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健康診断
2023.02.17

婦人科検診の検査項目とは? ~検査内容や検査費用についても解説~

婦人科検診とは、女性特有の病気を発見するための検診のことです。主に婦人科で診療する子宮や卵巣の病気を発見する検診を指しますが、乳腺外科で診る乳がんなどの病気も含めて婦人科検診と呼ぶことも多くなってきています。婦人科検診の内容は医療機関によって異なりますが、代表的なものには乳がんや子宮頸がんを発見するための経腟超音波検査または婦人科超音波検査が挙げられます。

本記事では、eHealth clinicで行っている婦人科検診の内容を解説していきます。

婦人科検診の内容

eHealth clinicの婦人科検診の内容は、子宮頸がんを調べる“細胞診検査”に加えて、基本的な健康診断の検査(身体・血圧測定など)を入れたプランになります。ここにオプションで、子宮頸がんの原因となるHPVの感染を調べる “HPV検査”や 乳がんの発見に役立つ“乳がんエコー検査”をつけることも可能です。

検査項目

  • 内科診察(問診・聴診)
  • 身体測定(身長・体重・BMI)
  • 血圧測定
  • 血液検査(赤血球・白血球・ヘモグロビン・ヘマトクリット・空腹時血糖・中性脂肪・HDL-コレステロール・LDL-コレステロール・総コレステロール・AST・ALT・γ-GTP・ALP・尿酸・クレアチニン・eGFR)
  • 聴力検査
  • 視力検査
  • 尿検査
  • 胸部X線検査
  • 心電図検査
  • 子宮頸がん細胞診
  • HPV検査(※オプション)
  • 乳腺エコー検査(※オプション)

婦人科検診の検査(1)子宮頸がん検査

子宮頸がんは子宮の入口にできるがんのことで、20歳~30歳代の若い女性に多いことが特徴です。子宮頸がんの検査には “細胞診”や“HPV検査”などがあります。

細胞診

画像:細胞診の図解

ブラシやヘラなどで子宮の入り口を優しくこすって細胞を採取し、顕微鏡で観察します。

細胞診は子宮頸がんの死亡率を減少させることが科学的に認められており、国が推奨する対策型検診で行われる検査です。検査時には少し出血することもあるため、ナプキンを持っていくとよいでしょう。

「子宮頸がん細胞診の痛みなどの注意点」について詳しく見る

HPV(ヒトパピローマウイルス)検査

子宮頸部から細胞を採取し、HPV(子宮頸がんの原因となるウイルス)に感染しているかどうかを調べる検査です。

HPVは子宮頸がんの主な原因であり、中でもHPV16型、18型については子宮頸がんの日本人女性のうち、20歳代では90.0%、30歳代では75.9%に感染が見られることが報告されています。これは前述の細胞診などと組み合わせて行うことによって、進行した子宮頸がんの発生を防ぐことにつながると考えられています。

「HPV検査の結果」について詳しく見る

婦人科検診の検査(2)乳がんの検査

乳がん検診では、マンモグラフィや超音波検査(エコー)を単独、あるいは組み合わせて行います。乳がんは女性がもっともかかりやすいがんですが、早期発見・治療ができれば、9割以上のケースで治癒するといわれています。

乳腺超音波検査(エコー)

画像:乳腺超音波検査の図解(提供:PIXTA)

乳腺超音波検査では、乳房に超音波を発生する機械を当てて、超音波の反射の様子を画像で確認します。画像からしこりの内部や表面の状態が確認でき、良性・悪性の識別に役立ちます。 X線写真を撮るマンモグラフィでは見つけにくい、若い世代に特有の乳腺組織が豊富な胸でも乳腺の異常を発見しやすいといわれています。主に対策型検診の対象ではない20~30歳代に人間ドックなどで行われることが一般的です。なお、検査時は被ばくや痛みを伴いません。

婦人科検診の費用

eHealth clinicでは、婦人科健診として基本的な健康診断の項目(身体・血圧測定など)に加えて、子宮頸がんの細胞診が付いたプランを22,000円(税込)で受け付けています。前述のとおり、HPV検査5,500円(税込)や乳がんのエコー検査6,600円(税込)をオプションで付けることも可能です。詳しくはこちらをご確認ください。

なお何らかの自覚症状があったうえで検診にある検査を受ける場合は、基本的に保険が適用されます。しかし、症状がない状態での定期検診であれば全額自己負担となることが一般的です。また、乳がんや子宮頸がんは国が推奨する対策型検診に含まれているため、対象者(乳がん:40歳以上、子宮頸がん:20歳以上)は、自治体から補助が出るため負担額は少なく受けられます。婦人科検診を全額自己負担で受ける場合の費用は医療機関によって異なるため、事前に確認するようにしましょう。

婦人科検診の検査項目について分からないことは医師に相談しよう

婦人科検診では、婦人科領域の病気を発見するための検査を行います。病気はさまざまにありますが、いずれも早期発見するために定期的な検診を受けることがすすめられます。婦人科検診の内容について分からないことがあれば、医師や看護師などに相談しましょう。

eHealth clinicでは患者さんのニーズに合わせたさまざまな検診プランを取りそろえています。婦人科検診コースはもちろん生活習慣検診コース、各種検査を幅広く取りそろえています。ぜひお気軽にご相談ください。

参考文献

Onuki M et al. Cancer Sci. 2009; 100: 1312-1316.

院内がん登録生存率集計結果閲覧システム 子宮頸がん5年生存率

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