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健康診断
2023.01.30

肺がん検診で“要精密検査”となったときに知っておきたいこと ~検査内容や注意点について解説~

日本では、40歳以上の男女を対象に年に1回の肺がん検診の受診が推奨されています。肺がん検診は、全員が受診する“一次検診”と、何らかの異常が見つかった方が受ける“精密検査”があります。一次検査の結果に“要精密検査”と記載されていた場合は、速やかに医療機関で精密検査を受けることが大切です。肺がんの精密検査では、どのようなことが行われるのでしょうか。

肺がん検診で“要精密検査”になったら

肺がん検診(一次検診)で“要精密検査”という結果が出たら、速やかに医療機関を受診しましょう。精密検査を行える医療機関としては、呼吸器内科があり、CT検査や気管支鏡検査などを行える設備があるところが挙げられます。検査結果には精密検査のできる医療機関が一覧で掲載されている場合があるため、参考にしてもよいでしょう。

“要精密検査”という結果が出ると「自分はがんなのだ」と過度に恐れてしまう方もいますが、そうとは限りません。肺がん検診の場合、精密検査を受けた方のうち、実際に肺がんと診断される方は3~5%程度ともいわれています。そのため、あまり怖がらずに安心を得るためにも精密検査を受けるとよいでしょう。受診の際は保険証などのほかに検査結果を持参し、医師に見せられるようにしておきましょう。

肺がん検診の精密検査

肺がん検診の精密検査としては、主に胸部CT検査と気管支鏡検査が挙げられます。どちらの検査が行われるかは、異常の程度や状態などによっても異なります。

胸部CT検査

CT検査とは“コンピュータ断層撮影”のことで、体内を輪切りの状態にしてX線撮影をすることにより、通常のX線検査よりも小さな異常を見つけられる可能性があります。また、X線検査では平面的な画像しか撮影できませんが、CT検査では臓器を立体的に撮影でき、気管支や血管なども細かく観察できることが特徴です。病変が疑われた部位をさらに詳しく撮影して、検査を行います。

気管支鏡検査

気管支鏡検査とは、口や鼻から“電子スコープ”または“ファイバースコープ”と呼ばれる管を挿入して行う検査です。病変が疑われた部位まで直接管を進めてカメラで観察し、その部位の組織や細胞を採取できることが特徴です。採取した細胞や組織を顕微鏡で見ることで、良性・悪性の判断ができる場合もあります。

肺がん検診の精密検査を受ける際の注意点

肺がん検診の精密検査では、肺がんの確定診断ができない可能性があります。これは、肺がんの診断自体が難しく、“肺がん疑い”の状態で手術を行って、手術で摘出した病変を詳しく検査することで初めて確定診断がつくこともあるからです。

そのため、精密検査を受けた後は検査結果について医師からの説明を詳しく聞き、分からないことがあれば質問・相談するよう、心がけましょう。

肺がん検診の結果についてはeHealth clinicにご相談を

肺がん検診(一次検診)で異常が見つかった場合、速やかに精密検査を受けることが大切です。症状がない早期の段階で発見できれば、それだけ治療の選択肢も広く、根治が期待できる可能性も高まります。検査を機にがんだけでなく、肺に関する別の病気が見つかる可能性もあります。また、“要精密検査”という結果が出たからといって必ずしも肺がんであるとは限りません。過度に恐れず、安心を得るためにも速やかに精密検査を受けましょう。

eHealth clinicでは肺がん検診で行われる痰細胞診や胸部X線検査を実施しています。検査結果に対してどのように対処すればよいかなど、患者さんに分かりやすく説明しています。不安や疑問があればいつでもご相談ください。