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健康診断
2023.02.27

ABC検診のやり方とは? ~検査内容や検査費用についても解説~

ABC検診(胃がんリスク検診)とは、胃がんになりやすい状態かどうかを調べる検査です。血液検査のみなので胃カメラやバリウムを飲む必要がなく、比較的簡単に受けられます。

本記事ではABC検診のやり方や検査結果の見方、対象年齢、費用などについて解説します。

ABC検診のやり方

ABC検診では “ヘリコバクター・ピロリ菌感染の有無”と“血清ペプシノゲン値による胃の萎縮度(老化度)”の2点を測定することで、胃がんのリスクを判定します。この数値はいずれも、血液検査から調べます。血液検査のみで胃がんのリスクが分かるため、比較的体への負担が少なく、簡単に受けることができます。

「ABC検診の基準値」について詳しく見る

胃がん検診(バリウム検査、胃内視鏡検査)との違い

一般的に胃がん検診では、バリウム検査(胃X線検査)もしくは胃内視鏡検査が行われます。これらは胃がんの早期発見を目的にした検査であり、胃がんの診断にも用いられることがあります。一方のABC検診は、胃がんの診断目的ではなく、あくまで将来胃がんになる可能性をみるものです。そのため、胃がんがあるかを確認するためには、バリウム検査や胃内視鏡検査を受ける必要があります。

しかし、小型カメラやバリウムを飲むことが苦手な方は、血液検査で手軽にできるABC検診を受けてみるのも1つの方法です。そのうち、胃がんのリスクがあるという結果が出た方(C〜D群)は、医師と相談しながら定期的に胃内視鏡検査を受けることがすすめられます。また、胃がんのリスクがない(A群)方でも胃がんにならないというわけではないため、こちらも医師と相談して胃がん検診を受けることがすすめられます。

ABC検診の対象年齢

ABC検診の対象年齢は、主に40~75歳でABC検診を受けたことがない方です。お住まいの地域によって費用の一部を負担している場合、その対象年齢は各地域によって異なるので、事前に確認しておくとよいでしょう。なお、以下に該当する方は検査の対象とならない場合があるので、検査前に担当医師に相談しましょう。

  • 明らかな上部消化器症状がある
  • 食道、胃、十二指腸疾患で治療中
  • 胃酸分泌抑制剤の中で、プロトンポンプ阻害剤およびボノプラザンフマル酸塩の服用中
  • 胃を切除した後である
  • 腎不全である
  • ピロリ菌除菌に成功した

ABC検診にかかる費用

ABC検診にかかる費用は基本的に保険適用されず、全額自己負担となります。なお、お住まいの自治体や、加入している医療保険によっては検診の補助金が出る場合があります。そのため、事前に確認しておくとよいでしょう。

eHealth clinicの健康診断では、ABC検診を4,400円(税込:自由診療)で受け付けています。

ABC検診の受け方

ABC検診は胃がんリスクを判断するに用いられる検診であり、国が推奨する対策型検診(住民検診など)には含まれていないため、個人で申し込んで受ける必要があります。医療機関によって異なりますが、健康診断の際にオプションとしてつけることなども可能です。

ABC検診のやり方について分からないことは医師に相談しよう

ABC検診はがんを見つけるための検査ではなく、胃がんのリスクを調べるために行われます。胃がん検診のバリウム検査は胃がんそのものを発見することを目的とした検査です。また、 ABC検診は血液検査で行えるため、バリウム検査と比較して苦痛が少ない検査といえます。そのため、気軽に胃がんのリスクを知りたいといった人におすすめです。ABC検診について疑問や不安があれば、医師や看護師に相談するようにしましょう。

eHealth clinicの健康診断ではABC検診を実施しています。検査にあたり丁寧に説明をし、患者さんが十分に理解したうえで検査を行います。不安や疑問があればいつでもご相談ください。