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健康診断
2022.08.22

検診

検診とは

検診とは、がんや肝炎、結核など特定の病気を見つけるために行う検査のことです。自覚症状がないままに進行してしまう病気もあるため、症状が出ていないときでも定期的に検診を受けることは病気の早期発見や早期治療につながり、治る可能性を高めることができます。

また、混同しやすいものに“健診”がありますが、これは健康診断の略称であり、特定の部位や病気の検査ではなく、全身の健康状態を総合的に検査するものです。

検診の種類

検診には、主に対策型検診と任意型検診があります。それぞれがどのように違うのかを見ていきましょう。

(1)対策型検診

対策型検診は、集団全体の死亡率を減少させることを目的としており、国が公共的な予防対策として行っているものです。自治体が行う住民検診や企業の健康保健組合が行う職域検診などもこれにあたります。主な対策型検診には、次のようなものがあります。

  • がん検診
  • 歯周疾患検診
  • 肝炎ウイルス検診
  • 骨粗鬆症検診 など

たとえば、がん検診はがんの有無を調べるものであり、がんを早期発見して適切な治療によって死亡率を減少させる目的で行われています。がん検診は科学的に死亡率が減少することが分かっています。

国が推奨しているがん検診の種類とその対象者は以下のとおりです。

  • 胃がん検診:50歳以上(2年に1回)
  • 子宮頸(しきゅうけい)がん検診:20歳以上の女性(2年に1回)
  • 肺がん:40歳以上(毎年)
  • 乳がん:40歳以上の女性(2年に1回)
  • 大腸がん:40歳以上(毎年)

公費で受けられるがん検診の条件として、(1)死亡の重大な原因となる可能性が高く、がんになる人が多いこと(2)がん検診によって死亡の確率を確実に減少できること(3)安全かつ精度がある程度高い検査であること(4)検診を受けるメリットのほうがデメリットより上回ることがあります。

また、がん検診の検査方法は種類によって異なり、さまざまな検査が用いられています。たとえば、超音波検査、CT検査、MRI検査、PET検査(放射能を含む薬剤を飲んで全身のがんを一度に調べることができる検査)、乳がんの場合はマンモグラフィー検査を行います。

(2)任意型検診

任意型検診は、医療機関などが任意で行っている検査です。個人の死亡のリスクを下げることを目的とし、それぞれが希望する時期に希望する医療機関で検査を受けられるものです。

基本的には全額自己負担となっており、いわゆる人間ドッグなどがこれに当てはまります。検査項目は医療機関によって異なるため、どのような検査が行われるかを知りたい場合は医療機関に確認するとよいでしょう。

検査項目の例としては、一般的な身体計測や血圧、視力検査、聴力検査、血液検査、尿検査、内科診察などのほか、脳ドック(脳MRI)や婦人科検査(細胞診・HPV検査・乳腺エコーなど)、胃部検査(X線・ABC検査など)、便潜血検査などを受けられる場合もあります。

検診の受け方や費用

検診を受けたい場合は、次のような方法で申し込むことができます。事前に費用も確認しておくとよいでしょう。

受け方

検診の申し込み方法は、対策型検診か任意型検診かで異なります。

対策型検診

対策型検診は、お住まいの市区町村で受けることができます。検査日程や申込み方法などは自治体によって異なるため、各市区町村へお問い合わせください。

検査は、特定の検診施設で受ける方法や、検診車によって集団で受ける方法(集団方式)が一般的ですが、最近ではかかりつけ医のような個別の医療機関で実施すること(個別方式)も増えてきています。

任意型検診

職場でがん検診を実施している場合は、各職場で検診を受けることができます。個人で受診する医療機関を選びたい場合は、人間ドックなどを利用するのが一般的です。

受診日時や受診方法なども医療機関によって異なりますが、人間ドッグが代表的な受診方法となります。

費用の確認

費用は対策型検診か任意型検診かで異なります。

対策型検診

市区町村で行われる検診は無料もしくは一部自己負担で受けられますが、地域や検診の時期、検査の種類によっても異なります。具体的な費用を知りたい場合は各市区町村へ確認するとよいでしょう。

任意型検診

任意型検診は、医療機関が個別に提供する医療サービスのため、医療機関によって検診の内容や費用は異なります。健康保険組合などで一部の補助をしている場合もありますが、基本的には全額自己負担となります。任意型検診を受ける場合は事前に費用を確認しておくとよいでしょう。

検診について疑問や不安などがある場合は近くのかかりつけ医などに相談するとよいでしょう。