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高尿酸血症とは、血液中の“尿酸”という物質が増える病気のことです。高尿酸血症は放っておくと悪化してさまざまな症状や病気を引き起こすことがあるため、早期発見や早期治療が大切です。では、どのような症状が現れた場合に高尿酸血症を疑うとよいのでしょうか。また、悪化するとどのようなリスクがあるのでしょうか。
高尿酸血症になると血液中の“尿酸(老廃物)”が増えます。しかし、これだけでは特に自覚症状は現れません。悪化(進行)すると、尿酸が結晶化して関節などにたまり炎症を起こすことで、強い痛みを感じること(痛風)があります。また、腎臓にたまると腎臓のはらたきが悪くなる腎機能障害が起こるリスクも考えられます。
このことからも、高尿酸血症は健康診断などの血液検査がきっかけで初めて発見される人も多く、気付かないうちに悪化しているケースも少なくありません。
高尿酸血症が悪化すると、前述のとおり痛風や腎機能障害などさまざまな不調を引き起こします。
尿酸が増えすぎると、血液中に溶けきれなくなるため結晶(小さな塊)を作るようになります。結晶となった尿酸は足の指の関節などにたまり炎症を起こすことで、痛みや腫れなどの症状が現れるようになります。こうして引き起こされた痛みは非常に強く、発作のように現れるのが特徴です。
“風が吹いただけで激痛が走る”ような痛みであるため、このような状態に進行した高尿酸血症を“痛風”と呼びます。
特に尿酸値が9 mg/dLを超えた場合に痛風を発症する確率が高まることが知られており、尿酸値が6 mg/dL未満に比べると約40倍も痛風を発症しやすくなることが知られています。
また、尿酸の結晶が腎臓にたまると腎臓のはたらきが悪くなり機能障害を起こします。さらに、尿酸が固まった結石が腎臓に作られると、この結石が尿管を傷つけ、お腹や背中に痛みを感じたり、血尿が出たりすることがあります。
高尿酸血症は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などの生活習慣病と同じく、動脈硬化を招くことがあります。動脈硬化とは血管の弾力性がなくなり、硬くなった状態のことです。最初の頃は痛みなどの自覚症状がありませんが、進行すると心筋梗塞や脳卒中など命に関わる病気を招くリスクがあるといわれています。
一般的に、高尿酸血症の方は生活習慣が乱れがちで、ほかの生活習慣病を持っている人も少なくありません。そのため、いくつもの原因が重なって、気付かぬうちに動脈硬化を引き起こすことがあります。
前述のとおり、高尿酸血症の初期は自覚症状がほとんどありません。だからと言って放っておくと、時に痛風や腎臓機能障害などを招く可能性があります。早期発見や悪化予防のためには、定期的に健康診断などを受けることが大切です。
高尿酸血症では健康診断の血液検査のなかにある“血清尿酸値”を確認しましょう。これが7.0mg/dL以上の場合は高尿酸血症と判断されます。健康診断で血清尿酸値が高いと指摘された場合は、放置せずに受診を検討しましょう。また、高尿酸血症の予防のためには、原因となる生活習慣を見直すことも心がけましょう。
高尿酸血症は放っておくと痛風発作を引き起こし、動脈硬化を進行させて心筋梗塞や脳卒中などの病気の原因になることもあります。しかし初期には症状が現れないことから、定期的に健康診断を受け早期発見に努めることが大切です。また、高尿酸血症の原因となる生活習慣がある人は、改善し予防に努めましょう。
eHealth clinicでは高尿酸血症や痛風の診療を行っており、患者さんの生活スタイルなどに合わせた治療や対策を提案します。対面ではもちろん、オンラインでの診療も可能です。気になることがあればいつでもご相談ください。
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