水素ガス吸入療法

「最近、疲れが抜けにくい」「集中力が落ちてきた」など悩みを抱えていませんか?変化の多くは、加齢に伴う「酸化ストレスの蓄積」が引き金になっている可能性があります。血管が硬くなることで、脳の老廃物が排泄されにくくなり、細胞エネルギーが低下するおそれがあります。
近年、酸化ストレスへのアプローチとして注目されているのが「水素ガス吸入療法」です。本記事では、水素ガス吸入療法がなぜ体に働くのか、どんな方に向いているのかを解説します。当院で提供する、NAD⁺点滴との相乗効果も期待できる理由についても詳しく解説します。

記事監修:天野方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
経歴:埼玉医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院や足利赤十字病院などで勤務。2016年、帝京大学大学院公衆衛生学研究科へ入学。2018年、ハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)へ留学。予防医療特化のメディカルクリニックで勤務後、2022年「イーヘルスクリニック新宿院」開院。
専門分野:腎臓内科、抗加齢医学(アンチエイジング)、産業医学
資格:日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士・博士
水素ガス吸入療法について、水素ガスが悪玉活性酸素を選べる理由と、体に働きかける3つの作用について解説します。

活性酸素はすべてが悪いわけではありません。免疫に必要な「善玉」と、細胞や血管、DNAなどを傷つける「悪玉」が存在します。加齢やストレス、紫外線などにより悪玉活性酸素が増えると、老化や生活習慣病の原因になると考えられています。
水素(H₂)は、悪玉活性酸素だけを選択的に消去することに長けています。善玉には作用しないため、免疫機能を邪魔しにくい点が特徴とされています。水素は地球上で最も小さく軽い分子であるため、血管や細胞内、脳の末端まで隅々に届きやすい物質です。そのため、

水素ガス吸入療法で体に働きかける主な3つの作用は、以下のとおりです。
ミトコンドリアは、細胞のエネルギーを産生する場所です。ミトコンドリアが酸化ダメージを受けると疲れやすくなるため、水素が細胞保護に働きかけます。抗炎症作用は、炎症性サイトカインを抑制することで、血管や神経、組織のダメージなどの軽減が期待できます。
3つの作用が組み合わさることで、体の微細な細胞にまで届き、複数の領域へのアプローチが目指せます。
水素ガス(H₂)はもともと体内でも微量に生成される物質であり、複数の臨床研究において安全性が確認されています。健康な成人を対象に、最長72時間の水素ガス吸入を行う試験が行われました。バイタルサインや内臓、血液検査値など臨床的に問題のある変化は認められない報告がされています。
心停止後症候群の患者を対象とした研究でも、水素吸入に起因する有害事象は報告されていません。当院では受診前に医師が問診・体調確認を行ったうえで施術を開始するため、既往症や服薬中の方もまずはお気軽にご相談ください。
水素ガス吸入療法は、専用機器から発生した水素ガスを吸入する施術です。1回あたりの吸入時間は30分〜1時間が目安で、読書や休憩をしながらリラックスしてお受けいただけます。当院では、目的や体調に応じて吸入量と時間をご提案します。
疲労回復や日常的なコンディション維持を目的とする場合は週1〜2回がおすすめです。血管機能の改善や認知機能の予防的ケアを目的とする場合は、1〜3か月の継続が目安です。NAD⁺点滴と組み合わせる場合は、点滴中に同時並行で吸入いただくことも可能なため、時間を効率よくご活用いただけます。

水素ガス吸入療法を導入することで、以下の6つの効果が期待できます。
悪玉活性酸素が減ることで、血管を広げる物質である「一酸化窒素」が正常に働きやすくなると考えられています。血管内皮機能が保たれることは、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などのリスク管理において重要です。
継続的な水素吸入を行った研究では、血管内皮機能の指標であるFMD値の改善が確認された報告もあります。被験者10名を対象に約3か月間の水素ガス吸入を継続した検証では、10名中7名(70%)においてFMD値の改善が認められました。

水素は、酸化ストレスの抑制と一酸化窒素(NO)シグナルの保持を介して血管機能の改善が期待できます。心血管疾患予防に寄与する、新たな補助的介入の可能性が示唆されています。
日本では、認知症の原因疾患のうちアルツハイマー型認知症が多い傾向があります。アルツハイマー型認知症では、アミロイドβの脳内蓄積が重要な病理変化の一つとされています。症状が現れる20〜30年前からアミロイド陽性化が始まるという報告があります。
水素ガスの抗酸化作用が微小循環を改善し、脳内の老廃物を排泄するクリアランス機構が期待されています。認知症未発症と診断された60歳以上の男女10名を対象に、毎日30分の水素ガス吸入を1か月間検証が行われました。

10名中8名において脳内アミロイドβの血中への排泄促進が確認されました。変化が見られなかった2名は、検証前から日常的に水素ガス吸入を行っている方でした。「まだ症状はないが、将来の認知機能が心配」の段階から、予防的ケアの選択肢の一つとして注目されています。
慢性的な疲労の背景には、細胞レベルのエネルギー不足が関係していることがあります。水素ガス吸入療法はミトコンドリアを活性化し、細胞エネルギーの源であるATP(アデノシン三リン酸)の産生を促進します。継続的な水素吸入により血清ATP値の上昇が確認されており、疲れやすさやだるさの軽減に寄与する可能性があります。
当院ではNAD⁺点滴との併用も可能です。水素ガス吸入でミトコンドリアを整え、NAD⁺でエネルギー代謝を高める組み合わせは、効率的なエネルギー回復が期待できます。NAD⁺点滴については以下のページで詳しく解説しています。
>>NAD⁺点滴
老化の主な原因は「酸化(体のサビ)」と「糖化(体のコゲ)」の2つです。水素ガス吸入療法は、悪玉活性酸素を除去することで、肌のコンディションを整えるケアとして注目されています。
老化の指標である「AGEs(最終糖化産物)」の蓄積を抑制するデータも得られており、糖化によるくすみやハリ低下へのアプローチも可能です。ミトコンドリア保護によってエネルギー代謝が高まることで、肌のターンオーバーが整い、内側から透明感・弾力のある肌へと導きます。表面的なケアでは届かない、細胞レベルからの美肌ケアとして注目されています。
私たちの体内では、免疫細胞が日々ウイルスや異物と戦い続けています。しかし、過剰な酸化ストレスにさらされると、免疫細胞は疲弊した状態になり、本来の力を発揮しにくくなります。
水素ガス吸入療法は、悪玉活性酸素の除去とミトコンドリアの活性化を通じて、疲弊した免疫細胞(T細胞)の再活性化が示されています。花粉症などのアレルギー症状の緩和や、風邪・ウイルス感染後の体力回復においても注目されているアプローチです。免疫機能を底上げすることで、病気になりにくい体づくりをサポートします。
現代人の多くが抱える、睡眠の質の低下や慢性的なストレスの背景には、自律神経の乱れが関係しています。水素ガス吸入療法は、副交感神経を優位にする作用があります。その結果、脳がリラックスした状態を示すα波・θ波が増幅されることで、深い眠りを得やすくなります。
現代人の多くが抱える睡眠の質の低下や慢性的なストレスの背景には、自律神経の乱れが関係しています。水素が持つ抗酸化・抗炎症作用が、自律神経機能の調整に働きかける可能性が示されています。水素摂取の研究で、気分・不安感・自律神経機能の指標が有意に改善されることが報告されました。
寝つきが悪い方や日中の集中力が続かない、ストレスで頭が重く感じている方に向いているアプローチです。

NAD⁺点滴と水素ガス吸入療法を組み合わせることで、相乗効果が期待できます。NAD⁺点滴の治療内容と相乗効果の仕組みについて解説します。
NAD⁺(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)は、細胞がエネルギーを生み出し、修復し、老化を緩やかにするために欠かせない補酵素です。NAD⁺は加齢とともに急激に低下し、40代では20代の約半分、60代では約4分の1にまで減少するとされています。
エネルギー不足や疲労感、老化の加速などはNAD⁺の枯渇と深く関わっています。当院では、NAD⁺を点滴で直接補充することで、細胞レベルのエネルギー産生やDNA修復、老化抑制などをサポートしています。NAD⁺点滴の詳細については、以下のページで解説しています。
※NAD⁺点滴療法は未承認医薬品を使用した自由診療です。効果には個人差があり、特定の疾患を治療するものではありません。
水素ガスがNADP(NAD⁺の関連物質)を介した代謝変化に影響を与えることで、両者の併用による相乗効果が注目されています。水素ガス吸入療法とNAD⁺点滴はそれぞれ異なる役割を担うため、組み合わせることでエイジングケアの相乗効果が期待できます。
水素ガス吸入は、悪玉活性酸素を選択的に除去し、血管やミトコンドリアを保護する役割を担います。NAD⁺点滴は、細胞エネルギー産生やDNA修復を活性化する役割を担います。水素ガスが細胞環境を整えることで、NAD⁺の働きが最大限に引き出しやすくなります。
水素が酸化ストレスを軽減することで、NAD⁺が細胞修復だけでなく、老化スピードを緩やかにすると言われています。サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)のスイッチを入れる働きにも、活用されやすくなる可能性が示唆されています。「守り」と「攻め」を組み合わせたアプローチは、単独ではたどり着けない細胞レベルの回復を目指せる選択肢です。

加齢による体の変化が気になり始めた方は、体内で酸化ストレスが進んでいる可能性があります。以下の項目にひとつでも該当する方は、注意が必要です。
上記の項目は、細胞レベルの酸化ダメージが蓄積し始めているサインです。水素ガス吸入療法は、加齢によるさまざまな変化に対してアプローチが可能です。
現時点の検証データは比較的少数例・短期間のものが多く、無作為化比較試験など高いレベルのエビデンスはまだ限られている状況です。効果には個人差があります。既往症・服用中の方は、事前に医師への相談が必要です。

当院で提供する水素ガス吸入療法について、受診環境と使用機器、料金についてご紹介します。
当院は日本抗加齢医学会専門医が在籍しており、治療前の体調確認から施術中の管理まで丁寧に対応します。患者さまの悩みに合わせたプラン提供が可能です。水素ガス吸入療法は痛みのない施術ですが、既往症や服薬状況によっては注意が必要な場合があります。そのため、受診前に丁寧なカウンセリングを受けていただきます。
お一人おひとりの悩みや目的に合わせて、水素ガス吸入療法単独のご利用はもちろん、NAD⁺点滴との組み合わせプランもご提案しています。「まず話を聞いてみたい」という段階からお気軽にご相談ください。

当院では、水素ガス吸入機器「DH-Pro®」を使用しています。吸入中はソファに座ったまま、読書や休憩をしながらリラックスしてお過ごしいただけます。
主な特徴は以下のとおりです。
専用ゴーグルは目元を覆い、水素ガスを目の表面に直接触れさせる仕組みです。目の表面は、黒目を覆う「角膜」と、白目やまぶたの裏側を覆う「結膜」という薄い膜でできています。水素は地球上で最も小さな分子のため、これらの膜を通り抜けて目の内部へ広がると考えられています。
当院の水素ガス吸入療法では、専用カニューレをご購入いただきます。また、NAD⁺点滴と併用される場合は、水素ガス吸入療法の料金を割引いたします。
※対象の点滴:NAD⁺点滴、NMN点滴、エクソソーム点滴、幹細胞培養上清点滴
当院では、水素ガス吸入療法を4種類の点滴療法と組み合わせて受けていただけます。点滴療法は、細胞に必要な成分を補うケアとして、それぞれ役割が異なります。
NMN点滴との組み合わせ
NMNは、体内でNAD⁺に変わる「材料」となる成分です。NAD⁺そのものを補うNAD⁺点滴に対し、NMN点滴は体内でNAD⁺が作られるのを支えます。NAD⁺点滴と同様に、水素ガスが細胞を守り、NMNがエネルギー作りを支えるという役割分担が期待されます。
NMN点滴については、以下のページでもご案内しております。
>>NMN点滴
エクソソーム点滴との組み合わせ
エクソソームは、細胞から放出される小さな粒子です。当院では、幹細胞培養上清を濃縮して取り出したものを使用しています。肌のハリや組織の修復を目的としたエイジングケアです。水素ガスが酸化ストレスや炎症をおさえ、エクソソームが細胞の修復を助ける効果が期待されます。
>>エクソソーム治療
幹細胞培養上清点滴との組み合わせ
幹細胞培養上清には、細胞の成長や修復に関わる成長因子が含まれています。水素ガスで細胞を守りながら、成長因子で修復を支える考え方です。
ただし、人での併用効果については、現在も研究が進められている段階であり、効果には個人差があります。どの点滴を組み合わせるかは、お悩みや体調をお伺いしたうえで、医師がご提案します。初めての方も、まずはお気軽にご相談ください。
NAD⁺点滴は、月額プランもご用意しております。以下のページから詳細をご確認ください。
ともに自由診療(保険適用外)です。初診時および再診時には別途診察料(初診料・再診料)がかかります。受けてみようか悩んでいる方は、以下よりお気軽にご相談ください。
水素ガス吸入療法について、当院に寄せられる質問にお答えします。
年齢を重ねて体の変化を感じている方や、美容・エイジングケアに関心がある方に向いています。年齢を重ねると疲れやすい・集中力が落ちた・血管や認知機能が気になる方が増えてきます。水素ガス吸入療法による悪玉活性酸素を除去し、NAD⁺点滴による細胞が活性化することで効率的にサポートを受けやすくなります。
はい、当院ではNAD⁺点滴と水素ガス吸入療法の組み合わせプランを提供しています。水素が悪玉活性酸素から細胞を守る役割を担い、NAD⁺がエネルギー産生や細胞修復を促す役割を担います。それぞれ単独でも受けられます。併用による効果は、研究が進められている段階です。
併用にあたっては、受診前に医師が既往症や体調を確認したうえで、お一人おひとりに最適なプランをご提案します。
効果の現れ方には個人差があります。疲労回復など日常的なコンディション改善を目的とする場合は、1回の吸入で体感を得られる方もいます。血管機能の改善や認知機能の維持を目的とする場合は、1〜3か月の継続が目安です。
当院では、初回カウンセリングでお悩みやご希望をお伺いしたうえで、無理なく続けられる頻度やプランを医師がご提案します。まずはお気軽にご相談ください。
水素ガスは体内でも生成される物質であり、一般的に安全性が高いとされています。痛みもないため、多くの方が安心して受けられる施術です。ただし、既往症や服薬中の薬の種類によっては、事前に確認が必要な場合があります。
当院では受診前に医師が問診を行い、安全性を確認したうえで施術を開始します。体調や持病についてお気軽にご相談ください。

以前より疲れやすかったり、認知症予防など将来の健康を考えたりしている方は、水素ガス吸入療法の検討をおすすめします。水素ガス吸入療法は、血管のしなやかさ(FMD改善)、脳の老廃物排泄(Aβ排出)、細胞エネルギーの向上(ATP)三つの軸で考えています。体の内側からコンディションを整えるエイジングケアです。
当院では、水素ガス吸入療法とNAD⁺点滴の組合せた治療をご案内しております。それぞれの特徴や役割を組み合わせることで、水素ガスが細胞を守り、NAD⁺点滴で活性化するという考え方に基づいています。
イーヘルスクリニック新宿院は、新宿三丁目駅から徒歩1分の場所にあり、アクセスしやすいです。予約制であるため、受診しやすく待ち時間も少ない環境に整えております。まずは、以下より受診をご予約ください。
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