
「ウゴービ®」や「マンジャロ®」といったGLP-1受容体作動薬は、肥満治療に革命をもたらし、多くの方がその高い減量効果を実感しています。しかし、その一方で「薬をやめたらリバウンドしてしまった」「費用や副作用で治療を続けられない」といった声も増えているのが現実です。
実は、GLP-1治療の成功は、単に体重を落とすことだけでは測れません。医学雑誌『Nature』でも議論されているように1、本当のゴールは「落とした体重をいかに維持するか」にあります。
当院では、GLP-1治療を「短期間で体重を落とす“勝負の治療”」と位置づけています。今回は、GLP-1治療の現実と、リバウンドを防ぎ、長期的な健康を手に入れるための当院の「ハイブリッド戦略」について詳しく解説します。
まず、知っておくべきはGLP-1治療の厳しい現実です。最新の報告によると、治療を開始した人の37〜81%が1年以内に服用を中断しているとされています。その主な理由は以下の通りです。
そして、最も大きな問題は、服用をやめると高確率で体重が元に戻りやすいという「リバウンド」のリスクです。
では、GLP-1治療は意味がないのでしょうか?いいえ、決してそんなことはありません。当院では、GLP-1治療を「健康リスクを下げ、太らない習慣を作る準備期間」と考えています。
GLP-1は、いわば“痩せるための入口”です。この薬の強力な食欲抑制効果があるうちに、体重をしっかりと落として高血圧や糖尿病などの健康リスクを下げることが第一目標。そして、それと同時に最も重要なのが、「太らないための生活習慣」を身につけることです。
そのため、当院ではGLP-1治療を受けられる方全員に、管理栄養士による栄養カウンセリングを必ずセットで実施しています(費用はもちろん無料です)。薬に頼っている間に食事の知識とスキルを身につけることこそ、リバウンドを防ぐ最強の武器となるからです。
GLP-1受容体作動薬は、肥満治療における強力な“入口”です。しかし、その先の出口、つまりリバウンドを防ぐための維持期の戦略までを最初から計画しておくことが、治療成功の鍵を握ります。
当院では、無料の栄養カウンセリングを通じて、GLP-1治療中から患者様一人ひとりに合った「戦略」を一緒に考え、提案します。目先の減量だけでなく、その先の健康的な未来を見据えた治療に、私たちと一緒に取り組みませんか?
イーヘルスクリニック新宿院では、ウゴービを自由診療にて処方しています。 当院は、お忙しい方でも治療を受けやすい環境を整えています。
「近くに取り扱いのある医療機関がない」「まずは話を聞いてみたい」という方も、お気軽にご相談ください。
当院では、肥満症治療薬のウゴービをはじめとするGLP-1受容体作動薬を用いた肥満症治療において、以下のようなトータルサポートを行っています。
患者様一人ひとりの状態に合わせ、安心して治療に取り組んでいただけるよう、多角的にサポートいたします。ご興味のある方は、ぜひ一度当院までお問い合わせください。
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