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2022.08.31

不安障害

不安障害とは

不安障害(不安症)とは、過度に不安や心配を感じることによって、心と体にさまざまな不調が起こり、日常生活に影響が出てしまう病気のことです。不安障害にはさまざまな種類があり、種類によって特徴が異なります。代表的なものとして以下のようなタイプが挙げられます。

  • パニック障害:理由もないのに急に激しい不安に襲われ、動悸やめまい、呼吸が苦しくなるといった発作的な不安や体の反応(パニック発作)が繰り返される状態のこと。
  • 社会不安障害(社会恐怖):人に注目されたり、人前で恥ずかしい思いをしたりすることに恐怖を感じ、人との会話や人が多くいる場所に強い苦痛を感じる状態のこと。恐怖によってパニック発作を起こすこともある。
  • 強迫性障害:手が汚れているのではないか、鍵を閉めていないのではないか、などの考えやイメージが頭から離れず、そこから生まれた不安を取り除こうと、手を洗ったり、鍵を閉めたのか確認しに確かめたりすることを繰り返してしまうことで、日常生活に影響が出る状態のこと。
  • 全般性不安障害:生活上のさまざまなことが気になり、極度の不安や心配が半年以上続く状態のこと。

不安障害の治療の中心は薬物療法とカウンセリングです。また、治療に対しては無理せず自分のペースで向き合うことが大切であり、周囲もゆっくり見守るとよいとされています。

不安障害の特徴

不安などの感情は誰もが感じることのあるものですが、不安障害の場合は必要以上に不安などを感じることで以下のような特徴がみられることがあります

  • 人前でスピーチや自己紹介をする際などに言葉がつまってしまう
  • 会社の会議が苦手でうまく話すことが難しい
  • 同僚にも遠慮する
  • 忘年会や歓送迎会などの場で何を話してよいか分からない
  • 同僚や友人などに逆の意見を言えない
  • 人から何かを頼まれると嫌とは言えない

不安障害では、このような特徴が現れる場面や物事を避けるようになることで、外に出ることが難しくなったり退職してしまったりするなど、日常生活に大きな影響が出てしまうこともあります。

考えられる原因

原因は完全に明らかになっているわけではありませんが、遺伝や環境(トラウマやストレスなど)、精神的な気質、体の状態などが関係しているのではないかと考えられています。

事業者側のメンタルヘルス対策のポイント

職場において、上司など周囲の人が従業員の様子の変化に気付くための体制を整えることが大切だといわれています。不安障害やメンタルヘルスの不調に対して、職場では1次予防(未然に防ぐ)、2次予防(早期発見)、3次予防(職場復帰支援)の3つが重要とされています。

具体的には以下のようなものがあります。

1次予防

メンタルヘルスなど病気の予防や健康増進を行うことで、病気の原因を取り除いたりリスクを下げたりすることです。具体的には、事業者から従業員に向けてメンタルヘルスケアに関する教育研修や情報提供を行ったり、ストレスチェック*から職場環境などの把握・改善に努めたりすることが挙げられます。

*ストレスチェック:従業員のストレス度合いを調べること。

2次予防

すでに健康に問題が出ている段階で、早期発見・早期治療を行うことで病気などが重症化するのを防ぐことです。たとえば、検診を実施することで病気を発見し、早期に治療や保健指導などに促すことで重症化予防に努めます。

3次予防

すでに病気が発生し診断された後に、リハビリテーションや再発を防ぐ対策をすることで職場や社会に復帰できるような状態までの回復を図り、それを維持することです。不安障害の人に対しては、周囲はゆっくり見守ることが大切とされているため、体調や症状などへの理解、それらに合わせたサポート体制の構築のほか、上司や産業医などとの連携も重要とされています。

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