新型コロナ後遺症を克服するための3つのポイント

GLP-1とは、血糖値を下げるはたらきがあるとされるホルモンのことです。糖尿病の治療で血糖値を下げるために、体の外からGLP-1を補う“GLP-1受容体作動薬”を使うことがあります。糖尿病の方は、インスリンの分泌が不足したり、インスリンの作用が低下したりすることで血糖値が高い状態が続いているため、GLP-1受容体作動薬によって上記の仕組みを補い、血糖値を下げることを目指します。
GLP-1受容体作動薬には、飲み薬(セマグルチド)と注射薬(セマグルチドやデュラグルチド、リラグルチドなど)があり、それぞれ使用法などが異なります。
糖尿病の治療薬にはインスリンを出しやすくする薬、インスリンを作用させやすくする薬、インスリンを補充する薬、糖の吸収や排出を調整する薬があり、GLP-1受容体作動薬はインスリンを出しやすくする薬に該当します。
血糖値を下げる薬を使用する際にはいずれも低血糖に注意が必要ですが、GLP-1受容体作動薬は空腹時には作用せず、食後に血糖値が高くなった段階で作用するため、低血糖を起こしにくいことが特徴です。食事療法や運動療法を2~3か月ほど行っても血糖値のコントロールができない場合に、GLP-1受容体作動薬の使用を検討することがあります。
eHealth clinicの糖尿病内科では、内服薬のみ処方しています。血糖値を適切にコントロールしながら合併症を予防することを目指し、患者さん一人ひとりに合わせた治療方針を提案します。
以下では飲み薬の場合の使用方法をご紹介します。
1日1回、空腹時に1錠を服用することが一般的です。用量は患者さんの状態によって増減することもあります。
詳しくはこちらをご確認ください。
(薬の種類によっては、ほかにも注意が必要な場合があります)
以下の薬は併用に注意が必要となることが一般的です。
血糖降下作用が強くなり、低血糖症が現れることがあります。
薬の種類によっては、ほかの薬との併用にも注意が必要な場合があります。
血糖値が低下し、脱力感、倦怠感、高度な空腹感、冷や汗、顔面蒼白、動悸、ふるえ、頭痛、めまい、吐き気などが現れることがあります。この場合は糖質を含む食品を取ったり、ブドウ糖を投与したりするなど適切な対処が必要となります。
また、薬の減量が必要となることもあるため、すぐに医師に相談しましょう。
嘔吐を伴う持続的で激しい腹痛などが起こったときはすぐに受診するとよいでしょう。膵炎の場合は薬の投与が中止されることが一般的です。
このほかにも、重大な症状として腸閉塞(ちょうへいそく:高度な便秘、腹部膨満、持続的な腹痛、嘔吐など)、重度の下痢や嘔吐、腎不全、アナフィラキシー反応などが起こることがあります。気になる症状があればすぐに受診するとよいでしょう。
以上の症状は全てではありません。詳細な効果や副作用については、医師や薬剤師のほか、薬の添付文書を確認するようにしましょう。eHealth clinicの糖尿病内科では、患者さまにGLP-1受容体作動薬を処方することがあります。ご不安な点があればお気軽にご相談ください。