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2023.01.20
#糖尿病内科(内分泌・代謝外来) #対象疾患

糖尿病の予備軍の症状とは?診断基準や放置のリスクについてご紹介

生活習慣などが関係して発症する糖尿病の場合、突然血糖値が高くなるというわけではありません。通常は、何年もかかってゆっくりと血糖値が高くなり、糖尿病を発症するといわれています。糖尿病の一歩手前の状態を“糖尿病予備軍”といい、この段階から対策を行うことが大切です。

本記事では糖尿病予備群の基準値や対策などについて解説していきます。

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記事監修:天野方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
経歴:埼玉医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院足利赤十字病院などで勤務。2016年、帝京大学大学院公衆衛生学研究科へ入学。2018年、ハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)へ留学。予防医療特化のメディカルクリニックで勤務後、2022年「イーヘルスクリニック新宿院」開院。
専門分野:腎臓内科、抗加齢医学(アンチエイジング)、産業医学
資格:日本腎臓学会専門医・指導医抗加齢医学会専門医日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士・博士

糖尿病予備軍の診断基準

糖尿病予備軍(境界型糖尿病)は、以下2点に当てはまる場合に診断されます。

  • HbA1c (過去1~2か月の平均的な血糖値を反映する値)が6.5%未満
  • (1)空腹時血糖値(空腹時の血糖値)が110~125mg/dL、(2)75g経口ブドウ糖負荷後2時間値(75gのブドウ糖を摂取してから2時間後の血糖値)が140~199mg/dLのいずれかに当てはまる

注1)空腹時血糖値が100~109mg/dLの場合、HbA1cが5.6~5.9%の場合では、将来的に糖尿病を発症するリスクが高いという判断になり、特に高血圧や脂質異常症、肥満などがある場合は75g OGTTの検査をすることが望ましいとされています。
注2)空腹時血糖値が110~125mg/dLの場合、HbA1cが6.0~6.4%の場合では、糖尿病の疑いが否定できないという判断となり、75g OGTTの検査を行うことがすすめられています。

「糖尿病の診断基準」について詳しく見る

糖尿病予備軍ではどんな症状があるの? 放置するとどうなるの?

糖尿病予備群の段階では、目立った自覚症状がありません。そのため、健康診断で血糖値について指摘されても、糖尿病ではないから大丈夫と考える人も少なくありません。しかし、体の中ではすでにインスリン(血糖値を下げるホルモン)が出にくくなったり、作用しにくくなったりするといった変化が起きているといわれています。

放置すると糖尿病になるリスクが高くなります。実際に糖尿病予備軍の方が糖尿病になる確率は、正常な方の6~20倍ともいわれています。そのため早めの対策が肝心です。

また、糖尿病予備群や糖尿病では動脈硬化を招きやすく、心筋梗塞(しんきんこうそく)や脳梗塞などの命に関わる病気の発症率が高くなることが分かっています。正常型の方と比べると糖尿病予備群は2.2倍も心筋梗塞や脳梗塞などの病気を発症するリスクがあるといわれています。そのため、糖尿病予備群に当てはまる方の場合も早めの受診・対策が重要となります。

糖尿病予備軍と指摘されたときにやるべきこと

まず、健康診断で糖尿病予備軍と指摘された場合は、医療機関を受診するようにしましょう。糖尿病予備軍の場合は、糖尿病になるリスクを下げることが大切です。糖尿病の発症リスクを高める要因には、肥満(食べすぎ、運動不足)、過剰な飲酒、喫煙、遺伝などがあげられます。遺伝的な要因は避けられませんが、食事や運動などの生活習慣を見直し、改善することで糖尿病を予防することができるといわれています。実際に海外の研究では、脂肪の摂取量を減らす、食物繊維を30g取る、30分の運動を行う、といった改善によって4年間での糖尿病発症率が半減したという結果が出ています。

>>糖尿病予防のためにできることって? ~バランスのよい食事と続けやすい運動が大切~

具体的な糖尿病予防の対策については、医師や看護師、管理栄養士などの指示に従って行うようにしましょう。また、糖尿病予備軍は自覚症状が乏しいことから、定期的な検診を受け、早期発見に努めることが大切です。少なくとも半年に1回は血糖値の状態をチェックするとよいでしょう。

eHealth clinicの糖尿病内科では糖尿病の診療を行なっています。健康診断で糖尿病予備軍と指摘された方も、ぜひご相談ください。糖尿病は主に生活習慣が原因になることから、薬などのほか食事や運動などの面も見直すことが大切です。eHealth clinicには管理栄養士が在籍しており、生活スタイルや食事内容を丁寧にカウンセリングして、無理なく続けられるような食事の提案をしています。より健康的な生活を送れるよう、全力でサポートいたします。

「eHealth clinicの栄養相談」について詳しく見る

生活習慣を改善し糖尿病を予防しよう

糖尿病予備軍でも、食事や運動に取り組み、節酒や禁煙を行うことで糖尿病を予防できるといわれています。ただし、数値や持病などによっては追加検査が必要なケースもあります。そのため、自己判断せずにまずは受診を検討するようにしましょう。

eHealth clinicの糖尿病内科では糖尿病の診療を行なっています。健康診断で糖尿病予備軍と指摘された方も、ぜひご相談ください。糖尿病予備軍は自覚症状に乏しいですが、放置すると糖尿病に進行します。糖尿病になると、さまざまな合併症を引き起こすこともあるため、予備軍の段階から適切な対処を行うことが大切です。eHealth clinicでは医師をはじめ看護師や管理栄養士、検査技師などが多方面からサポートいたします。ご不安なことがありましたらお気軽にお問い合わせください。

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