子宮頸がん検診の超音波検診では何が分かるの? ~検査の内容や痛みの有無~
2023.02.27肺機能検査とは、“スパイロメーター”と呼ばれる機械を使って息を吸う力や吐く力を測定し、肺や気道に病気がないかを調べる検査です。痛みはありませんが、自分で呼吸をしたり頑張って最大限息を吸ったり・吐いたりする必要があり、正しく行わないと検査結果にも影響が出るため、指示に従って検査を受けることが大切です。本記事では肺機能検査の基準値についてまとめました。
肺機能検査で調べる項目には肺活量、%肺活量、努力性肺活量、1 秒量、1 秒率があり、基準値は%肺活量が 80%以上、1 秒率が 70%以上です。肺活量は年齢や体格によって基準値は異なるため、検査前に身体測定も一緒に行われることがあります。
それぞれの項目の特徴は以下の通りです。
胸いっぱいに空気を吸い込んで、それを全て吐き出したときの量を調べます。肺活量の基準値は年齢や性別、身長 などによって異なりますが、成人男性の場合は3500cc、成人女性の場合は 2500cc が目安となります。
肺活量が減った場合に疑われる病気には、肺が硬くなる病気(間質性肺疾患や肺線維症など)や胸が変形する病気(後側湾症など)などがあります。
男性:0.045×身長(cm)-0.023×年齢-2.258(L)
女性:0.032×身長(cm)-0.018×年齢-1.178(L)
胸いっぱいに吸い込んだ空気を、思いっきり(最大限の努力)一気に吐き出した時の空気の量のことです。
喘息などがある場合は、上記肺活量(FV)よりも数値が下がります。
努力性肺活量のうち、最初の 1 秒間で吐き出された空気の量のことです。
1秒量が減った場合に疑われる病気にはCOPDや喘息などが挙げられます。
実測肺活量に対する肺活量の基準値の割合のことです。
実測肺活量÷肺活量の基準値(予測肺活量)×100
努力性肺活量に対する1秒量の割合のことです。
1 秒量÷努力性肺活量×100
%肺活量が80%以上、1秒率が70%以上の場合は正常という判断になります。%肺活量と1秒率のいずれかが下回ると、肺や気道などの病気が疑われます。
%肺活量が80%を下回る方は、肺が硬くなったり呼吸をするために動く筋肉が弱くなったりして、肺が十分に広がらず吸い込める空気が減っている状態です。間質性肺炎、肺線維症などの肺の病気が疑われます。1秒率が基準値を下回る方は、肺ではなく気道が狭くなっていて息が吐きにくくなっている状態です。COPD(慢性閉塞性肺疾患)や気管支ぜんそくが疑われます。%肺活量・1秒率の両方が基準値を下回る方は、肺気腫などの肺と気道両方の病気が疑われます。
肺機能検査で異常が指摘されたら、胸部X検査や胸部CT検査、血液検査などで詳しく調べ、医師の指示に従って適切な治療を受けましょう。
肺機能検査は息を吸ったり吐いたりすることで、肺や気道に病気がないかを診断する検査です。肺機能検査に痛みはありませんが、タイミングよく最大限息を吸ったり吐いたりしないと、正確に肺や気道の状態を評価できない可能性があるため注意が必要です。肺機能検査の基準値や結果について気になることがあれば医師に相談することをおすすめします。
eHealth clinicの健康診断では、皆さまのご要望に対応できるようさまざまな検査をご用意しております。肺機能検査については、2,200円(税込)実施しています。また、eHealth clinicは検査を実施するだけではなく、結果からその後の改善策などをご提案し、皆さまの健康のサポートをいたします。ご不安なことがあればいつでもご相談ください。