子宮頸がん検診の超音波検診では何が分かるの? ~検査の内容や痛みの有無~
2023.02.27胃がん検診で行われる検査の1つであるバリウム検査は、胃がんの早期発見に役立つことで知られています。胃を調べる検査には内視鏡検査などもありますが、それぞれメリット・デメリットがあり、これらを理解したうえで検査を受けることが大切です。本記事では、バリウム検査のメリットやデメリットについてご紹介します。
バリウム検査の大きなメリットは“早期胃がんの発見”につながるという点です。
検診で発見されたがんの7割程度は早期がんで、適切な治療を受ければ5年生存率は9割以上といわれています。胃がんの死亡率減少に対するバリウム検査の有効性は科学的にも証明されており、自治体のがん検診や職場の健康診断で積極的に行われている検査の1つです。
また、胃がんのほかにも食道や十二指腸の状態も確認できるため、食道や胃、十二指腸の病気(ポリープや潰瘍、腫瘍、狭窄など)を見つけることもできます。
メリットのほか、デメリットも理解しておくことが大切です。
デメリットにはX線による放射線の被ばくが挙げられます。撮影方法によって差がありますが、日常で自然と浴びる放射線量と同じくらいなので、健康に大きな影響が出る可能性はないと考えられています。
また、X線を通すためのバリウムを飲むことで便秘などの症状がみられることもあります。
バリウム検査も胃内視鏡検査も胃がんの早期発見につながる検査として推奨されていますが、両者では特徴が異なります。具体的には以下のとおりです。
バリウム検査は、バリウムという造影剤を飲みX線を用いて胃の状態を体の外から観察する方法で、検査時間は4〜5分ほどです。
一方で胃内視鏡検査は、口や鼻から先端に特殊なカメラがついているチューブを食道や胃、十二指腸に挿入することで直接胃の内部を観察する方法で、20〜30分ほどかかります。管を通す際に痛みなどの苦痛を感じる方もいるほか、局所麻酔などの処置も必要となるため、当日の体調などによっては検査が受けられないこともあります。
このことからも、バリウム検査のほうが患者さんの負担も少なく、手軽に実施することができるといえます。
バリウム検査は、胃の表面にあるでこぼこなどの異常は発見しやすい検査です。しかし、食道や胃、十二指腸の表面の色や小さなでこぼこや出血は分かりません。さらに、一部の胃がんの特徴でもある“平坦な病変”も発見しにくいというデメリットがあります。
一方で胃内視鏡検査は、食道や胃、十二指腸をカメラで直接観察するため、細かいところまで調べることができます。病変があれば組織を切り取って、がんかどうかを詳しく調べたり、病変を切除して治療したりすることも可能です。
従来の胃がん検診ではバリウム検査を行って、異常があった場合にのみ胃内視鏡検査を実施していました。2016年から厚生労働省のがん診療の指針が改定され、現在国では、50歳以上の方を対象にバリウム検査もしくは胃内視鏡検査を2年に1回行うことが推奨されています。
※なお、しばらくの間、対策型検診では40歳以上の方の場合もバリウム検査であれば実施可能で、バリウム検査を実施する方であれば年に1回の頻度で実施することも可能とされています。
通常の健康診断の際に受ける場合は全額自己負担となります。なお、対策型検診の対象者や、職場によっては費用を負担される場合もあるため、事前に確認するとよいでしょう。
eHealth clinicでは健康診断を実施しており、基本コースや生活習慣病コースなど幅広いプランの検査項目を取りそろえています。中でも生活習慣病コース(18,700円:税込)ではバリウム検査を選択することができ、ほかのプランでもオプション(11,000円:税込)で追加することも可能です。詳しくはスタッフまでお問い合わせください。
胃がんの早期発見には、バリウム検査を受けることがすすめられています。
バリウム検査には胃内視鏡検査よりも手軽に受けられる、費用が安いなどというメリットがありますが、デメリットも存在します。検査を受ける際には、検査の特徴について理解したうえで受けることが大切です。不明点などがあれば事前に確認するようにしましょう。
eHealth clinicの健康診断では、胃がん検診としてバリウム検査はもちろん、胃がんの腫瘍マーカー(6,600円:税込)や胃がんのリスクを調べるABC検診(4,400円:税込)なども実施しています。
検査結果については丁寧に説明し、その後の対処法なども患者さんに合わせたものをご提案いたします。不安なことなどがあれば、いつでもご相談ください。