマグルチドで、週1回の自己注射によって投与します。2025年現在、ウゴービは一定の条件を満たした肥満症患者に対して、医療保険が適用されます(例:BMI35以上で肥満に関連する健康障害がある場合など)。
ただし、従来は保険診療として特定の施設・条件下でのみ処方されており、導入が進みにくい状況でした。現在では自由診療として提供するクリニックも増え、条件を満たさない場合でも全額自己負担で治療を受けられるようになっています。
同じように食欲を抑制し体重を減少させる薬として、オゼンピックやトルリシティなどのGLP-1受容体作動薬があります。GLP-1受容体作動薬の中には、2型糖尿病の治療目的で保険適用されるものもあります。オゼンピックの有効成分は、ウゴービと同じセマグルチドです。
2型糖尿病の患者さんに対して使用する場合、自己負担額は3割負担で月額3,500~7,000円程度です。肥満症についても、近年は病気としての認識が進み、治療の必要性が見直されています。
初回は診察料や血液検査費用が別途かかる場合もありますので、事前に医療機関に確認しましょう。ウゴービを使用する場合、保険適用の有無や自己負担額を含め、必ず医師と相談し、適切な治療方針を決定することが大切です。なお、治療効果には個人差があるため、すべての方に同様の効果が得られるわけではありません。
ウゴービ以外のGLP-1薬が、2型糖尿病治療で保険診療できる場合として以下の2点を解説します。
オゼンピックとトルリシティは、どちらも2型糖尿病治療薬として承認されており、かつ体重減少効果も認められています。2型糖尿病の患者さんで肥満症を合併している場合に限り、保険適用で処方されるケースがあります。
GLP-1受容体作動薬は、消化管ホルモンであるGLP-1と類似した働きを持ち、脳の満腹中枢に作用して食欲を抑制します。胃内容物の排出を遅らせることで、満腹感を長く持続させる効果も期待できます。注射ペンを用いた自己注射で週1回投与します。投与方法は比較的簡便ですが、医師や看護師から適切な指導を受けることが重要です。
GLP-1受容体作動薬が保険適用となるケースは、主に2型糖尿病の治療目的です。ただし、ウゴービ(セマグルチド製剤)は、肥満症単独でも一定の条件を満たす場合に保険適用されます。オゼンピックやトルリシティなどの他のGLP-1受容体作動薬は、肥満症治療では保険適用されず、自費診療になります。
2型糖尿病の治療においてGLP-1受容体作動薬が保険適用となるには、以下の条件があります。
以上の条件を満たしていても、必ずしも保険適用されるとは限りません。最終的には医師の判断にもとづいて決定されます。ある研究では、15種類のGLP-1受容体作動薬を比較した結果、マンジャロ(チルゼパチド)がHbA1cと空腹時血糖値の低下において効果的であることが示されています。
体重減少効果については、ウゴービとカグリリンチド(CagriSema)の併用が高く、次いでマンジャロが高い結果となっています。個人差があり、すべての患者さんに同様の効果が得られるとは限りません。マンジャロは、GLP-1受容体作動薬とGIP受容体作動薬の二重作用を持つ薬で、血糖値および体重減少効果が注目されています。
GLP-1受容体作動薬は効果が高い一方で、消化器系の副作用(吐き気や下痢、嘔吐など)も報告されています。治療開始後、副作用が気になるようであれば、医師に相談することが大切です。
肥満症は、さまざまな生活習慣病のリスクを高めるため、適切な治療が必要です。GLP-1受容体作動薬は有効な治療法の一つですが、保険適用の有無や費用などを理解したうえで、医師と相談して治療方針を決定することが重要です。
以下の記事では、マンジャロの減量効果についてさらに詳しく解説しています。治療を検討中の方や効果の詳細を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
>>マンジャロの減量効果について
自由診療の場合、医療機関によって費用設定が異なり、月額3~5万円程度が相場です。費用には、診察料や薬剤費、注射器代などが含まれています。当院では、患者様の負担を抑えるため、0.25〜1.0mgを下記の料金でご提供しています。
含有量 | 1か月あたりの価格(税込) |
0.25mg | 15,400円 |
0.5mg | 24,200円 |
1.0mg | 25,200円 |
初回の診察では、医師による問診、診察、血液検査などが必要になる場合があり、別途費用がかかることもあるため、受診前に医療機関に確認しましょう。当院では、初診3,300円、再診1,100円が別途必要です。
肥満は高血圧や脂質異常症、2型糖尿病、心血管疾患、一部のがんなど、さまざまな疾患のリスクを高めることが知られています。適切な治療を行うことでリスクを軽減し、健康状態を改善できる可能性があります。
治療は自己注射となるため、医師から注射方法の指導を受け、定期的な通院と血液検査が必要です。
ウゴービを少しでも安く処方してもらうポイントは以下の5つです。
オンライン診療は、地理的な制約を受けずに受診できるため、地方にお住まいの方や、仕事などで通院が難しい方にとって便利なシステムです。移動時間や交通費の節約になるだけでなく、一部のクリニックではオンライン診療限定の割引料金や初診料・再診料の減免・割引といった経済的なメリットを提供している場合があります。
ウゴービの治療は継続的に行う必要があるため、交通費や時間の節約は長期的に見ると大きなメリットとなります。定期的な通院が必要な治療だからこそ、オンライン診療の利便性は際立ちます。
ウゴービは、継続的な投与が必要な薬です。数か月分の薬をまとめて処方してもらうことで、処方料や診察料が安くなる場合があります。処方日数の上限はクリニックによって異なりますが、まとめて処方してもらうことで、通院の手間も省け、結果的に費用負担の軽減につながります。
ライフスタイルや経済状況に合わせて、医師と相談しながら最適な処方回数を見つけることが大切です。
ウゴービを取り扱っているクリニックは増加していますが、自由診療であるため、クリニックによって費用設定が大きく異なります。医療機関の公式ホームページには、料金を明確に表示しているクリニックも多く存在します。
治療開始前に複数のクリニックのホームページを確認することが大切です。薬剤費だけでなく、診察料や処方料、血液検査費用なども含めた総額で比較検討することで、費用を抑えることができます。費用は重要な要素ですが、医療機関の専門性や治療方針、アクセスの良さなども考慮しながら、総合的に判断することが大切です。
一部のクリニックでは、新規の患者さん獲得のための期間限定キャンペーンなどを実施している場合があります。初診無料キャンペーンや一定期間の治療費割引キャンペーンなどです。キャンペーン情報を活用することで、費用負担を軽減できる可能性があります。
クリニックのホームページやSNS、医療情報サイトなどを定期的にチェックして、キャンペーン情報を見逃さないようにしましょう。キャンペーンの内容や適用条件はクリニックによって異なるため、詳細をよく確認することが重要です。
セカンドオピニオンとは、現在受けている治療について、他の医師の意見を聞くことです。セカンドオピニオンを受けることで、複数の医療機関の診療方針や費用について比較検討できます。結果として、自分に合った治療法や費用負担の少ないクリニックを選べる可能性があります。
セカンドオピニオンは自由診療となるため費用が発生しますが、適切な治療を選択し、費用を抑えるという観点からも検討する価値があります。医師の立場から見ても、セカンドオピニオンは患者さんの権利として尊重されるべきと考えています。治療方針に迷っている場合は、セカンドオピニオンを活用してください。
ウゴービは効果が期待できる肥満症治療薬ですが、費用面を含め、ご自身に合った治療法を選択することが重要です。医師とよく相談しながら治療を進めていきましょう。
ウゴービ以外の肥満治療として、以下の4つを解説します。
肥満治療の土台となるのが食事療法です。ただ食べる量を減らすのではなく、栄養バランスを考慮したうえで、適切なカロリーを摂取することが重要です。厚生労働省が推奨する「食事バランスガイド」を参考に、主食・主菜・副菜をそろえ、さまざまな食品をバランス良く摂取するように心がけてください。
一日の総カロリー摂取量については、年齢、性別、活動量、基礎代謝量、現在のBMIなどによって異なります。医師や管理栄養士に相談し、個々の状況に合わせた適切なカロリー設定を行うことが大切です。
早食いは肥満につながりやすいので、一口30回を目安によく噛んで食べるようにしましょう。よく噛むことで満腹中枢が刺激され、満腹感を得やすくなります。食物繊維を多く含む野菜や海藻、きのこ類などを積極的に摂取することで、血糖値の上昇を緩やかにし、腸内環境を整える効果も期待できます。
運動療法は、消費カロリーを増やし、基礎代謝を向上させる効果があります。食事療法と組み合わせることで、相乗効果が期待できます。運動の種類としては、ウォーキングやジョギング、水泳、サイクリングなどの有酸素運動と、筋力トレーニングが挙げられます。
有酸素運動は、体脂肪を燃焼させる効果が高く、週に3回以上、30分以上行うことが推奨されています。筋力トレーニングは、筋肉量を増やすことで基礎代謝を高め、太りにくい体質を作る効果があります。日常生活の中でも、階段を使う、一駅分歩くなど、意識的に活動量を増やす工夫をしてみましょう。
肥満は、食生活や生活習慣の乱れが原因となる場合が多く、行動療法は、生活習慣の問題点を分析し改善することで、健康的な生活習慣を身につけることを目的としています。行動療法では、セルフモニタリングや刺激コントロール、認知再構成といった手法を用います。
セルフモニタリングとは、食べたものや運動量、体重などを記録することで、自身の行動パターンを客観的に把握する手法です。刺激コントロールは、食べすぎの原因となる環境を改善する手法です。認知再構成は、食行動に関する誤った認識を修正し、より健康的な考え方へと導く手法です。
食事療法や運動療法、行動療法、薬物療法を試みても十分な効果が得られない重度の肥満の場合、外科療法が検討されることがあります。外科療法には、胃バイパス術やスリーブ状胃切除術などがあります。胃バイパス術は、胃を小さくし、小腸の一部をバイパスすることで、食物の吸収を抑制する手術です。
スリーブ状胃切除術は、胃の一部を切除し、胃の容量を小さくする手術です。外科療法は、体重減少効果が高い一方で、体に大きな負担がかかるため、慎重に検討する必要があります。医師と十分に相談し、メリットとデメリットを理解したうえで、手術を受けるかどうかを決定することが重要です。
GLP-1受容体作動薬による治療で効果が不十分な場合、外科的治療も選択肢の一つとなります。
ウゴービは、肥満症治療薬として効果が期待されています。保険適用の条件を満たさない場合は自由診療となるため、費用が高額になることがあります。クリニックによって費用は異なり、月3~5万円が相場です。少しでも費用を抑えるには、以下の方法があります。
肥満症治療は、食事療法や運動療法、行動療法を組み合わせることも大切です。重度の肥満症の場合には、外科療法も選択肢の一つとなります。肥満はさまざまな病気のリスクを高めるため、適切な治療が必要です。費用面や治療法など情報を確認し、医師と相談しながら、ご自身に合った治療法を見つけていきましょう。
イーヘルスクリニック新宿院では、肥満症治療に特化した「医療ダイエット外来(肥満外来)」を実施しています。健康的な体重管理を目指す方のために栄養カウンセリングや合併症の精査などさまざまな治療オプションをご提案いたします。
当院の医療ダイエット外来(肥満外来)は、単に体重減量を目指すだけでなく、肥満によって引き起こされる健康問題の早期発見や治療にも重点を置いているのが特徴です。忙しい方でも受診しやすい環境を整えていますので、お気軽にご相談ください。
以下の記事では、来院治療に加えてオンライン診療でも受診可能な肥満外来について詳しく解説しています。
>>肥満外来(医療ダイエット外来)~来院治療に加え、オンライン診療でも受診可~
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Haiqiang Yao, Anqi Zhang, Delong Li, Yuqi Wu, Chong-Zhi Wang, Jin-Yi Wan, Chun-Su Yuan.Comparative effectiveness of GLP-1 receptor agonists on glycaemic control, body weight, and lipid profile for type 2 diabetes: systematic review and network meta-analysis.BMJ,2024,384,,e076410