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コラム
2025.04.21

無理なダイエットは不要?体重「5%減」で炎症を抑える驚きの研究

無理なダイエットは不要?体重「5%減」で炎症を抑える驚きの研究

「最近疲れやすい」「なんだか体の調子が優れない」と感じることはありませんか? その原因の一つに、「慢性炎症」が潜んでいるかもしれません。

慢性炎症とは、体内で静かに進行する炎症のこと。怪我のような明確な症状はないものの、放置すると様々な病気のリスクを高める可能性があります。糖尿病や動脈硬化、さらにはコロナ後遺症との関連も指摘されています。

そんな慢性炎症の改善に、意外な方法が注目されています。それは、体重をわずか「5%」減らすこと。

権威ある医学誌『Obes Rev』のメタ解析によると、肥満の方が体重を5%以上減らすと、体内の炎症物質である「IL-6」が最大で33%も減少することが明らかになったのです。驚くべきことに、5%未満の減量ではほとんど効果が見られなかったとのこと。

この研究結果は、劇的なダイエットではなく、無理のない範囲での体重減少が、体の炎症を効果的に抑える鍵となる可能性を示唆しています。

もしあなたが健康診断で肥満を指摘されたり、なんとなく体の不調を感じているなら、まずは現在の体重から5%減らすことを目標にしてみてはいかがでしょうか。

慢性炎症と食事との関係性

それでは改めて、慢性炎症と食事との関係性を振り返ってみましょう。日々の食事は、体の炎症状態に大きく影響を与えます。

慢性炎症を促進させる食事

  • 精製された炭水化物(一般的なパンやパスタ)
  • フレンチフライや他のフライ
  • ソーダなどの砂糖が豊富な飲料水
  • 赤肉や肉製品(ホットドックやソーセージ)
  • マーガリン、ショートニングやラード

慢性炎症を改善する食事

  • トマト
  • オリーブオイル
  • 緑色野菜
  • ナッツ(アーモンドやくるみ)
  • 魚(サーモン、マグロ、サバなど)
  • 果物(リンゴ、オレンジ、イチゴ、ブルーベリーやチェリー)
  • コーヒー(砂糖の入っていないブラックコーヒー)

より自然でかつ精製されていない健康な食事は、コロナ後遺症のさまざまな症状や慢性的な疾患、およびそのリスクを予防するだけではなく、ポジティブな感情を保ちやすくなるなど、メンタルの改善にもつながる可能性が指摘されています。

突然、すべての食習慣を改めるのは難しいものですが、少しずつでも慢性炎症の起こりにくい食習慣を取り入れていくことは、今後のコロナ後遺症、あるいはその他の生活習慣に起因する疾患、健康的な精神のためには必要なことであるといえます。

もしあなたが健康診断で肥満を指摘されたり、なんとなく体の不調を感じているなら、まずは現在の体重から5%減らすことを目標に、そして日々の食事内容を見直してみてはいかがでしょうか。

参考文献:

The effect of dietary weight-loss interventions on the inflammatory markers interleukin-6 and TNF-alpha in adults with obesity: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled clinical trials

 

参考記事:

■肥満と食事の関係~痩せたいときに食べるといいものとは?~
■肥満と行動変容~痩せたいとき注意するポイントとは?~
■リーキーガット症候群
■健康的に痩せる断食(ファスティング)ダイエット
■健康寿命を延ばす?!食事の5つのポイント
■新型コロナ後遺症と食事の関係について
■新型コロナ後遺症と慢性炎症の関係

 

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一般的な肥満外来(医療ダイエット外来)では、健康状態のヒアリングが不十分で、薬の処方が中心になっていることが多いのが現状です。しかし、イーヘルスクリニック新宿院の肥満外来(医療ダイエット外来)では、単に体重減量を目指すだけでなく、肥満によって引き起こされる健康問題の早期発見と治療にも重点を置いています。 当院の治療方針は”薬物療法”と”食事・栄養への介入”の2本柱で行っています。 診療は土日祝日も対応しており、24時間365日診療予約がネットから可能です。忙しい方でも受診しやすい体制を整えていますので、お困りごとがありましたらお気軽にご相談ください

 

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