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健康診断
2023.02.25

子宮頸がん検診を受けるメリットは? ~検診内容やリスクについてもご紹介~

子宮頸(しきゅうけい)がん検診は20歳以上の女性を対象に2年に1回の受診が推奨されているがん検診の1つです。市区町村や職場が実施する検診のほか、医療機関で健康診断を受ける際に子宮頸がん検診(婦人科検診)も一緒に受けることができる場合もあります。

ここでは、子宮頸がん検診を受けるとどのようなメリットがあるのか、それに対して検査を受けることでどのようなリスクがあるのかを解説します。

子宮頸がん検診のメリット

子宮頸がん検診に限らず、がん検診を積極的に受けることは、がんの早期発見につながります。早期のうちにがんを見つけて早い段階で治療を行うことで、がんによって死亡する人の割合を低下させるという大きなメリットがあるのです。

子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が大きな原因ということが分かっています。そのため、HPVワクチンを接種することと、検診により早い段階でがんを発見し治療につなげることが重要となります。

早期発見と早期治療で身体的・経済的負担を減少

早期に発見できれば治せる可能性が高くなり、治療も軽い場合がほとんどです。そのため、患者さんにかかる体や経済などの負担は少なくて済むことが一般的です。

一方で、子宮頸がんの初期は自覚症状に乏しく、進行しないと症状が現れないことで知られています。そのため、自分で気付くことは難しいです。しかし、子宮頸がんの検診では、早期のがんやがんになる前の段階の状態(CIN)を見つけることができます。また、がんがあっても早期のうち(ステージ1)に発見・治療できれば5年生存率は93.6%*であることが報告されています。

また、進行した状態でがんが発見された場合は、子宮を摘出する手術や、放射線治療、化学療法など体への負担や経済的な負担のかかる治療を行う必要が出てきます。しかし、早期の場合は子宮を残すことができ、妊娠などもできる状態で治療を行うことができるといわれています。

*全がん協部位別臨床病期別5年相対生存率(2011-2013年診断症例)

がん以外の病気を早期に発見

子宮頸がん検診は、子宮の入り口付近を専用のブラシなどで軽くこすって、細胞を採取する細胞診が主流ですが、超音波を使って体の内部を観察する腹部超音波や経腟超音波検査を行う場合もあります。

超音波検査で骨盤内の様子を観察したり、子宮内膜の厚さを測ったりすることで、子宮筋腫や子宮がん、卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)など、別の病気の発見につながるケースもあります。

定期的に受ければ安心できる

子宮頸がん検診は、20歳以上を対象に2年に1回と定められていますが、職場で毎年行われる婦人科検診に組み込まれているケースもあります。いずれにしても、定期的に子宮頸がん検診を受けていれば、異常細胞やがんを早期に発見できる可能性も高くなり、死亡率を最大80%まで減少させることができるという報告もあります。

また、子宮頸がんは急速に進行することがあまりないので、“異常なし”という結果が分かれば安心材料になるということもメリットの1つでしょう。

子宮頸がん検診のリスク(デメリット)

子宮頸がん検診を受けることにはメリットが大きいですが、リスクやデメリットがないわけではありません。リスクについても正しく理解することが大切です。

結果が100%正しいとは限らない

がん検診の結果は100%正しいわけではありません。

子宮頸がん検診で行われる細胞診の感度(がんがあることを正しく診断できる確率)は50〜80%といわれていますが、どんな検査でも見つけにくい場所にあったり、種類によっては見落としたりする可能性もあります。こういった可能性も理解したうえで受けるようにしましょう。

不必要な検査や治療を受ける場合も

子宮頸がん検診の結果、異常細胞が見つかったら精密検査を受けます。出血や痛みの伴う精密検査を受けた結果“問題なし”や“経過観察”という診断が下される可能性もあります。厚生労働省の報告書によると、子宮頸がんを受けた人のうち要精密検査となる人の割合は1.2%程度で、そこからがんと診断される人はさらに下がり0.05%程度といったことが報告されています。そのため、不要な検査を受けるリスクもあります。

検査によって負担を感じる方も

子宮頸がん検診の細胞診では腟内に専用ブラシを入れるため、少量の出血があったり、痛みや違和感を覚えたりする方もいます。また、精密検査として行われるコルポスコープ(腟拡大鏡)や組織検査などでも痛みや出血があるとされています。そのため、検査を受けることで負担を感じる方もいます。

「子宮頸がん細胞診の痛み」について詳しく見る

不正出血や月経の異常などの症状があればすぐに受診

子宮頸がん検診は定期的に受けることで、子宮頸がんによる死亡率を減少させることが科学的に証明されています。また、子宮頸がんだけではなく、子宮周辺の病気の早期発見につながるケースもあります。このように大きなメリットがある子宮頸がん検診ですが、子宮頸がん健診を受けることでリスクやデメリットがあることも知っておきましょう。子宮頸がん検診について不明点があれば、医師や看護師に質問し、十分に理解したうえで受けるようにしましょう。

eHealth clinicの健康診断では、患者さんのニーズに合わせた幅広いプランを用意しています。子宮頸がん検診として、細胞診は婦人科検診コース22,000円(税込)やレディースドック35,000円(税込)に含まれているほか、オプションとして3,300円(税込)で追加することが可能です。また、女性の方も安心して受診していただけるよう、レディースDAYも用意しています。子宮頸がん検診などを落ち着いた空間で受診いただけるような環境となっています。

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