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2022.08.31

自閉スペクトラム症

自閉スペクトラム症とは

自閉スペクトラム症(ASD)とは、対人関係が苦手だったり、強いこだわりがあったりするなどの特徴を持つ発達障害の1つです。

一般に自閉スペクトラム症は子どもの頃に診断され一生涯にわたって特徴を持ち続けますが、大人になってから診断されるケースも少なくありません。この場合は、大人になってから突然発症したというわけではないといわれています。子どもの頃より求められる行動の基準が高まったことで、仕事などのトラブルなどをきっかけに初めて医療機関を受診して発見されるケースがあるといわれています。また、子どもの頃に受診したものの、別の診断がされていたことも多いと考えられています。

自閉スペクトラム症の治療では、環境調整やスキルトレーニングが重要とされています。また、合併する病気や障害の内容によっては、薬物療法が必要となることもあります。

自閉スペクトラム症の特徴

大人の自閉スペクトラム症では、以下のような特徴がみられることがあります。ただし、人によって特徴が異なり、まったく同じタイプの人は存在しないといわれます。また、自閉スペクトラム症でなくてもこのような特徴を持つ人はいるため、注意が必要です。

  • 親密な人付き合いが苦手である
  • 人と共感するのが難しい
  • 冗談やたとえ話が分からず言葉どおり受け取ってしまう
  • 会話が一方的になってしまう
  • 急に予定が変更されると混乱してしまう など

考えられる原因

はっきりした原因は分かっていませんが、感情や認知(物事の捉え方・考え方のこと)といった部分に関わる脳の異常が関係していると考えられています。なお、多くの研究によって、育て方やしつけは原因ではないことが明らかになっています。

事業者側のメンタルヘルス対策のポイント

事業者側では、上司や周囲の人が心の不調や発達障害などに気付く体制を整備することが大切です。具体的には、以下の3つの要素があります。

1次予防:未然に防ぐ

1次予防では、病気の予防や健康増進を行うことで、心身の病気になる原因を取り除いたり、リスクを減らしたりするといった取り組みを行います。具体的には以下のとおりです。

  • 従業員に対してメンタルヘルスケアに関する教育研修や情報提供を行う
  • ストレスチェックを実施することで従業員の心の面での負担を調べ、職場環境の把握や改善に努める など

2次予防:早期発見

すでに心身における健康問題がみられる段階で、早期に発見・治療を行うことで、病気などの重症化を予防する取り組みを行います。具体的には以下のとおりです。

  • メンタルヘルス不調に気付くための環境づくりを行う
  • 健康診断やストレスチェックなどを行い、早期発見に努める
  • 健康問題が発覚した後に早期に対処する など

3次予防:職場復帰支援

すでに心身における健康問題が起こって診断がついた後に、リハビリテーションや再発防止対策を行うことで社会復帰できるまでに回復させ、その状態を維持できるよう支援します。具体的には以下のとおりです

  • 従業員の職場復帰にあたってのサポート
  • 職場復帰後の就業プランの作成 など

上記のような対応が取れるよう、事業者側は、まずは従業員の健康問題に関する状況を聞く機会を作る必要があります。また、自閉スペクトラム症と診断された従業員に対しては、その特性に合わせたサポート体制を整えたり、周囲が自閉スペクトラム症への理解を深めたり、上司や産業医などと連携を取ることなども重要です。

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