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健康診断
2023.01.30

肺がん検診の結果の見方とは?~判定区分についても詳しく解説~

肺がん検診とは肺がんを早期発見するための検診で、胸部X線検査や喀痰細胞診といった検査を用いて行います。対象者は症状のない40歳以上の男女で、年に1回の受診が推奨されています。検診の後は「結果がいつ届くのか分からない」「届いた結果を見ても意味がよく分からない」など、さまざまな疑問を抱える方もいるのではないでしょうか。このページでは、肺がん検診の結果が届く時期や検査結果の見方、結果に応じた対応などについてご紹介します。

肺がん検診の結果はいつ届く?

肺がん検診の結果は、受診後10日から1か月程度で届くことが一般的です。通常、郵送で自宅に届きます。

肺がん検診の結果の見方

肺がん検診の検査結果は、“精密検査不要”もしくは“要精密検査”で通知されることが一般的です。精密検査不要の場合、現段階ではそれ以上に詳しい検査を受ける必要はありません。また来年、検診を受けるようにしましょう。しかし“要精密検査”の場合には何らかの異常が認められるため、より詳しい検査を受ける必要があります。

肺がん検診の判定区分

肺がん検診の検査結果では、検査を受けた場所によって胸部X線検査の結果をアルファベットでより詳しく記載していることもあります。これを“判定区分”と呼びます。健康診断の一環で受けた胸部X線検査の場合、肺がん以外の病気の発見も目的に含まれるため、判定区分の基準は医療機関によって異なります。しかし、市区町村などで行われる肺がん検診の胸部X線検査では、全国一律に定められた判定区分が用いられています。

以下では、市区町村などで行われる肺がん検診で胸部X線検査を受けた際の判定区分をご紹介します。

  • A……撮影がうまくできておらず、X線の読影ができない状態です。再撮影が必要となります。
  • B……異常所見がないと判断された状態です。精密検査は不要です。
  • C……異常所見はあるが、ひとまず詳しい検査は不要と判断された場合です。精密検査は不要です。
  • D……肺がん以外の病気が疑われる、異常所見があります。精密検査が必要です。
  • E……肺がんを疑うような異常所見があります。精密検査が必要です。

肺がん検診を受けたら結果に応じて行動することが大切

前述のとおり、肺がん検診の結果が“精密検査不要”であれば、翌年の肺がん検診まで特に医療機関を受診する必要はありません。ただし、気になる症状がある場合には医療機関の受診を検討してもよいでしょう。

一方で、“要精密検査”という結果であれば、速やかに医療機関を受診して精密検査を受けることが大切です。肺がん検診の精密検査では、以下のような検査が行われることが一般的です。

胸部CT検査

CT検査ではX線を用いて体の断面図を撮影することにより、臓器の異常を確認します。胸部X線検査よりも立体的に臓器を見ることができるほか、より細かい部分まで観察できることが特徴です。

気管支鏡検査

鼻や口から“ファイバースコープ”や“電子スコープ”と呼ばれる管を挿入し、内部の様子を観察する検査です。異常のある部位まで管を通して周辺の細胞や組織を直接採取でき、その細胞や組織を顕微鏡で見ることで悪性・良性が分かることもあります。

肺がん検診の結果についてはeHealth clinicにご相談を

がん検診は受けた後に結果を確認し、結果に応じた対応を取ることが大切です。肺がん検診の場合、異常がなくても年に1回の定期的な受診をしていくことが大切です。「去年異常がなかったから今年は受けなくてよい」ということはないので、必ず定期的な受診を心がけましょう。また異常があり、精密検査が必要といわれた場合は、速やかに受診しましょう。

eHealth clinicでは肺がん検診として行われる喀痰細胞診や胸部X線検査を実施しています。検査結果に対してどのように対応すればよいかなど、患者さんに分かりやすく丁寧に説明しています。気になることや不安があればお気軽にご相談ください。