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2023.01.30
#腎臓内科 #対象外来

ホルモン異常が引き起こす高血圧の治療法は?二次性高血圧が疑われる場合についても解説

高血圧と聞くと“生活習慣に関係している病気”というイメージがありますが、それだけではありません。高血圧には種類があり、生活習慣が原因になっていないタイプ(本態性高血圧症)、高血圧の原因となる病気がはっきりしているタイプ(二次性高血圧症)に分けられます。二次性高血圧症の原因はさまざまな病気が挙げられますが、なかでも本記事ではホルモン分泌に関わる病気についてご紹介します。

以下の記事では、高血圧になるとどんな症状が出るのか、合併症のリスクも交えて解説します。
>>血圧が高いと出る症状とは?脳や目、腎臓、心臓などの合併症のリスクを解説

イーヘルスクリニック新宿院 の高血圧外来の3つのメリット

① 平日20時まで、土日祝も診療
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記事監修:天野方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
経歴:埼玉医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院足利赤十字病院などで勤務。2016年、帝京大学大学院公衆衛生学研究科へ入学。2018年、ハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)へ留学。予防医療特化のメディカルクリニックで勤務後、2022年「イーヘルスクリニック新宿院」開院。
専門分野:腎臓内科、抗加齢医学(アンチエイジング)、産業医学
資格:日本腎臓学会専門医・指導医抗加齢医学会専門医日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士・博士

ホルモン分泌の異常が原因となる高血圧

原高血圧は血圧の上昇に関わるホルモン分泌に異常が起こる病気(原発性アルドステロン症やクッシング症候群、褐色細胞腫、甲状腺機能亢進症など)が原因で発症することがあります。このような病気など、原因が明らかな二次性高血圧症は高血圧患者さんの約10%程度でみられます。

高血圧の原因がホルモン分泌の異常である場合に考えられる病気については以下のとおりです。

原発性アルドステロン症

原発性アルドステロン症とは、腎臓の上にある副腎と呼ばれる臓器から、血圧を上昇させるアルドステロンというホルモンが過剰に産生される病気のことです。高血圧患者さんの5%がこの病気であるといわれる二次性高血圧の代表的な原因疾患の1つで、重度の高血圧患者さんの中では年々増加しているとされています。また、生活習慣などが原因となる本態性高血圧よりも心筋梗塞しんきんこうそくや脳梗塞を招くリスクが高いと考えられています。

症状はほとんどみられませんが、手足の脱力感や筋肉のけいれんがみられることがあります。治療は主に薬物療法や手術治療などが行われます。

クッシング症候群

クッシング症候群とは、副腎から分泌されるコルチゾールというホルモンが過剰に分泌される病気のことです。コルチゾールは炎症を抑えたり、血圧を維持したり、免疫に関わったりするなど体のさまざまな機能に関わっているホルモンです。そのため、分泌量が多くなると血圧のコントロールが難しくなるほか、丸く膨らんだ顔つき(満月用顔貌)になったり、上半身に脂肪がついたりするなどの症状がみられるようになります。

まれな病気ですが、画像診断などの技術の発展から最近は診断される機会が増えているといわれています。治療は主に薬物療法や手術治療などが行われます。

褐色細胞腫

副腎にできた褐色細胞腫から、カテコラミンというホルモンが過剰に産生されることで発症します。カテコラミンは主に副腎から産生され、体のはたらきを活発にする役目を持つ交感神経に作用して、血管の収縮や血流調整をします。分泌量が多くなると体が常に興奮状態になり、血圧が上昇します。

主な症状には頭痛や発汗、動悸、体重減少などが挙げられます。治療は主に薬物療法や手術治療などが行われます。

甲状腺機能亢進症

喉仏付近にある甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンの分泌が過剰になることで発症します。甲状腺ホルモンは全身の新陳代謝を活発にするはたらきがあるため、心臓のはたらきが活発になりすぎて血圧が上がることがあります。

主な症状には心拍数や発汗の増加、体重の減少、手の震えなどが挙げられます。治療は主に手術や薬物療法などが行われます。治療は主に薬物療法が行われます。

どんなときにホルモン分泌の異常による高血圧を疑えばよい?

ホルモン分泌の異常による高血圧をはじめとした二次性高血圧の場合は、以下の場合に特に疑われます。

  • 若い年代で高血圧になった場合
  • 急速に進行した場合
  • 複数の薬剤を使用しても効果がみられない場合
  • 血圧の変動が激しい場合
  • 電解質(血液を循環する成分の濃度)異常も伴う場合
  • 心肥大や腎障害などの臓器障害の進行が早い場合

上記に該当したり、気になることがあったりする場合は医師に相談するようにしましょう。

適切に治療すれば治療効果が期待できる二次性高血圧

受付

原因がはっきりしている二次性高血圧のほとんどは、治療をすれば血圧を下げることが可能です。そのため、早期発見・早期治療が重要になります。健康診断などで高血圧を指摘された場合はもちろん、血圧の治療を受けている方も気になることがあれば早めに医師に相談するようにしましょう。

イーヘルスクリニック新宿院の内科では高血圧の治療を行っています。患者様の症状や病歴などを丁寧に問診し、必要な検査や治療をご提案いたします。また、高血圧などの生活習慣病は薬だけではなく生活習慣の改善も重要です。イーヘルスクリニック新宿院では管理栄養士も在籍し、栄養面でも患者さんをサポートすることが可能です。診療予約は24時間365日ネットからご予約いただくことができ、待ち時間を最小限に抑えられます。土日祝日も診療しており、忙しい方でも通いやすい体制を整えています。お困りごとがあればお気軽にご相談ください。

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