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高尿酸血症は血液中の尿酸値が通常よりも高くなる病気のことを指します。高尿酸血症になっても通常自覚症状はありませんが、進行すると痛風をはじめ、さまざまな合併症を発症する可能性があります。本記事では、高尿酸血症が関係して発症するといわれる慢性腎臓病についてご紹介します。
高尿酸血症になると、時に慢性腎臓病を発症することがあります。
慢性腎臓病とは“腎機能の低下”や“タンパク尿”(尿にタンパクが混じっていること)が3か月以上続いている状態のことです。この原因には糖尿病や高血圧、肥満などが知られていますが、高尿酸血症も深く関係していることが分かってきました。
実際に日本のある研究では、尿酸値が高いほど慢性腎臓病の発症リスクが高い傾向にあるといった結果が報告されています。集団健診に参加した男女を対象に2年間追跡したある調査では、尿酸値が8.0mg/dL以上の方たちは、尿酸値5.0mg/dL未満の方たちと比べて、腎臓のはたらきの程度を示すクレアチニン値が上昇するリスクが男性では2.9倍、女性では10.4倍だったという結果が報告されています。
尿酸値の高い方が慢性腎臓病になりやすいことや、尿酸値が高いと腎機能が低下し、尿酸値が下がると腎機能が改善することはさまざまな研究で明らかになっている一方、なぜそうなるのかは十分に解明されていません。しかし、酸性の尿酸が腎臓の血管を傷つけて老化させる、また尿酸自体が尿酸塩という形で腎臓にたまる(痛風腎)ことなどが理由として考えられています。
また、慢性腎臓病の方は尿酸値が高い場合が多く、このことからも高尿酸血症と慢性腎臓病の間には密接な関係があるとされています。
高尿酸血症による慢性腎臓病を予防するためには、まずは高尿酸血症を改善し、糖尿病や高血圧、肥満などの生活習慣病がある場合はそれらを改善することが大切です。
高尿酸血症の改善には、食事や運動などの生活習慣を見直すことが中心となります。食事ではまず自分の体に合った摂取エネルギーを理解し、それを守りながら1日3食の栄養バランスを考え、規則正しく食べることが大切です。そのうえで、尿酸のもとになるプリン体が多く含まれる食品に注意したり、プリン体を増やすアルコールの摂取を見直したりすることも心がけましょう。具体的には、管理栄養士などから受けるアドバイスを参考にするとよいでしょう。
eHealth clinicでは管理栄養士による栄養カウンセリングを実施しています。管理栄養士が普段の食事内容や生活スタイルを丁寧にヒアリングし、本人に合った無理なく続けられる食事内容を提案しています。
必要に応じて尿酸降下薬などの薬を服用することも大切です。CKD診療ガイドライン2018では“高尿酸血症を有するCKD患者に対する尿酸低下療法は腎機能悪化を抑制し、尿蛋白を減少させる可能性があり、行うよう提案する(C2)”とされています。尿酸降下薬には尿酸生成抑制薬と尿酸排泄促進薬の2種類があり、高尿酸血症のタイプによって使い分けます。
なお、薬を使用することで尿酸が急激に変動すると痛風などの症状がみられることがあるので、尿酸値6.0mg/dLを目標に、3~6か月ほどかけて徐々に尿酸を下げることがポイントになります。詳細は医師の指示に従って使用するようにしましょう。
腎臓は肝臓と同じく“沈黙の臓器”と呼ばれ、機能がある程度まで落ちないと自覚症状が現れません。異常に早く気付くためには健診や人間ドックを受け、タンパク尿が出ていないかを定期的にチェックすることも必要です。
腎機能の低下が軽度なうちなら、きちんと治療することで機能を維持したり慢性腎臓病の進行を遅らせたりすることが可能になります。
慢性腎臓病は進行すると腎機能が元に戻らなくなるため、予防と早期発見が重要です。尿酸値が高い状態を放置している場合や、タンパク尿が軽度でもみられる場合は知らないうちに腎機能が低下し始めているかも知れません。疑問や不安あれば、症状がなくても早めに医師に相談しましょう。
eHealth clinicの内科・腎臓内科では高尿酸血症や慢性腎臓病の診療を行っています。患者さんの症状について丁寧に診察し、必要な検査や適切な治療法を提案しています。来院はもちろんオンライン診療にも対応しており、忙しい方でも通いやすいような体制を整えていますので、気になることがあればいつでもご相談ください。
Significance of hyperuricemia on the early detection of renal failure in a cohort of screened subjects. Hypertension Res 24: 691-697,2001