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2023.01.20

高血圧で動悸や息切れなどの症状があったらどうすればよい? 〜高血圧でよくみられる合併症〜

高血圧の人が心配になることの多い症状の1つとして、動悸や息切れが挙げられます。本来無症状といわれる高血圧で、自覚症状が現れるのはどのようなときなのでしょうか。

この記事では、高血圧で心配な症状や気を付けたいこと、高血圧の陰で進行する病気の可能性などをご紹介します。

高血圧で動悸や息切れなどの症状があるときは別の病気の可能性も

高血圧はほとんどの場合、自覚症状がみられないといわれています。それでも動悸や息切れなどの症状を感じた場合は、高血圧に伴って発症したほかの病気の可能性を考えてみましょう。また、これらの症状は高血圧とは関係なく、疲れたときやほかの病気でもよくみられるものなので、自覚症状にかかわらず心配に思う方は医師に相談しましょう。

高血圧によって動悸や息切れなどが起こる仕組み

血圧が高い状態が続くと、血管は常に張りつめた状態になり、徐々に厚く硬くなっていきます。これが高血圧によって起こる動脈硬化です。動脈硬化が進むと、血管が血液の流れる量に合わせて柔軟に収縮できず、血管や心臓に大きな負担がかかります。すると、心臓のはたらきが悪くなり、動悸や息切れなどの症状が現れることがあります。時に命に関わる病気の発症につながる可能性もあるため、気になる症状がみられたときには早めに対処する必要があります。

動悸や息切れが起こる高血圧の合併症とは

心筋梗塞・狭心症

動脈硬化が心臓の血管に生じた場合、狭心症や心筋梗塞などの合併症を招く恐れがあります。狭心症とは、心臓の筋肉などに酸素を送っている血管(冠動脈)が動脈硬化によって狭くなることで、心臓の筋肉に十分な酸素や血液を届けることができなくなり、一時的に酸素不足になった状態のことです。一方の心筋梗塞では冠動脈が塞がり、長い間心臓の筋肉に血液が送られず、心臓の筋肉が死んでしまいます。心筋梗塞は命に関わる病気なので、狭心症の時点で適切な治療をすることが大切です。

狭心症の主な症状は、動悸や息切れがみられるほか、締め付けられるような胸の痛みが現れることも特徴です。気になる症状がある場合は、早めに医師に伝えるようにしましょう。

検査から治療法

高血圧の方で狭心症などが疑われる場合は、心電図心筋シンチグラフィー、CT、MRI、冠動脈造影検査などを行い、診断します。その後、狭心症の場合は、薬物療法や外科的治療などを行います。どの治療が選択されるかは、患者さんの年齢やそのほかの合併症の有無などを考慮して選択されます。

また、合併症予防としては、日常生活を見直すことが大切です。高血圧や動脈硬化の原因は、食生活や運動習慣、趣向品などにあります。そのため、規則正しい食生活を送ること、適度に運動をすること、十分な睡眠を取ることなどを心がけるようにしましょう。

「高血圧の治療」について詳しく見る

「高血圧の予防」について詳しく見る

高血圧は早期に生活習慣の改善や治療が大切

高血圧には自覚症状がほとんどないため、高血圧を指摘されている人は早めに受診して生活習慣の改善や治療を始めましょう。また、動悸や息切れなど気になる症状がある人は、何らかの病気が関係している可能性を踏まえ、早めに医師に相談するようにしましょう。本人が気付かないうちに体内で静かに病状が進行していくことから、高血圧は“サイレントキラー(静かな殺し屋)”とも呼ばれる怖い病気です。症状がないからといって放置せず、不安や疑問があれば医師に相談するようにしましょう。

eHealth clinicでは高血圧の診療を行っています。高血圧をはじめとする生活習慣病では薬物療法の他にも食事や運動など生活習慣を見直すことも治療の1つです。eHealth clinicには管理栄養士が在籍し、医師と一緒に患者様の治療をサポートいたします。気になる症状がある場合はお気軽にご相談ください。