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2022.08.31
#内科 #糖尿病内科(内分泌・代謝外来) #対象疾患

フェブリク

フェブリクとは

フェブリク(一般名:フェブキソスタット)とは高尿酸血症治療剤の1つで、“非プリン型選択的キサンチンオキシダーゼ阻害薬”と呼ばれる治療薬の仲間です。尿酸を作る酵素のはたらきを抑えることにより、血液中の尿酸の量を減少させることが期待できます。

また近年は、慢性腎臓病を合併する高尿酸血症の患者さんに対してフェブリクを用いることで、腎臓の機能低下を抑え、尿蛋白を軽減する効果が期待されています。同じ高尿酸血症の治療薬であるアロプリノールなどは、腎機能障害のある患者さんに対して使用する際に容量や投与間隔を調整する必要がありますが、フェブリクはそのような調整をする必要がないことも特徴です。

薬の形状は錠剤です。またジェネリック薬品ではフェブキソスタット錠も登場しており、複数の製品が販売されていることが特徴です。

フェブリクが処方される病気

フェブリクは、以下のような病気に対して処方が検討されることがあります。

  • 痛風(血液中の尿酸値が上昇することにより生じる痛みの発作)
  • 高尿酸血症(血液中の尿酸の濃度が異常に高い状態)
  • がんの化学療法によって生じる高尿酸血症

ただし、がんの化学療法による高尿酸血症に対するフェブリクの有効性や安全性についてはまだ分かっていないこともあります。使用できる患者さんも限られるため、詳しくは医師の説明をよく聞きましょう。

フェブリクの使用方法

用量について

フェブリクの用量は治療の対象となる病気などによって異なります。以下では、それぞれの用量についてご説明します。

痛風や高尿酸血症に対する治療の場合

痛風や高尿酸血症の治療開始時は、血液中の尿酸値が急激に低下することで痛風発作が生じてしまう可能性があります。そのため、フェブリクを投与する際は成人で1日10mgから使用を開始し、投与から2週間経過した頃に20mg、投与から6週間経過した頃に40mgとするなど、検査などで様子をみながら徐々に用量を増加させていきます。最大投与量は1日60mgです。

飲む回数は1日1回です。

がんの化学療法による高尿酸血症に対する治療の場合

がんの化学療法を開始する1~2日前から投与を開始し、症状や検査などで様子をみながら化学療法開始から5日目まで投与することが一般的です。患者さんの状況によっては投与期間を延長することがあります。

飲む回数や用量は成人で1日1回60mgが一般的です。

使用方法について

フェブリクは、コップ1杯程度の水やぬるま湯で飲みます。

フェブリクの使用に注意が必要な人

フェブリクは以下のような方の場合、投与を慎重に検討する必要があります。該当する可能性のある方は事前に医師や薬剤師に話しておくようにしましょう。

  • 腎機能障害のある方
  • 肝機能障害のある方
  • 妊婦、あるいは妊娠している可能性のある方
  • 授乳中の方
  • 小児
  • 高齢者

フェブリクが使用できない方

また、以下のような方はフェブリクの使用ができません。該当する方は必ず医師や薬剤師に伝えましょう。

  • フェブリクの成分に過敏症を持っている方
  • メルカプトプリン水和物(白血病に対する治療薬)を使用している方
  • アザチオプリン(臓器移植後などに使用される免疫抑制剤)を使用している方

フェブリクと飲み合わせの悪い薬や食品

フェブリクとの飲み合わせに注意が必要な治療薬としては、以下のようなものがあります。現在何らかの治療薬を飲んでいる方は、必ず医師や薬剤師に伝えるようにしましょう。

  • ビダラビン(抗ウイルス剤の1つ)
  • ジダノシン(HIV感染症の治療薬の1つ)

フェブリクの使用中に注意したい症状

フェブリクを飲んでいる間は、以下のような重篤な症状が現れることがあります。気になる症状が出た際は、速やかに医師に相談しましょう。

また、使用中は血液検査などの検査結果に変化が現れることもあるため、定期的に医療機関を受診し、経過観察を行うことが大切です。

フェブリクの使用中に生じ得る重大な症状

肝機能障害

自覚症状はなく、血液検査でASTやALTといった値が上昇します。医師の指示にしたがって定期的に検査を受けることなどを心がけましょう。

過敏症

全身に皮疹が生じたり、発疹(ほっしん)が現れたりすることがあります。