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2025.06.17
#自費診療 #対象疾患

ウゴービの価格相場と費用を詳しく解説!コストを抑える方法

肥満治療薬「ウゴービ」は、自己注射タイプで、一般的に月額3〜5万円の費用がかかると言われています。BMI27以上で肥満関連の健康障害がある場合やBMI35以上の場合は、保険適用の対象となる可能性があります。

本記事では、ウゴービの価格相場や保険適用の条件、費用を抑えるためのポイントを詳しく解説します。無理のない治療を続けるために、費用のかかり方を事前に把握しておきましょう。

イーヘルスクリニック新宿院では、医療ダイエット外来(肥満外来)を実施しています。健康的な体重管理を目指す方のために栄養カウンセリングや合併症の精査などさまざまな治療オプションをご提案いたします。ウゴービの自由診療にも対応しており、医師の診察にもとづいて適切な治療をご提案しています。

単に体重減量を目指すだけでなく、肥満によって引き起こされる健康問題の早期発見や治療にも重点を置いているのが特徴です。忙しい方でも受診しやすい環境を整えていますので、お気軽にご相談ください。

ウゴービの価格相場は月額3~5万円

ウゴービの価格相場は月額3~5万円程度とされています。ウゴービは、肥満症治療に用いられる注射薬で、週1回、皮下に自己注射します。医療機関によっては、初診料や再診料、処方料などが異なります。

ウゴービを取り扱っている複数の医療機関を比較検討することも、費用を抑えるうえで有効な手段です。オンライン診療に対応している医療機関であれば、通院にかかる交通費や時間の節約にもつながります。ウゴービは費用負担が大きいため、自身の経済状況や健康状態を考慮し、医師とよく相談しながら治療方針を決めていくことが重要です。

当院では、患者様の負担を抑えるため、0.25〜1.0mgを下記の料金でご提供しています。

含有量 1か月あたりの価格(税込)
0.25mg 15,400円
0.5mg 24,200円
1.0mg 25,200円

※初診3,300円、再診1,100円が別途必要です。

ウゴービの保険適用の有無と自己負担額

ウゴービの保険適用を受けるには、主に2つの条件があります。1つ目は、BMIが27以上かつ肥満に関連する健康障害(高血圧、脂質異常症、糖尿病など)があることです。2つ目は、BMIが35以上であることです。

BMIとは、ボディマス指数(Body Mass Index)の略で、体重と身長の関係から算出される肥満度を表す指標です。計算式は「BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で、身長160cm、体重70kgの方のBMIは、70÷1.6÷1.6=約27.3となります。

ウゴービの治療は、条件を満たし、食事療法や運動療法などの生活習慣の改善指導を受けても十分な効果が得られない場合に検討されます。保険適用されると、自己負担額は原則として3割負担となります。

70歳以上の方は、現役並み所得者や一定以上所得者、一般所得者など、所得に応じて1~3割と負担割合が異なりますので、自身の負担割合を確認することが重要です。自身の経済状況や健康状態を考慮し、医師とよく相談しながら治療方針を決めていきましょう。

ウゴービを入手する方法

医師の診察と処方が必要であるウゴービを入手するための方法を、下記の2つ解説します。

  • 処方している医療機関への受診
  • オンライン診療の利用

処方している医療機関への受診

ウゴービはすべての医療機関で処方されているわけではありません。比較的新しく登場した薬であるため、取り扱っている医療機関は限られています。大学病院などの大きな病院や肥満症治療に特化したクリニックで処方されていることが多いです。

お住まいの地域でウゴービを取り扱っている医療機関を探す際は、インターネット検索が便利です。「ウゴービ 処方 〇〇(地名)」などのキーワードで検索してみましょう。クリニックのサイトに掲載されている場合や医療情報サイトなどで検索できる場合もあります。

医療機関が見つかったら、電話やWebサイトから予約を取りましょう。初診の場合、問診票への記入やこれまでの病歴、現在服用している薬などを聞かれることがあります。肥満症に関連する検査が必要になる場合もあります。身長と体重からBMIを算出したり、血液検査で血糖値やコレステロール値などを確認したりします。

医師の診察と検査の結果、ウゴービの処方が適切と判断された場合にのみ、処方箋が発行されます。処方箋を受け取ったら、薬局でウゴービを受け取ることができます。

オンライン診療の利用

ウゴービは一部の医療機関でオンライン診療により処方が可能です。オンライン診療とは、スマートフォンやパソコンを使い、自宅や職場から医師の診察を受けられるシステムで、通院の負担を減らせます。近くに取扱医療機関がない方や、忙しい方に便利ですが、対応医療機関は限られるため事前確認が必要です。

予約後、指定日時にビデオ通話で問診や病歴確認を行い、処方が適切と判断されれば処方箋が発行されます。処方箋は郵送や提携薬局で受け取れます。ただし、オンライン診療は医師が直接診察できないため、診断精度に制限がある点や通信環境の影響を考慮する必要があります。

医療機関によっては初診は対面診療が必要です。特定地域のみ対象など条件があるため、必ず事前にWebサイトや電話で詳細を確認しておきましょう。

ウゴービのコストを抑えるためのポイント

ウゴービのコストを抑えるためのポイントについて、以下の4つを解説します。

  • 薬剤量・頻度を医師と相談する
  • オンライン診療を利用する
  • 代替治療があるかを確認する
  • 複数のクリニックを比較する

薬剤量・頻度を医師と相談する

ウゴービには、5種類の容量があるため、一般的には少量から開始し、段階的に増量していく方法が取られます。薬の容量は、患者の体格や症状に合わせて医師が判断します。薬価は容量に比例するため、薬の量が多いほど費用は高くなります。医師とよく相談し、最適な量を見つけることが、費用を抑えるうえで重要です。

費用を抑えるためには、医師と相談しながら、無理のない範囲で治療計画を立てることが重要です。自身の経済状況も踏まえ、率直に相談するようにしましょう。

オンライン診療を利用する

ウゴービは、一部の医療機関でオンライン診療での処方も可能です。医療機関によっては、オンライン診療の診察料が対面診療よりも安く設定されている場合があります。費用面でメリットがあるため、オンライン診療も検討してみましょう。

代替治療があるかを確認する

現在、新薬であるウゴービには、ジェネリック医薬品はありません。特許期間中はジェネリック医薬品の製造や販売が認められていないからです。費用を抑えるためには、他のGLP-1受容体作動薬で、より安価な薬剤がないか、医師に相談してみましょう。

複数のクリニックを比較する

ウゴービは、医療機関によって費用が異なる場合があるので、複数のクリニックを比較検討し、自身に合った医療機関を選ぶことが大切です。費用面だけでなく、医師の診療方針やクリニックの雰囲気も考慮して、納得のいく医療機関を選びましょう。医師との相性も治療の継続には重要な要素です。

肥満への対処として、食事療法や運動療法などの生活習慣の改善も重要です。治療法を併用することで、ウゴービの使用量を減らせる可能性があり、結果的に費用を抑えることにもつながります。

ウゴービの効果と副作用(価格判断のための基本知識)

価格判断のために、ウゴービの効果と副作用についての正しい知識を知っておくことは重要です。ウゴービの効果と副作用について、下記の3つを解説します。

  • ウゴービの主な効果(体重減少、合併症リスク改善)
  • よくある副作用(吐き気、便秘、対処薬など)
  • 使用できない人の条件

ウゴービの主な効果(体重減少、合併症リスク改善)

ウゴービに期待される効果は、持続的な体重減少です。体内で自然に分泌されるホルモンであるGLP-1と似た働きをします。GLP-1は、脳の満腹中枢に作用し、食欲を抑制する働きがあります。ウゴービは、効果には個人差がありますが、GLP-1と同様の作用機序により、食欲の抑制や満腹感の促進が期待されます。

2型糖尿病治療薬に関する研究では、ウゴービは、過去1~2か月の平均血糖値を反映する指標であるHbA1cや空腹時血糖値を有意に低下させることが示されています。さらに、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)と総コレステロールの減少も確認されています。

ウゴービは、肥満に伴う高血圧や脂質異常症(コレステロールや中性脂肪の異常)、2型糖尿病などの合併症のリスク軽減につながると考えられています。肥満は単なる見た目の問題ではなく、さまざまな生活習慣病のリスクを高めるため、体重管理は健康維持において重要です。

よくある副作用(吐き気、便秘、対処薬など)

ウゴービは効果の期待できる薬ですが、副作用が現れる可能性があります。よくある副作用としては、下記の8つが挙げられます。

  • 吐き気
  • 便秘
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 消化不良
  • お腹の張り
  • 頭痛
  • 疲労感

容量が多いGLP-1受容体作動薬のほうが、副作用が報告される傾向にあります。治療開始直後は副作用を感じやすい場合があるため、医師の指導のもとで適切な管理が必要です。副作用が強く出て日常生活に支障が出る場合は、我慢せずに医師に相談しましょう。

医師は、症状の程度に応じて、薬の量を調整したり、別の薬に変更したりして適切な対処法を検討します。吐き気や便秘などの消化器症状に対しては、症状を和らげる薬を処方することもあります。

使用できない人の条件

ウゴービは効果の期待できる薬ですが、すべての人が使用できるわけではありません。下記の8つに当てはまる人は、ウゴービが使用できない可能性があるので、医師に必ず相談しましょう。

  • ウゴービの成分であるセマグルチドに対してアレルギーを持っている人
  • 重篤な糖尿病の状態(糖尿病性ケトアシドーシスや糖尿病性昏睡)にある人
  • 甲状腺髄様癌の既往歴がある人やリスクが高い人
  • 多発性内分泌腫瘍症2型の人
  • 1型糖尿病の人
  • 妊婦や妊娠の可能性のある人
  • 授乳中の人
  • 20歳未満の人

すでに他の薬を服用している場合は、ウゴービとの飲み合わせを確認する必要があります。薬同士の相互作用によって、思わぬ副作用が出たり、薬の効果が弱まったりする可能性があるため、使用前に医師に相談しましょう。

最近では、同様に注目を集めている治療薬に「マンジャロ(チルゼパチド)」があります。マンジャロは、GLP-1受容体作動薬とGIP受容体作動薬という二重作用を持つ新しいタイプの薬で、血糖値のコントロールと体重減少の両方で高い効果が期待されています。

以下の記事では、マンジャロの詳しい減量効果や作用メカニズムについてわかりやすく解説していますので、治療を検討中の方はぜひ参考にしてください。
>>マンジャロの減量効果について

まとめ

受付

ウゴービは肥満症治療に効果が期待できる注射薬ですが、費用は月額3~5万円程度と高額です。BMIや肥満に関連する疾患の有無によって保険適用が可能となり、自己負担額を3割に抑えることができます。医療機関によってはオンライン診療にも対応しており、通院の費用や時間を節約することも可能です。

費用を抑えるためには、医師と相談して薬剤量や投与頻度を調整したり、複数のクリニックを比較検討したりすることも大切です。ウゴービは効果が期待できる反面、費用負担も大きいため、自身の状況に合った治療法を選択するために、医師とよく相談しながら治療を進めていきましょう。

イーヘルスクリニック新宿院では、肥満症治療に特化した「医療ダイエット外来(肥満外来)」を実施しています。健康的な体重管理を目指す方のために栄養カウンセリングや合併症の精査などさまざまな治療オプションをご提案いたします。

当院の医療ダイエット外来(肥満外来)は、単に体重減量を目指すだけでなく、肥満によって引き起こされる健康問題の早期発見や治療にも重点を置いているのが特徴です。忙しい方でも受診しやすい環境を整えていますので、お気軽にご相談ください。

以下の記事では、来院治療に加えてオンライン診療でも受診可能な肥満外来について詳しく解説しています。
>>肥満外来(医療ダイエット外来)~来院治療に加え、オンライン診療でも受診可~

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参考文献

Haiqiang Yao, Anqi Zhang, Delong Li, Yuqi Wu, Chong-Zhi Wang, Jin-Yi Wan, Chun-Su Yuan. Comparative effectiveness of GLP-1 receptor agonists on glycaemic control, body weight, and lipid profile for type 2 diabetes: systematic review and network meta-analysis. BMJ, 2024, 384, e076410

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