子宮頸がん検診の超音波検診では何が分かるの? ~検査の内容や痛みの有無~
2023.02.27バリウム検査(X線検査)とは、造影剤(バリウム)を飲み、X線を照射して、食道から胃、十二指腸までの状態を確認する検査のことです。臓器の形や異常など有無が判ります。胃がん検診などで広く行われていますが、結果の見方については複雑で理解できていない方も少なくありません。
この記事では、バリウム検査の結果の見方と注意点について詳しく解説します。
バリウム検査の結果は、主に“要精密検査(異常あり)もしくは“精密検査不要(異常なし)”と記載されていることが一般的です。要精密検査の場合は、発見された異常や疑われる病気なども記載されています。血液検査のように数値化された基準値などはなく、検査で得られたX線画像を見て異常があるかどうかを医師が判断します。
よくみられる所見には以下があります。
胃にある正常のひだが慢性炎症などから、太くなった状態のことです。病気というわけではないため特に心配はありませんが、何らかの症状がある場合は精密検査が必要となります。
何らかの原因によって胃粘膜に炎症が持続的に続いている状態です。この場合は、ピロリ菌の感染が疑われます。
長い間胃粘膜に炎症が起こりことで胃液などを分泌する組織が縮小し、胃の粘膜が萎縮した状態です。主にピロリ菌の感染が続いた後に発症するとされ、年に1回以上の経過観察が必要となります。
びらんと呼ばれる潰瘍よりも浅く粘膜組織が損傷した状態です。
胃粘膜が隆起している状態です。胃にできるポリープのほとんどが良性ですが、悪性の可能性を踏まえ精密検査を受けるようにしましょう。
食道や胃、十二指腸の壁が外側にふくれ出て小さな袋ができている状態です。
胃や十二指腸などの粘膜表面が盛り上がった状態です。
食道が通る横隔膜(筋肉)の穴である食道裂孔から、本来横隔膜の下にあるべき胃の一部が食道側に飛び出している状態です。胸焼けなどの症状が見られることがあります。
胃・十二指腸潰瘍などの病気が治った跡のことです。これは治った状態を現すため特に心配する必要はありませんが、何らかの症状が見られる場合は精密検査が必要です。
胃粘膜の下に腫瘍ができることによって、粘膜が盛り上がっている状態です。
胃の上部が大きく膨らみ、背中側に折り曲がった状態です。特に病気というわけではありませんが、不快感や重圧感などの症状が続く場合は精密検査が必要となります。
胃酸が食道へ逆流し、食道の粘膜に炎症が起こった状態です。
胃が正常よりも下がっている状態です。これ自体が病気だというわけではありません。
胃角部(胃の曲がり角)がU字型ではなく、直線化してしまっている状態です。胃潰瘍や胃炎、がんの可能性があるので指示に従って精密検査を受けるようにしましょう。
十二指腸球部という場所に潰瘍ができることで本来の形が変形している状態です。
胃の中に食べた物が残っている状態です。病気との区別ができないこともあり、確認のため再検査をすることが必要です
バリウム検査は食道、胃、十二指腸にある病気をX線撮影で写し出す検査です。体への負担は少なく、短時間でできる検査であるため、胃がん検診などで広く行われています。
しかし、バリウム検査は病気の可能性があるかどうかを調べることはできますが、具体的にどのような病気なのか確定することはできません。そのため、バリウム検査で異常を指摘された場合は、内視鏡検査で詳しく内部の状態を調べる必要があります。
自覚症状がない場合であっても、バリウム検査で異常があるという結果になった場合は放置せずに内視鏡検査など精密検査を受けましょう。
バリウム検査は、食道、胃、十二指腸の病気を発見するのに適した検査です。検査結果は精密検査不要もしくは要精密検査などで記載され、要精密検査の場合は病名などが記載されています。一般の方では病気について理解できない点も多く、治療が必要な病気を放置してしまう可能性もあります。そのため、検査結果について不明点などがあれば医師に確認するようにしましょう。
eHealth clinicの健康診断ではバリウム検査を11,000円(税込:自由診療)で実施しています。検査後は結果について丁寧に説明し、その後の対策などをご提案いたします。他の健診機関で受けた検査でも、結果を共有いただければその後のフォローアップも可能です。来院のほか、オンラインでもご相談を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。