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健康診断
2023.02.27

特定健診の検査項目とは? ~検査内容から分かることを解説~

特定健診(特定健康診断)とは40〜74歳の成人を対象とした、メタボリックシンドローム高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の早期発見を目的に行われる健康診断です。メタボリックシンドロームの発見が目的の1つになっていることから、通称“メタボ健診”と呼ばれることもありますが、メタボリックシンドローム以外の生活習慣病の発見にも役立っています。

このページでは、特定健診の検査項目や検査によって分かることなどについてご紹介します。

特定健診の検査項目

特定健診の検査項目は、加入している健康保険(健康保険組合、協会けんぽ、共済組合、国民健康保険など)によっても多少異なります。今回は、一般的に行われている検査項目についてご紹介します。

問診・質問表

問診や質問表を用いて現在の状態を確認します。現在かかっている病気や飲んでいる薬、気になっている変化などがあれば、伝えるようにしましょう。また、喫煙は動脈硬化を進め、脳梗塞(のうこうそく)や心筋梗塞のリスクを高める恐れがあるため、飲酒、喫煙、運動習慣などのヒアリングもあります。

身体測定

身体測定では、身長・体重・腹囲を測定し、BMI(ボディマス指数)の算出やメタボリックシンドロームの診断に役立てます。BMIは、体重(kg)÷身長(m)で算出する肥満度を表す数値です。また、メタボリックシンドロームでは診断の必須項目として腹囲が挙げられます。腹囲が、男性で85cm以上、女性で90cm以上の場合、メタボリックシンドロームの疑いが強くなります。

血圧測定

高血圧の有無を確認します。一般的に、収縮期血圧(最高血圧)が130mmHg未満、拡張期血圧(最低血圧)が85mmHg未満であることが基準値とされます。

血液検査

血液検査では以下の項目を測定し、肝臓の機能の状態をみるほか、脂質異常症や糖尿病がないかどうか確認します。

血液検査の項目

  • 肝機能(AST (GOT)、ALT(GPT)、γ-GT(γ-GTP))……肝臓の機能の状態を示す値です。
  • 脂質(トリグリセライド、HDLコレステロールLDLコレステロールまたはNon-HDLコレステロール)……脂質異常症の診断に役立ちます。トリグリセライド、LDLコレステロール、Non-HDLコレステロールが高い場合や、HDLコレステロールが低い場合に脂質異常症が疑われます。
  • 血糖(空腹時血糖またはHbA1c)……糖尿病の診断に役立ちます。

尿検査

尿検査では尿糖・尿タンパクなどの項目を確認し、糖尿病や腎臓機能の状態などを確認します。

そのほかの検査

そのほか、患者さんの状況により医師が必要と認めた場合には、心電図検査や眼底検査などの検査が追加されることがあるほか、血液検査で分かる貧血やクレアチニンの数値も併せて確認することがあります。

特定健診で分かることとは?

特定健診では、実際の病気の発見につながるような異常が見つかる可能性があることはもちろん、生活習慣病の発症リスクを早期に発見することができ、病気になる前に対処できる可能性があります。自身の健康状態を詳しく把握することができるため、日々の健康管理に役立つといえます。

結果によっては特定保健指導が行われることもある

特定検診で生活習慣病のリスクが高いと判断された場合、加入している健康保険から“特定保健指導”を受けることを提案される場合もあります。

特定保健指導とは、専門家による食生活・運動習慣・喫煙習慣などに対する指導で、メタボリックシンドロームが疑われる方には“積極的支援”、メタボリックシンドローム予備軍の方には“動機づけ支援”、それ以外の方にはより健康的な生活を送るための“情報提供”が実施されます。また、近年はメタボリックシンドロームの疑いがない方でも、ほかの生活習慣病のリスクが高い方への指導が検討されます。

年に1回特定健診を受けて自身の生活習慣を見直すことが大切

生活習慣病の多くは初期症状がなく、発見が遅れやすいといわれています。そのため特定健診の対象年齢となったら、定期的に受診することを検討しましょう。検診結果には、生活習慣の改善に関するアドバイスが記載されている場合もあります。受診後は、検査結果をよく読んで日頃の生活習慣の改善に努めることが大切です。また、生活習慣病のリスクが高いと判断された場合には特定保健指導も提案されます。

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