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クラミジア(性器クラミジア感染症)とは、“クラミジア・トラコマチス”という細菌の感染によって起こる性感染症のことです。性感染症は性行為で感染する全ての病気のことをいい、クラミジアも主に性行為や性行為に似た行為によって、人から人へ感染します。このほか、母親がクラミジアに感染している場合に産道で赤ちゃんに感染し、肺炎や結膜炎を生じることもあります。
クラミジアは日本人が発症する性感染症の中ではもっとも多く、誰もが感染する可能性がある病気といわれています。しかし、無症状の場合もあり、気がつかない間にパートナーに感染させてしまう可能性もあるほか、進行すると不妊などを招く恐れもあるため、少しでも気になることがあれば放置しないことが大切です。
症状が軽かったり、自覚症状がなかったりすることも多く、感染に気がつかないケースがよくあるといわれています。症状が出る場合は、性別や感染する場所などで異なります。
男性は尿道に感染して尿道炎を起こすことが多く、以下のような症状がみられることがあります。
進行すると以下のような症状がみられることがあります。
女性は子宮頸管に感染して子宮頸管炎を起こすことが多く、以下のような症状がみられることがあります。
進行すると以下のような症状がみられることがあります。
治療を受けなくとも、しばらくすると症状が軽くなることがありますが、だからといって放置すると男女共に不妊など体に深刻な影響を与える恐れがあります。また、女性は流産や子宮外妊娠のリスクが高まることもあるため注意が必要です。
前述のとおり、感染しても無症状もしくは症状が軽い場合も多いですが、知らないうちにパートナーや胎児に感染させてしまう可能性を考え、少しでも気になることがある場合は泌尿器科などの受診を検討することが大切です。さらに、パートナーが感染した場合は自分も感染している可能性があるため、無症状でも受診し、検査を受けるようにしましょう。
クラミジアの治療では、細菌を退治する抗菌薬が使われます。抗菌薬には種類があり、副作用などのリスクを踏まえながら適切な薬が選択されます。通常7日間ほど抗菌薬の服用を続けることが一般的で、妊娠している場合も通常は胎児に影響が少ない内服薬で治療を行うとされています。
また、パートナー間でお互いに感染させてしまうことがあるため、パートナーがいる場合は同時に治療を行うことが重要とされています。
クラミジアに感染したときは、性行為を避ける、パートナーがいる場合は感染を伝えることなどが大切です。
クラミジアは性行為や、それに類似した行為によって感染することが一般的です。そのため、感染を広げないためにも感染が分かった時点で性行為は避けるようにしましょう。また、普段からコンドームを使用し、感染が疑われる相手との性行為を避けることが予防にもつながります。
自分が感染している場合、パートナーも感染している可能性があるため、早めに感染したことを伝え、同時に治療を受けることが大切です。どちらかの感染が分かったら、パートナーも早めに受診を検討するようにしましょう。
クラミジアの治療で病院やクリニックにかかることが不安な方もいるかと思いますが、市販の治療薬はなく、性感染症は自然治癒もしないので、放置せずに医療機関での適切な治療を受けてください。クラミジアについて分からないことがある場合は、医師に相談しましょう。
イーヘルスクリニック新宿院では性感染症の診療を行っています。
自費診療にはなりますが、オンライン診療にも対応しており、どなたでも安心して受診できるよう、患者さんのプライバシーには最大限配慮をしています。気になることがある場合はお気軽にご相談ください。
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参考記事
感染時の症状とは? ~受診の目安や治療の流れについても解説~
クラミジアの検査では何をするの? ~適切な検査のタイミングや検査費用~