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2022.08.31

パーソナリティ障害

パーソナリティ障害とは

パーソナリティ障害とは、多くの人とは異なる反応や行動をとってしまうことで、本人が苦しんでいたり、周りの人が困っていたりするときなどに診断される病気です。パーソナリティとは性格(人格)のことを指し、その人の人柄のことを意味します。主に物事の捉え方や考え方、感情のコントロール、対人関係の構築などの機能が偏っていることから問題が起こることがあります。また、パーソナリティ障害の方は病気によって強く苦しむことで、うつ病や社交不安障害、依存症などのほかの病気も合併している場合が多いとされています。

治療では、主に精神療法が行われます。患者さんと治療者である医師などが協力して粘り強く問題を解決していくことが大切だとされ、治療することで改善する可能性が高いと考えられています。無理に治療をすすめても、ほとんどがよい方向に向かわないといわれるため、周囲の人は本人がじっくり考えられるような配慮を行うとよいでしょう。

パーソナリティ障害の特徴

パーソナリティ障害では、以下のような特徴がみられることがあります。

  • 自分のイメージがはっきりしておらず、安定しない
  • 価値観や目標が頻繁に変わる
  • 人間関係を築くことに苦労を伴う
  • 他者の気持ちに鈍感
  • 世の中に無関心である
  • 共感性に欠けている
  • 他者への態度に一貫性がないなど

考えられる原因

原因ははっきりと分かっていません。ただし、遺伝や年齢を重ねる中での体験などが関係していると考えられています。

たとえば、遺伝的にパーソナリティ障害になりやすい場合もあれば、子どもの頃につらい体験をしたことなどがパーソナリティ障害に関係している場合もあります。

事業者側のメンタルヘルス対策のポイント

事業者側ができることは、上司などが従業員のメンタルヘルス不調に気付く体制を整えたり、パーソナリティ障害と診断された従業員へのサポート体制を整えたりすることなどが挙げられます。具体的なメンタルヘルス対策として、1次予防“未然に防ぐ”、2次予防“早期発見”、3次予防“職場復帰支援”を行うことが大切です。

1次予防

メンタルヘルスなど病気予防やよりよい健康状態を目指すことで、病気の原因を取り除いたりリスクの低下を図ったりすることです。

具体的には、事業者がメンタルヘルスケアに関する教育研修や情報提供、セルフケアを行ったり、ストレスチェック*制度を活用して職場環境などの把握・改善に努めたりすることが挙げられます。

*ストレスチェック:従業員のストレス度合いを調べること。

2次予防

すでに健康に問題が発生しているときに、より早く発見や治療を行うことで病気の重症化を予防することです。具体的には、検診を行うなどで病気を早くに発見し、治療や保健指導などに促すことが挙げられます。

3次予防

すでに病気の診断をされた後に、リハビリテーションや再発予防の対策をすることで社会に復帰できるような状態までの回復につなげ、それを維持することです。パーソナリティ障害と診断された従業員に対しては、その特性に合わせたサポート体制の構築や病気への理解、必要に応じて上司や産業医などとの連携も検討するとよいでしょう。

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