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ワクチン
2023.02.27

B型肝炎ワクチン

B型肝炎ワクチンとは

B型肝炎ワクチンとは、B型肝炎ウイルスの感染を防ぐ効果が期待できる不活化ワクチンのことです。

「ワクチンの種類」について詳しく見る

B型肝炎とは

“B型肝炎”は、B型肝炎ウイルスの感染が原因となる肝臓の病気です。肝臓のはたらきが悪くなることで、倦怠感や食欲不振、吐き気・嘔吐、黄疸(おうだん)(皮膚や目の白い部分が黄色くなること)などの症状が現れることがあります。

B型肝炎ウイルスは、感染者の血液などが未感染者の血液と触れること(たとえば予防接種での注射の使い回しなど)だと考えられており、一過性の感染で終わるものと、そのまま感染が続く(キャリア)ものに分けられます。特にキャリアの場合は慢性肝炎となり、一部の人は肝硬変や肝臓がんなどの命に関わる病気を引き起こすこともあります。
B型肝炎の予防ではワクチンを接種することが大切です。実際に40歳までの接種では、ワクチン接種によって95%の確率で抗体が獲得できるという報告がされています。体質や体調によっては抗体が獲得できない可能性もありますが、抗体を獲得できれば3回接種後の感染予防効果は20年以上続くといわれています。

いつ接種すればよいの?

対象者

予防接種には、市区町村が主体となり公費で実施される“定期接種”と、希望者が費用を自己負担して受ける“任意接種”があります。B型肝炎ワクチンは平成28年4月1日以降に生まれた0歳児から定期接種の対象となりました。また、定期接種の対象年齢以降も、任意接種としてどの年齢でも接種を受けることができ、大人の場合も職業など必要に応じてワクチン接種がすすめられる場合はあります。具体的には、以下に該当する方です。

  • HPVに感染している母親から生まれた赤ちゃん
  • 血液や体液に接する可能性の高い仕事をしている方(医療従事者、消防士、警察官など)
  • 一緒に住んでいる家族にB型肝炎の方がいる場合、施設に入っている方
  • 血液透析治療を受けている方 など

回数・時期

通常は生後2か月、生後3か月、生後7~8か月の時に1回ずつ接種します。ただし、母親がB型肝炎ウイルスに感染している場合、母子感染すると特にキャリアになりやすいため、予防のために早めの接種が必要とされています。この場合は生まれてすぐ(生後12時間以内)に1回、4週間後(生後1か月のとき)に1回、1回目の接種から半年後(生後6か月のとき)に1回接種を受けます。

1歳以降の任意接種での接種回数は0歳児と同じく合計3回で、1回目と2回目の間を27日以上、2回目と3回目の間を136日以上あけて接種します。

費用

定期接種は公費負担(一部自己負担がある可能性もある)ですが、任意接種(1歳以上)は全額自己負担となります。また、母親がB型肝炎ウイルスに感染している場合の接種費用は健康保険から支払われます。

eHealth clinicでは各種ワクチンの接種を実施しています。詳細についてはスタッフまでお問い合わせください。

▼eHealth clinicのワクチンについて▼

B型肝炎ワクチンを接種するときに気を付けたいポイント

クリニックでの待機について

接種後30分間は急な体調の変化が起こることがあります。そのため、医療機関の中で待機するか、すぐに医師に連絡が取れるような状態にしておくのがよいでしょう。

接種後に起こる可能性がある症状

接種後に以下のような症状がみられる可能性があります。しかし、いずれも数日程度で治るといわれています。

  • 接種箇所の赤み、腫れ、しこり、痛み
  • 発熱
  • 刺激に反応しやすくなる
  • いつもより機嫌が悪い、ぐずる、眠そうにする

また、まれにアナフィラキシー(急激なアレルギー反応)や、免疫機能が自分自身を攻撃してしまい、発熱、嘔吐、意識がはっきりしないなど(急性散在性脳脊髄炎(きゅうせいさんざいせいのうせきずいえん))の重い症状がみられることがあるとされています。そのため、接種後に気になる症状や体調の変化があれば、すぐ医師に相談するとよいでしょう。

接種できない人・注意が必要な人

以下に当てはまる場合は、接種できないことがあります。

  • 明らかな発熱がある
  • 重篤な急性疾患にかかっている
  • ワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある
    など

また、以下に当てはまる場合は注意が必要なので、接種前に医師に相談するとよいでしょう。

  • 心臓、血管、腎臓、肝臓、血液に持病がある
  • 発育に障害がある
  • 過去の予防接種後2日以内に、発熱や、全身性の発疹(ほっしん)といったアレルギーが疑われる症状があった
  • けいれんの既往がある
  • 免疫不全と診断されている
  • 近親者に先天性免疫不全症の患者さんがいる
  • ワクチンの成分でアレルギーを起こす可能性がある
  • 妊婦さん、または妊娠の可能性がある

eHealth clinicでは各種ワクチンの接種を実施しています。詳細についてはスタッフまでお問い合わせください。

▼eHealth clinicのワクチンについて▼