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2023.02.27特定保健指導とは、特定健診を受けた後に、メタボリックシンドロームのリスク数に応じて、生活習慣の改善が必要な人に行われる保健指導のことです。
近年、食の欧米化や運動不足によって、日本でもメタボリックシンドロームの人が増えています。メタボリックシンドロームがきっかけで生活習慣病になる人を1人でも減らすために、平成20年度から特定保健指導の制度が始まりました。
自分の健康を守るのは自分自身ですが、医師や保健師、管理栄養士といった専門職がそのお手伝いをすることで、より効果的に健康的な体づくりをすることが可能です。
生活習慣病とは偏った食生活や睡眠不足、運動不足、喫煙、ストレスなどの積み重ねが原因となって発症する、がんや心蔵病、脳疾患などのさまざまな病気のことです。主な原因は、暴飲暴食といった食生活や、寝不足や過度なストレスなどの生活習慣が挙げられます。
生活習慣病の治療にかかる医療費は全体の約3割を占めていることから、生活習慣病の予防による医療費削減が大きな目標となっています。初期での自覚症状は出ないことがほとんどですが、進行すると時に命に関わる病気を招くこともあるため、早期発見や予防に努めることが大切です。このためには、生活習慣病の予防を目的にした検査“特定健診”を定期的に受けることが推奨されています。
特定保健指導を受けることで、以下のような効果が期待できます。
“特定保健指導”といっても「あれを食べちゃダメ!」「運動しなさい」のような指示的なものではなく、受診者本人が積極的に行動に移せるように支援します。
特定保健指導は、メタボリックシンドロームのリスクを考慮して“動機付け支援”や“積極的支援”に該当した人に対して実施されます。
特定保健指導では、メタボリックシンドロームのリスク数に応じて、リスクが多い人を“積極的支援”として6か月間の継続的な保健指導を行います。そして、リスクが少ない、もしくは65歳以上の方には“動機付け支援”を行います。
動機付け支援では、個別面接(1人20分以上)またはグループ支援(1グループ80分以上)を行います。そこでは医師や保健師、管理栄養士などとの面談により、生活習慣改善のための作戦を立てていきます。
初回面接の際は対面が望ましく、6か月後の評価の際には電話やe-mail、FAXなどを活用し、生活習慣の様子や腹囲、体重などを確認します。
積極的支援では、初回面接後から3~6か月の継続的な支援を行うことにより、内臓脂肪の減量を目指します。特定健診の結果、メタボリックシンドロームと判定された40~64歳の人に対して、医療保険者から積極的支援の案内が届きます。
対面の面談は6か月間で3回以上が望ましく、最低でも3か月間1回以上が推奨されます。
保健指導はポイント制になっており、通算180ポイント以上実施しなければ、保健指導を完了したことになりません。
たとえば、個別面接では10分で40ポイント、グループ支援では40分で40ポイントというように、時間と内容でポイント数が定められています。
特定保健指導の費用は無料で、特定健診の当日に受けられる場合もあります。また、後日事業所や自宅宛てに案内が届き、その後申し込む場合もあります。
いずれにしても、特定保健指導の対象者になった場合は特定保健指導を受け、生活習慣病の予防・改善に努めるようにしましょう。