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2022.09.22

糖尿病ではどんな症状が出るの? 〜初期症状や種類別の症状をご紹介〜

糖尿病とは、ホルモンの1つであるインスリンが不足して血液中のブドウ糖が増えてしまう病気です。生活習慣などの変化に伴い、患者さんの数は増加していると言われています。放置しても治ることはなく、進行すると腎症や神経障害などを起こすことがあるため、糖尿病について理解して予防に努めることが大切です。では、糖尿病になるとどのような症状が見られるようになるのでしょうか。

この記事では、糖尿病の症状について解説します。

糖尿病の症状

糖尿病では初期症状が現れないことが一般的です。しかし、以下のような症状がある場合には糖尿病が関係していることが考えられます。

  • 尿の回数が多くなる
  • 尿の量が多くなる
  • 喉が渇き、水分が欲しくなる
  • 突然痩せる
  • 疲れやすくなる
  • 足に軽いしびれやむくみが起こる など

糖尿病の種類別の症状

糖尿病は大きく分けて、病気が原因となる1型糖尿病と、原因が明らかではない2型糖尿病があり、種類によって症状の特徴が異なります。

1型糖尿病の症状

1型糖尿病は全糖尿病患者の5%以下とまれな病気です。インスリンを作り出すβ細胞が何かしらの要因によって破壊され、インスリンをほとんど分泌できないことで起こり、症状は突然現れることが特徴です。

1型糖尿病の代表的な症状として、以下が挙げられます。

  • 疲れをひどく感じる
  • 喉が渇く
  • トイレの回数が多くなる
  • 突然体重が減る など

2型糖尿病の症状

2型糖尿病は遺伝のほか、肥満や運動不足などの環境的要因が原因となる病気であり、日本の糖尿病患者さんの約95%が該当します。

2型糖尿病の症状は現れないこともあり、自分が気付かないうちに進行していることがあります。ただし、血糖値が一定のレベルを超えると、以下のような症状が現れることがあります。

  • 疲労感を感じる
  • 皮膚が乾燥してかゆくなる
  • 喉が渇き、空腹感を強く感じる
  • トイレの回数が多くなる
  • 目がかすむ
  • ED(勃起不全)などの性機能障害が起こる
  • 感染症にかかりやすくなる
  • 皮膚の傷が治りにくくなる
  • 手足の感覚が鈍くなる
  • 手足にチクッとしたさすような痛みを感じる など

糖尿病の合併症

糖尿病を放置すると、さまざまな合併症が生じることがあります。それぞれの合併症の特徴と代表的な症状は以下のとおりです。

慢性合併症

慢性合併症とは、血糖値が高い状態で生活を送ることで血管に影響が及び(血管病)、臓器にさまざまな障害が起こるものです。

慢性合併症には、細い血管に生じる合併症(細小血管症)と、太い血管に生じる合併症(大血管症)の2種類があります。また、それ以外にも歯周病が悪化したり、皮膚や尿路などの感染症にかかりやすくなったりすることがあります。

細小血管障害

血糖値が高い状態が長期間続くと細い血管の血流が悪くなり、細い血管が集まっている箇所に以下のような合併症が起こります。

  • 網膜症:目の中の網膜が障害され、目のかすみ、視力の低下、最終的に失明に至ることもある。
  • 腎症:腎臓のはたらきが低下し、進行するとむくみが生じることがある。さらに進行すると腎不全に至り、貧血、息切れ、食欲不振、全身の倦怠感などが現れることもある。
  • 神経障害:手足のしびれや痛みなどの感覚の異常や、汗をかかなくなるなどの発汗障害、便秘や下痢などの胃腸運動の異常が起こる。

これらの合併症は3大合併症と呼ばれ、糖尿病の合併症として代表的なものです。

大血管障害

血糖値が高い状態が続くことで、太い血管では動脈硬化(動脈の血管が硬くなり、弾力がなくなった状態)が加速し、血管が詰まりやすくなって以下のような病気を発症することがあります。

  • 脳梗塞(のうこうそく):脳の血管が詰まることで、脳細胞に血液が送られなくなり脳細胞が壊れてしまう病気。手足の麻痺やろれつが回らなくなる、突然意識がなくなるなどの症状が起こる。
  • 心筋梗塞:心臓の血管が詰まり、心筋の細胞が壊れてしまう病気。胸に激痛が走り、呼吸困難や吐き気、冷や汗、激しい脈の乱れなどの症状が起こる。
  • 末梢動脈疾患:動脈硬化によって足の血管が細くなり、血流が悪化することで足の痺れや痛みを生じる。進行すると足の組織が死んでしまう壊疽(えそ)という状態になることがある。

急性合併症

急性合併症とは、極度のインスリン作用不足によって突然起こるもので、治療を中断したり、感染症や脱水などが引き金になって高血糖を引き起こしたりします。

糖尿病ケトアシドーシス

血糖値が上昇し、突然喉が渇いたり、腹痛や吐き気を伴ったりすることがあり、酷いときには昏睡状態になることもあります。インスリン不足が原因となるものであり、1型糖尿病でインスリン注射を打たなかった場合などに起こることがあります。

高血糖高浸透圧症候群

糖尿病ケトアシドーシスと同様、血糖値が異常なまでの高い数値を示す合併症です。高齢者や2型糖尿病を発症している人に起こりやすく、高血糖による意識障害や昏睡状態を引き起こします。

糖尿病の症状を感じたら早めの受診を

糖尿病の初期症状は明確な自覚症状がないことも多いため、上記で解説した糖尿病の症状や合併症の症状に当てはまる体調の変化を感じたら、早めに受診を検討するとよいでしょう。また、診断済みの場合には、医師の指示の下で生活習慣の改善や治療を行い、合併症の予防に努めるようにしましょう。