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2023.01.27
#腎臓内科 #対象外来

高血圧で血液検査をする目的とは? 判明する病気と異常が見つかったときの対応

高血圧の治療法は、患者さんの状態や高血圧の原因、種類によって異なります。そのため、単に血圧を測るだけではなく、必要に応じて血液検査を行い患者さんの状態を確認することがあります。

本記事では、高血圧の血液検査について詳しく解説します。

イーヘルスクリニック新宿院 の高血圧外来の3つのメリット

① 平日20時まで、土日祝も診療
② オンライン診療対応で、すぐに薬が受け取れる
③ 管理栄養士による食事指導も実施

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記事監修:天野方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
経歴:埼玉医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院足利赤十字病院などで勤務。2016年、帝京大学大学院公衆衛生学研究科へ入学。2018年、ハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)へ留学。予防医療特化のメディカルクリニックで勤務後、2022年「イーヘルスクリニック新宿院」開院。
専門分野:腎臓内科、抗加齢医学(アンチエイジング)、産業医学
資格:日本腎臓学会専門医・指導医抗加齢医学会専門医日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士・博士

高血圧の血液検査の目的

高血圧で行われる血液検査は、高血圧のほかに脂質異常症や糖尿病などを合併していないか、また腎臓機能の低下、ホルモン異常など高血圧を引き起こす病気が隠れていないかを調べるために行います。

血液検査で調べる項目は以下のとおりです。

  • アルドステロン
  • レニン
  • コルチゾール
  • カテコールアミン

特にホルモンの値は体勢や活動状況などによって影響するため、血液検査の前に15〜30分程安静にしてから行います。また、病気の有無によって治療方針が異なり、必要に応じて血液検査以外にも尿検査、超音波検査やX線検査(レントゲン検査)などが検討されることもあります。

eHealth clinicでは患者さんの状態を丁寧に診察し、必要な検査をご提案いたします。ご不安なことがあればいつでもご相談ください。

以下の記事ではホルモン異常が引き起こす高血圧について詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
>>ホルモン異常が引き起こす高血圧の治療法は?二次性高血圧が疑われる場合についても解説

血液検査で判明する病気とは

血液検査で調べられる主な高血圧の原因や、関係する検査項目をご紹介します。

原発性アルドステロン症

二次性高血圧の中で、もっとも患者数が多いのが“原発性アルドステロン症”という病気です。

原発性アルドステロン症は、腎臓のそばにある副腎という臓器からアルドステロンという血圧を上げるホルモンが過剰に分泌されることにより発症します。原発性アルドステロン症の方は、血液検査において血中のアルドステロン/レニンの比(ARR)が200より高い数値である場合に疑われます。

腎血管性高血圧

腎血管性高血圧は、腎臓の動脈が細くなることが原因で起こる高血圧です。原発性アルドステロン症と同様に、副腎からのアルドステロン(血圧を上げるホルモン)分泌が促進することで起こります。

腎血管性高血圧の場合、血液検査でカリウム値の減少やレニンと呼ばれる血圧上昇に関わる物質の増加がみられることがあります。

薬剤性高血圧

薬剤性高血圧とは、薬の影響で高血圧が引き起こされている状態のことをいいます。たとえば“甘草(かんぞう)”という生薬を含む漢方薬は、アルドステロン(血圧を上げるホルモン)の分解を抑制することで血圧を上げることがあります。この場合、血中のカリウム値が低下するという特徴があります。薬剤性高血圧を引き起こす薬にはほかにも、非ステロイド性消炎鎮痛剤やステロイドなども挙げられます。

以下の記事では高血圧による症状や合併症のリスクについて解説しています。
>>血圧が高いと出る症状とは?脳や目、腎臓、心臓などの合併症のリスクを解説

血液検査で異常が見つかったら

血液検査で異常が見つかった場合は、確定診断のために追加で検査が実施されることがあります。治療に際して必要な検査となるため、医師の指示に従って受診するようにしましょう。

高血圧は原因によって、主に“本態性高血圧”と“二次性高血圧”に分けられ、治療方針が異なります。本態性高血圧は、高血圧全体の9割ほどをしめるもので、食事・運動内容など生活習慣が原因となる高血圧のことです。一方、二次性高血圧は全体の1割程度で、若者に多く、何らかの病気が原因で発症する高血圧のことです。二次性高血圧の場合は、原因となる病気に対する治療を行うことで改善することが一般的です。一方、生活習慣が原因と思われる場合は、食事療法や運動療法を基本とし、必要に応じて薬物療法が行われます。

以下の記事では高血圧の治療について詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
>>高血圧の治療法とは? 薬や食事療法、運動療法について解説

高血圧についてはイーヘルスクリニック新宿院にご相談を

受付

高血圧のほとんどは遺伝や生活習慣の乱れが原因の本態性高血圧ですが、病気によって高血圧が引き起こされている二次性高血圧の場合もあります。治療法はそれぞれ異なるので、治療前の検査によって何が原因であるか確認することが必要です。また、血圧だけを見るのではなく、患者さんの状態を総合的に見て治療方針を決めていくため、医師の指示に従って検査を受けるようにしましょう。高血圧の血液検査について分からないことがある場合は、必ず医師や看護師に確認するようにしましょう。

イーヘルスクリニック新宿院では高血圧外来を設置しています。お困りごとがあればお気軽にご相談ください。

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