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フィネレノンは、2型糖尿病を合併する慢性腎臓病の治療に使われる薬です。腎臓、心血管系の炎症や線維化(組織が線維成分に置き換わって硬くなること)などに関わるミネラルコルチコイド受容体(MR)というタンパク質に結合し、腎臓や心臓の機能低下を抑える効果があるとされています。薬にはケレンディア錠10mg、20mgがあります。
このような治療薬はミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬と呼ばれており、以前からスピロノラクトン、エプレレノンなどが存在しています。しかし、以前の治療薬は心臓の機能低下の抑制や血圧低下、尿蛋白の減少などの効果はあっても、腎機能の低下を抑えられているという証拠はありませんでした。また副作用として、高カリウム血症や女性化乳房がみられることがありました。
一方で、フィネレノンはMR拮抗薬の中でも非ステロイドMR拮抗薬という種類に分類され、以前の治療薬と比較して副作用が少ないことが特徴です。また、以前のMR拮抗薬の効果に加えて、腎機能の低下を抑制する効果についても認められています。
慢性腎臓病とは、3か月以上にわたって慢性に経過する(長く続く)全ての腎臓病のことです。腎臓病は、腎臓のはたらきが悪くなる病気のことで、さまざまな種類があります。主に加齢や生活習慣が関連しているとされますが、そのうちの1つに糖尿病が挙げられます。糖尿病による高血糖の状態が長く続くと、腎臓が傷んで、慢性腎臓病を発症することがあります。これを“糖尿病腎症”と呼びます。
また腎臓病が進行し、腎臓の機能が低下すると腎不全という状態になり、さらに悪化すると末期腎不全に至ることがあります。末期腎不全になると人工透析や移植などの治療が必要となりますが、フィネレノン(ケレンディア錠)は末期腎不全や透析治療中の方には原則として処方されません。
服用量は腎機能の程度によって異なりますが、1日1回10~20mgを服用することが一般的です。10mgから始めた場合は、腎機能の程度をみながら20mgに増量する場合があります。
以下の薬は併用禁忌とされています。
これらの薬と併用すると、フィネレノンの血中濃度が著しく高まる可能性があります。
また、以下の薬は併用注意とされています。
フィネレノンの血中濃度が高まる可能性があります。
フィネレノンの効果が弱まる可能性があります。
血中のカリウム値上昇(高カリウム血症)のリスクが高まる可能性があります。
リチウム中毒を起こす可能性があります。
腎機能障害患者の場合、高カリウム血症(血中のカリウム濃度が高い状態)が生じる可能性があります。
以下の成分、食品は併用に注意が必要とされています。
健康食品に含まれることがあるハーブの一種で、併用するとフィネレノンの効果が弱まる可能性があります。
フィネレノンの血中濃度が高まる可能性があります。
8.8%の頻度で高カリウム血症が生じることがあります。軽度の場合では症状はほとんどなく、場合によっては筋力低下が現れる程度ですが重症化すると不整脈が現れることがあります。
1%以上頻度で低血圧、1%未満の頻度で低ナトリウム血症(血液中のナトリウム濃度が低い状態)などが生じることがあります。
低血圧になると、めまい、立ちくらみなどの症状、低ナトリウム血症になると、嗜眠(意識障害)や錯乱(情報を正常に処理できない)などの症状が現れることがあります。
気になる症状がある場合は、受診を検討するとよいでしょう。また、ここにある症状が全てではありません。詳細な効果や副作用については、医師や薬剤師のほか、薬の添付文書を確認するとよいでしょう。